蛇口のメンテナンス方法
蛇口のパーツは劣化しますので、メンテナンスをしておくことでトラブルを防止できます。今回はパッキンのメンテナンス方法をご紹介します。
パッキンを交換するタイミング
パッキンには水漏れを防ぐ役割があり、蛇口のハンドルや、水を出したり止めたりする部分に使われています。劣化すると破損して隙間ができるため、水漏れの原因になってしまいます。
パッキンを確認してひび割れや隙間ができていたり、感触が固く、触ると手に黒い色がつくときは交換のサインです。5年を目安にパッキンを取り替えれば、トラブルの予防になるでしょう。
パッキンの選び方
パッキンを交換するときは、蛇口に合う種類・サイズを用意する必要があります。蛇口のメーカーや品番がわかれば同じものを探せますが、わからない場合は実際にパッキンを取り出して種類とサイズを調べましょう。
パッキン交換に必要な工具
パッキン交換には工具が必要です。ナットなどを緩めたり取り付けたりするときにはモンキーレンチを使います。蛇口本体やナットを回すときにはウォーターポンププライヤーがあると便利です。
また、ネジを緩めたり取り付けたりするときのためにプラスドライバーとマイナスドライバーも用意しておきましょう。マイナスドライバーはパッキンを取り外すときにも使えます。
パッキンは上下を間違えないように注意
蛇口用のパッキンは「平パッキン」「Oリング」「三角パッキン」「Uパッキン」「コマパッキン」といった種類があります。Uパッキンは溝があることが特徴で、溝を蛇口本体側に向けて取り付けます。向きを間違えると水漏れなどの原因になるので注意しておきましょう。
パッキンの交換方法
最後にパッキンの交換手順をご紹介します。
【単水栓のUパッキン】
単水栓のパイプの根元には、水漏れを防ぐためにUパッキンが入っています。次の方法で交換しましょう。
- 1.止水栓を閉めます
- 2.レンチでパイプ根元のナットを緩めてパイプを取り外します
- 3.蛇口の中のUパッキンを取り外します
- 4.新しいUパッキンを溝がある側を上にして取り付けます
- 5.パイプを取り付けてナットを締めて固定します
- 6.止水栓を開きます
【ツーハンドル混合栓の三角パッキンを交換する方法】
三角パッキンはハンドルの下からの水漏れを防ぎます。劣化する前にメンテナンスしておきましょう。
- 1.止水栓を閉めます
- 2.ハンドルのカラービスをマイナスドライバーで外します
- 3.カラービスの下にあるビスをドライバーで反時計回りに回して外します
- 4.ハンドル下のナットをウォーターポンププライヤーで取り外します
- 5.ナットの下の三角パッキンを取り外します
- 6.新しい三角パッキンを取り付けます
- 7.ウォーターポンププライヤーでナットを取り付けます
- 8.ハンドルを取り付けます
- 9.ビスをドライバーで時計回りに回してハンドルを固定します
- 10.カラービスを元に戻します
- 11.止水栓を開きます
【ツーハンドル混合栓のコマパッキンを交換する方法】
コマパッキンが劣化すると吐水口から水漏れします。定期的にメンテナンスして水漏れを防ぎましょう。
- 1.止水栓を閉じます
- 2.ハンドルのキャップを外し、ネジをドライバーで緩めて取り外します
- 3.ハンドルを取り外します
- 4.ウォーターポンププライヤーを使ってキャップナットを取り外します
- 5.三角パッキンを取り外します
- 6.スピンドル上部のネジをゆるめ、座金とスピンドルを取り外します
- 7.コマパッキンを取り外します
- 8.新しいコマパッキンを取り付けます
- 9,スピンドルと座金を取り付けます
- 10.三角パッキンを取り付けます
- 11.キャップナットをはめてウォーターポンププライヤーで締めます(ハンドルが固くなるので締めすぎに注意しましょう)
- 12.ハンドルを戻してネジとキャップを取り付けます
- 13.止水栓を開きます
関連記事:蛇口のパッキンを交換したのに水漏れが直らないときの原因と対処法
蛇口交換にかかる費用の相場
蛇口にトラブルが生じれば新しものと交換することになります。交換にはどの程度の費用が掛かるのでしょうか。蛇口交換にかかる費用の相場と悪質な業者の見分け方を解説します。
蛇口交換の相場
蛇口交換は依頼する業者によって多少の違いはありますが、相場は以下の通りです。
内容 | 費用相場 |
---|---|
水栓まわり部品交換 | 8,000円~11,000円 |
単水栓(壁付)交換 | 8,000円~12,000円 |
単水栓(デッキ式)交換 | 8,000円~12,000円 |
分岐水栓取付(食洗機・浄水器等) | 8,000円~12,000円 |
混合水栓(壁付) | 10,000円~14,000円 |
混合水栓(デッキ式) | 10,000円~14,000円 |
混合水栓(ワンホール) | 10,000円~14,000円 |
こちらは作業代の費用のみで、見積もり内容によっては「商品代」や「出張費」などがかかり、交換する蛇口部品の価格もさまざまです。蛇口の交換だけであれば多くの場合、総額でも10万円を超えるようなことはありません。
相場よりも安い業者・相場よりも高い業者には要注意
蛇口交換の相場を上記に記しましたが、この相場の価格よりも高い業者は要注意です。相場よりもはるかに高い業者は、かかった作業にプラスアルファで余計な費用が加算されている可能性もあります。つまり必要ない余計な費用まで払わされる羽目になる可能性もあるのです。
では安い業者はどうでしょう。業者に依頼する場合、少しでも安いと利用者にとってはうれしいものです。
ただし、相場よりも安すぎる価格を提示する業者も注意が必要。蛇口交換にかかる費用には相場があります。
あまりにも安いといい加減な作業をする恐れがあります。蛇口交換をし、これで水道トラブルが解消されたと思ったのも束の間、再び水道トラブルに見舞われるかもしれません。
つまり、相場よりも安い業者・相場よりも高い業者は怪しいと思った方が良いです。
良い業者の見つけ方
良い業者を見つけるには見積もりを出してもらいましょう。見積もりは気になる業者2社以上に依頼しましょう。複数の業者に見積もりを出してもらうことで、相場が分かりますし、どちらの業者が良いか比べることもできます。
見積もりを依頼してもごまかすような業者は信頼できません。見積もりを出してもらうのに有料だと言ってくるところも作業を依頼しない方が良いです。見積もりは無料のところに依頼しましょう。
見積もりを出してもらった後に詳しい説明が無いところも要注意です。見積もりを依頼する際は業者に電話連絡をしますが、その際のスタッフの態度にも注目しましょう。横柄な態度や言葉遣いが悪いなど、気になる点がある業者は利用すべきではありません。
明朗会計で、実績が豊富な業者。さらに、水道局指定工事事業者であれば、信用できます。