悪質な業者による被害
水回りの修理について、悪徳業者による高額請求の事例が後を絶ちません。実際に高額請求の被害に遭った場合でも、クーリング・オフが適用され、代金が返還される可能性があるので諦めないでください。今回はクーリング・オフについて解説し、実際の被害事例から対策すべきことをご紹介していきます。
クーリング・オフについて
クーリング・オフとは、契約の申し込みや契約の締結をした場合でも、契約を再考できるようにし、一定の期間であれば無条件で契約の申し込みを撤回したり、契約を解除したりできる制度のことです。
次に紹介する事例のように、安価な修理代金を見て訪問修理を依頼したにもかかわらず、実際には高額な修理工事の勧誘を受けて契約した場合もクーリング・オフが認められます。契約書面を受け取った日から8日間と期限がありますが、内容によっては8日以降も適用される可能性があります。困ったときはすぐに消費者ホットライン(電話番号:188)にご相談ください。
被害事例紹介
トイレの給水ホースから水が漏れているのに気づき、インターネットで修理業者を探した。 「950円~」と広告していた事業者に電話し状況を伝え、修理代が高額にならないか確認したと ころ「3万円を超えることはない」と言われたので、自宅に来てもらうことにした。電話に対応 した事業者とは別業者の作業員が2人で来訪し、状況をみてもらったところ「給水管にひどい錆 びがついている。このままにすると数百万円の修理が必要になり大変なことになる。修理代は錆 び落としに10万円、部品交換に5万円」と言われた。高額だと思ったが不安になったのでその場 で契約した。作業時間は10分程度で、作業料15万円はクレジットカードで支払った。 作業員が帰った後、状況を確認すると床が水浸しになっていて、水漏れは直っていなかった。
引用元:独立行政法人国民生活センター(https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20211007_2.pdf)
相見積もりを取ろう
先ほど紹介した事例のような被害に遭わないためにも、相見積もりを取るようにしましょう。
相見積もりを取る際は、見積もりまでは無料で実施してくれる業者を選びましょう。また、トラブルに対する修理費用の相場を調べて、相場に近い料金での作業を広告している業者であれば高額請求のリスクをかなり下げることができます。
水回りの修理を依頼して高額請求された場合に使える制度や、悪徳業者を避けるためのポイントを紹介してきました。悪徳業者を未然に防ぐことは大切ですが、被害に遭ってしまった後の行動もとても大切です。修理の内容や金額がおかしいのではないかと思ったらすぐに相談するようにしましょう。
被害にあわないために飛び込みの業者は利用しない
被害にあった人の多くが、ポストに入っていたチラシに入っていた業者に依頼したり、飛び込みでやってきた業者に依頼しています。いきなり家に来て修理をしますと言ってくるような業者は悪質な業者の可能性が高いです。部品が余っているから相場よりも安く作業ができるというのも信用してはいけません。高い費用が掛かる場合、業者側から事前に持つ森を出してくれます。また追加で出張費用や深夜料金が加算される場合も、まずは業者から説明があります。何の説明もなしに高い費用を請求されることはないです。
業者を選ぶ際は、見積もりを取りましょう。見積もりだけで数千円も請求してくるところはやめておいた方が良いです。大半のところが見積もりは無料でしてくれます。
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蛇口トラブルの際にやっておくべき応急処置方法
蛇口のトラブルが起こったら、水まわり修理業者が到着するまでのあいだに応急処置をすることが大切です。そこで、トラブルを最小限に抑えるための応急処置を紹介します。
オーナーや管理会社に報告する
賃貸マンションやアパートで蛇口のトラブルが起こった際には、最初にオーナーや不動産管理会社に報告をしましょう。賃貸物件を管理しているのは通常は管理会社のため、自分で判断するのではなく最初に管理会社に連絡・報告をすることで正しく対処することにもつながります。
管理会社やオーナーに最初に連絡しなければならない理由は、業者を指定される可能性があることや、スムーズに対応してもらえること、先に連絡をすることでオーナーや管理会社から信用してもらえることなどが挙げられます。
普段から、オーナーや管理会社が依頼している水回り修理業者がいるかもしれません。日頃から利用している業者を手配してもらえれば、自分で業者を選ぶよりもスムーズなサイズに対応できるでしょう。
水まわり修理業者が来るまでの間に応急処置をする
水道の状況や住んでいる地域によっては、水回り修理業者が到着するまでに時間がかかることがあります。蛇口のトラブルの被害が大きい場合は、応急処置をしておきましょう。水漏れしている場合は布やタオルを使い、水が垂れている場所に容器を置いて、下の外に水が漏れないようにします。
蛇口のトラブルが起こっているにも関わらず、対処をせずに下の階や隣の部屋にまで被害が広がると、賠償責任を問われることもあるため注意しなければなりません。
二次被害を確認する
蛇口のトラブルが起きた場合は応急処置をしなければなりませんが、二次被害の確認も大切です。マンションやアパートの場合は、下の階に被害が及んでいないか、下の階に確認に行きましょう。
また、蛇口トラブルが起こった場所の周りにある家具や家電など、濡れたら故障するものはすぐに移動させます。
さらに、水回り修理業者が修理をする際に、家具や家電があると状況確認をしにくいため、蛇口トラブルが起きた場所の周りの物を片付けておくことが必要があるのです。
普段から蛇口をメンテナンスをしておこう
蛇口は住み始めたときからついている設備であり、永久に使えるものだというイメージを持つ方もいますが、実際には経年劣化します。蛇口のパーツや本体も劣化するため、普段から定期的にメンテナンスをすることが重要です。
通常、蛇口の耐用年数は10年ほどとされていますが、10年以上使っても問題が起こらないこともあります。
しかし、10年以上使っている蛇口はいつトラブルが起こっても不思議ではないため、長い期間使っている蛇口はメンテナンスをするか、パーツや本体の交換を検討しましょう。