蛇口トラブルの際にやっておくべき応急処置方法
蛇口のスパウト(吐水口)からのポタポタ水漏れや、蛇口の接続部分から水が染み出ていたりなど、蛇口トラブルは突然やってきます。蛇口トラブルがあった際は、早く直したい気持ちと相まって焦ってしまいがちですよね。
その中でも、応急処理をすれば、水漏れの被害が抑えられる場合があります。今回は、蛇口トラブルの際にやっておくべき応急処置方法について解説します。ぜひ参考にしてみてください。
応急処置方法
水漏れしている場合に、まずしなければならないのが『水の流れを止める』ことです。応急処置をする前に、必ず水の流れを止めなければなりません。止めないと、水が噴き出して部屋中が浸水…なんてこともあり得ますので注意してください。
水を止める方法は2種類あります。
まずは、元栓を閉める方法です。
元栓とは、地下に張り巡らされた水道管から住宅に水を引き込む管の根元部分にある栓のこと。水道のメーターボックスの中に設置されています。
元栓は基本的には工具なしでも動かせるようになっていますので、水のトラブルが発生したら、とりあえずは元栓を締めておけば安心です。しかし、元栓を閉めると、自宅全体の水がストップしてしまうので注意が必要です。
次に、止水栓を閉める方法です。
止水栓とは、個別に給水管の流れを調整するものです。使用していない箇所は完全に締めておくことができます。個々の給水管の水量を変えるのであれば、止水栓を利用することをおすすめします。
元栓と違って、水の流れを目視しながら調整できるので便利だと言えます。しかし、簡単に操作できないようにドライバーのような工具がないと回せないタイプが多いので注意してください。
賃貸の場合の対応方法
賃貸の場合は、水漏れの応急処置をする前に、まずは管理会社や大家さんに連絡をしましょう。なぜなら、水道を供給する配管の劣化や、排水溝に落ち葉やゴミなどが詰まっていたり、排水の竪管にゴミが詰まっていたりする場合は、管理側の責任となるからです。
中でも配管は、長年の使用で経年劣化により亀裂などの損傷が起こります。それにより水漏れが起きてしまうケースは少なくありません。また、築年数が20年以上経過している物件はサビによる劣化が原因で漏水が起きることが多く見られます。
そのため、「このぐらいなら自分で直せる」と応急処置や修理を行わないようにしてください。自分の過失によって、大家さんの建物や他の住人の家財を浸水させてしまわないためにも、少しの水漏れでも管理会社に連絡しましょう。
関連記事:蛇口からポタポタ水漏れ!自分で応急処置してから修理する方法
蛇口トラブルでよくある症状
蛇口は生活に欠かせないので、トラブルが起きると心配になりますね。蛇口トラブルの中でもっとも多いのが水漏れです。蛇口の先からポタポタ水が漏れていると、水道代も心配になりますね。今回は蛇口トラブルでよくある「水漏れ」の原因と対処法をご紹介します。
水漏れの原因1.ハンドルタイプの場合
ハンドルタイプの蛇口は吐水口、ハンドルの下、蛇口の根元などから水漏れすることがあります。まずはナットやネジがゆるんでいることが原因でないか確認してみましょう。
ナットやネジが関係ない場合は、パーツの経年劣化が原因と考えられます。吐水口からの水漏れは、ケレップという部品のパッキンが劣化している場合が多いため、交換してみましょう。
ハンドルの根元からの水漏れは、ハンドルの中にある三角パッキンの劣化が原因と考えられるため、パッキンとワッシャーの交換が必要です。
また、蛇口の根元からの水漏れは、ナットの中のパッキンとリングが劣化している可能性があるため、両方とも交換しましょう。
水漏れの原因2.シングルレバーの場合
混合水栓のシングルレバーは吐水口やレバーハンドルの下、付け根などから水漏れすることがあります。カートリッジの経年劣化が原因と考えられるため、交換が必要です。
ただし、古い場合はカートリッジが固まって外れにくくなっているため、無理に外そうとすると失敗する恐れがあります。自力で取り外すのが難しい場合は水道修理業者に依頼した方がよいでしょう。
本体が原因の場合は交換が必要
水漏れの原因は、蛇口本体の損傷が原因という可能性もあります。その場合はパッキンなどのパーツを交換しても直りません。蛇口の耐用年数は10年程度なので、蛇口自体が劣化している場合は修理ではなく交換が必要です。
DIYが得意な人であれば自分で蛇口の交換もできますが、古い蛇口は固まって取り外しにくい可能性があります。また、サーモスタット混合水栓やシャワー内蔵タイプの水栓は難易度が高いため、自分で交換するのが難しい場合は無理せず、水道業者に依頼した方がよいでしょう。
水道修理業者に依頼した場合の相場
蛇口の水漏れを水道業者に依頼する場合、パッキン交換で済めば相場は5,000円〜10,000円程度です。しかし、他に部品交換が必要な場合は、さらに費用がかかる可能性があります。まずは複数の水道業者に依頼して、相見積もりを取りましょう。
蛇口の水漏れを予防するためにできること
蛇口の水漏れを予防するには、定期的にメンテナンスしておくことをおすすめします。水漏れしてからパッキンやカートリッジを交換するのではなく、不具合がなくても劣化する前に交換しておくことで急な水漏れや、水道代のムダを防げます。