蛇口はDIYで修理できるのか
水漏れやつまりが起こった場合、修理や交換を業者に依頼することを第一に考えるはずです。業者に依頼すれば丁寧に素早く作業を行ってくれることがメリットである中、費用が多くかかってしまうことにデメリットがあります。
あまり費用をかけたくない場合、「自分で修理ができれば…」と考える方も多いのではないでしょうか。実は、修理箇所や原因が分かれば、自分修理できる可能性があるのです。
今回は、DIYで修理できるトラブルの種類や、必要な工具を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
自分で修理できるトラブル一覧と原因
① ハンドル・レバー付近からの水漏れ
三角パッキン、OVパッキン、バルブカートリッジの劣化・・損傷が水漏れの原因だと言われています。三角パッキンとは、蛇口のハンドルの下にある横から見たときに台形になっているパッキンのことです。
OVパッキンとは、本体根本・台座のパッキンのことです。バルブカートリッジとは、水栓の心臓部となっている部品のことです。
【必要な工具】
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- プライヤー
- レンチ
- 水栓締め付け工具
②吐水口・パイプ先端からの水漏れ
コマパッキン(ケレップ)やバルブカートリッジやの劣化・損傷が水漏れの原因だと言われています。コマパッキン(ケレップ)とは、水道のハンドルの最下部についている水道の水漏れを防ぐための部品です。
【必要な工具】
- ウォーターポンププライヤー
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
③クランク・壁際からの水漏れ
シールテープ、クランクパッキンの劣化・損傷が水漏れの原因だと言われています。シールテープとは、配管の接続部分に生じたすき間を埋め、配管同士を密着させるために使用するシールのことです。
クランクパッキンとは、クランクの中に入っているパッキンのことです。
【必要な工具】
- レンチ
- はさみ
- きれいな布
④シャワー水栓からの水漏れ
切り替え弁、サーモスタットハンドル内の切り替え弁、OリングとUパッキンの劣化・損傷が水漏れの原因だと言われています。
Oリングとは、文字通りリングのことです。断面がOであるため、Oリングと呼ばれています。
Uパッキンとは、断面がU字形のリップパッキンのことです。
【必要な工具】
- レンチ
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- プライヤー
⑤単水栓の水漏れ
ナット下の三角パッキン、パイプ根本のUパッキン、シールテープの劣化・損傷が水漏れの原因だと言われています。
【必要な工具】
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- プライヤー
- レンチ
- ハサミ
- きれいな布
関連記事:蛇口交換で使う工具を解説!家にある工具で自分で交換する方法
蛇口トラブルの際に連絡すべきなのは水まわり修理業者
蛇口トラブルは突然発生することがあるため、どこに依頼すればいいかわからずに迷う方も多いものでしょう。蛇口トラブルに対応してくれる業者は複数ありますので、症状や状況に合わせて選びましょう。
賃貸物件はまず大家さんに連絡
自宅が賃貸物件の場合、蛇口のトラブルが起こったときは、まず大家さんに連絡しましょう。故意に壊したわけではなく、設備の老朽化にともなう修理が必要なときは、貸主が費用を負担するのが一般的です。自分で修理業者を手配する前に、まずは大家さんや管理会社に相談してください。
私道や宅地内の水道トラブルには水回り修理業者がおすすめ
水道管工事は、水道メーターより上流の水道管は水道局の管轄、水道メーターより下流の水道管は民間の管轄と決められています。そのため、私道や宅地内の水道トラブルには水回り修理業者がおすすめです。
蛇口のトラブルにはパッキンを取り替えるだけで修理できるような軽い症状もありますが、中には水道管の修理が必要なケースもあります。水道管の修理に対応できない業者に依頼すると二度手間になるため、最初から水回り修理業者に依頼するのがよいでしょう。
水回り修理業者に依頼すれば、水道のさまざまなトラブルに対応してもらえます。対応も迅速なので、緊急の場合も頼りになるでしょう。基本的には水回り修理業者に依頼するのが一番メリットが多いといえます。
蛇口が保証期間なら蛇口メーカーで無償交換可能
蛇口がメーカーの保証期間内であれば、保証書に記載の内容にもとづいて無償で修理してもらえます。保証期間が過ぎている場合は有償の修理になります。メーカーによる修理ということで信頼度が高く、安心感があるかもしれません。
しかし、蛇口メーカーによる無償交換は、蛇口本体のトラブルのみ有効なので、水道管にトラブルが発生している場合は対応してもらえません。その場合は、水回り修理業者に依頼する必要があります。
ホームセンターで購入したら取り替えを依頼できる
ホームセンターでは蛇口の取り扱いがあるため、リーズナブルな蛇口が見つかります。10年以上使用している古い蛇口は寿命の可能性があるため、ホームセンターで購入して取り替え工事を依頼する方法もあります。
ホームセンターの取り替え費用は約10,000円〜です。手頃な価格の蛇口が見つかれば、費用を抑えながら新しい蛇口に取り替えできるでしょう。
ただし、ホームセンターも蛇口の取り替えのみなので、トラブルの原因に水道管などが関係している場合は対応してもらえません。
公共の水道トラブルには水道事業者に相談
水道メーターより道路に近い側の水道管修理は公共工事になります。水道局の管轄になるため、民間ではなく自治体などの水道局に依頼しましょう。水道管の破損などが原因で不具合が起きていた場合、無料で修理してもらえます。