蛇口のメンテナンス方法
蛇口を定期的にメンテナンスすることで蛇口のトラブルを未然に防ぐことができます。また、蛇口をきれいな状態に保ちたいと、定期的に磨く方もいらっしゃると思います。そこで今回は、蛇口のメンテナンス方法とともに、やってはいけない掃除方法を紹介していきます。
蛇口トラブルの原因
よくある蛇口のトラブルとして挙げられる、水が漏れる、水の出が悪いといった症状は清掃するだけで直ることがほとんどです。パッキンにゴミがかんでいて水が漏れてきたり、吐水部のフィルターにゴミが詰まって水の出が悪くなったりしています。
また、気温や湿気による経年劣化によるトラブルもあります。こちらのトラブルは完璧に防ぐことはできませんが、日々のお手入れで影響を抑えることができます。
蛇口のメンテナンス
まずは簡単なメンテナンスとして、蛇口の使用後に蛇口本体や、周りの水分を拭くという方法があります。これにより、湿気の影響を抑えることができます。さらに、水垢を防ぐことができるので、きれいな状態を保つことができます。
次に、吐水口のフィルター、パッキン清掃ですが、製品によってフィルターの位置、分解方法が異なるため具体的な手順を説明することはできません。取扱説明書を参考に、分解した後、きれいな歯ブラシでこすると汚れを落とすことができます。
取扱説明書が手元にない場合は型番で検索すると、取扱説明書を確認することができます。分解を伴う清掃については、少なくとも3ヶ月に1回を目安に実施してみてください。
関連記事:蛇口トラブルの原因と修理方法!ゆるみ解消・ケレップの交換方法なども解説
やってはいけない清掃方法
蛇口をピカピカの状態で維持しようと掃除する方もいらっしゃると思いますが、注意すべきポイントがあります。蛇口の変色や傷みのおそれがあるので以下のものを使用しないようにしてください。
- 酸性・アルカリ性および塩素系の洗剤類
- ベンジン・シンナー・ラッカー・アルコールなどの溶剤や油類
- クレンザーなどの粒子の粗い洗剤
- ナイロンたわし・メラミンフォーム
また、洗剤を使う時、蛇口に洗剤を直接つけると内部に入ってしまった洗剤が故障の原因になってしまいます。基本的に毎日拭いていれば洗剤は不要なのですが、どうしても洗剤なしに落ちない汚れは、布に洗剤を少量付けて拭くようにしてください。
蛇口のメンテナンス方法を紹介してきました。清掃時に注意すべきポイントも紹介しています。このポイントを抑えておかないと、蛇口長く使うための行動のはずが、逆に蛇口の寿命を縮めかねません。正しいメンテナンスをして蛇口を長く使いましょう。
関連記事:洗面台の蛇口の根元の汚れの原因は?清掃方法と汚れを防ぐお手入れをご紹介
蛇口の種類・特徴
蛇口を新しいものに交換しようと思っても、種類が多くてどれにすればいいか分からないという方がいらっしゃると思います。そこで今回は、蛇口の種類とそれぞれの特徴について紹介していきます。皆さんが思っているよりもシンプルに分けることができるので、ぜひ参考にしてください。
蛇口の基本的な種類分け
蛇口の種類は基本的に、「水とお湯の切り替え可能か」、「ハンドル式かレバー式か」、「壁付か台付か」の3つの観点によって大別されます。これからそれぞれの観点について特徴をまとめていきます。
水とお湯の切り替え可能か
水またはお湯の1種類のみが出る蛇口のことを「単水栓」といい、水とお湯の切り替えが可能な蛇口のことを「混合水栓」といいます。水が出る仕組みはどちらも同じで、一定のペースで流れている水道を蛇口の内部でせき止め、部品を動かすことで水が出てきます。水をせき止めている部品は種類により異なり、単水栓の場合は水栓コマ(ケレップ)が、混合水栓の場合はバルブカートリッジがせき止めの役割を担っています。
ハンドル式かレバー式か
私たちは、ハンドルかレバーを用いて、先ほど説明した部品を動かしています。単水栓の場合は、ハンドルを回すか、レバーを上下するかで水量を調節します。混合水栓の場合は、ツーハンドルかシングルレバーという違いがあります。ツーハンドルは、水の水量を調節するハンドルと、お湯の水量を調節するハンドルが付いています。水温はそれぞれのハンドルの回す量によって調節します。シングルレバーは一つのレバーを上下左右に動かすことによって水量・水温を調節します。上下で水量を、左右で水温を調節するものが一般的です。
壁付か台付か
壁付か台付かは蛇口の取り付け位置の違いです。名前の通り、壁に直接取り付けるか、キッチンなどの台に取り付けるかという違いがあります。さらに、設置面に着目すると給水用の穴の数にも違いがあり、穴が1つのワンホールと穴が2つのツーホールが存在します。ツーホール場合は、穴同士の距離(穴心間)が合致しないと交換することができないのでよく確認してください。
蛇口の種類と特徴について紹介してきました。蛇口の種類は多いように感じますが、紹介したように3つの観点で大別されるため、8種類しかありません。交換を検討する場合は、観点ごとにどちらにしたいかを決めていただければ、簡単に希望の条件を設定することができます。さらに、オプションとしてシャワー機能をつけたり、スパウトの形状をこだわったりすることで理想の商品を見つけることができます。