蛇口にトラブルが起きやすいタイミング
日々使用する蛇口。毎日消しゴムを使用すれば擦り切れていくように、蛇口の部品も徐々に擦り切れ、劣化していきます。劣化により起きるのが、水漏れやつまりなどの蛇口トラブルです。今回は、蛇口の耐用年数(寿命)や、トラブルが起こりやすい時期を解説します。
さらに、トラブルが起きた際の対応方法もご紹介しますので、参考にしてみてください。
蛇口の耐用年数は10年程度
自宅での使用頻度やメンテナンスを行っているかなどによりますが、 蛇口の耐用年数は10年程度だと言われています。
ハンドル操作が固くなったり、蛇口本体から水漏れしたり、吐水口から水が止まらなかったりした場合が、蛇口が耐用年数に達していると判断できるポイントです。
主にパッキンやカートリッジ等、部品の経年劣化が原因で蛇口トラブルが起きてしまいます。
また、トラブルが起きやすい季節も存在します。それは、夏と冬です。夏は、お盆休みや夏休みなどの関係により、普段よりも自宅に人がいる時間が長くなりますよね。
結果として、蛇口の使用頻度が高くなるため、トラブルの発生率が高くなってしまいます。たとえば、キッチンでのつまりのトラブル。キッチンの使用頻度が高くなると排水口に流す回数も多くなります。
油などを多く流してしまい、最終的に詰まってしまうのです。また、夏は気温が高いため、排水管内部に付着していた生ゴミなどが腐敗し、つまりの原因になってしまうこともあります。
冬は、水道管の破裂が起きやすいと言われています。外気の影響によって水道管内部の水が凍ってしまうことはよくあることです。
そこで注意したいのが、熱湯やドライヤーで温めないことです。なぜなら、温度差により、ひび割れや水漏れが起きてしまうからです。水道管が破裂した場合には、業者に依頼しましょう。
トラブルが起きた時の対応方法
蛇口設置から10年が経過していれば、新しい水栓に交換することをおすすめします。
購入から10年経過すると水栓に使用されている部品がメーカーで生産終了している場合もあったり、他の部分も劣化しており、まるごと交換しなければ再度トラブルが起きる可能性があるためです。
10年以下であれば、修理が可能です。まずは、水まわりのレスキューガイドの記事を読み、水道のどの部分から水漏れをしているのかを確認してください。
パッキンの交換など、簡単なものであれば自分で交換することも可能です。自分で交換することに不安を感じる場合は、水道業者に依頼しましょう。
関連記事:蛇口のパッキンを自分で交換する方法│キッチン・洗面台・お風呂など
蛇口交換にかかる費用の相場
蛇口が壊れたときや耐用年数を過ぎたとき、今より機能が優れた蛇口に替えたくなったときなど、蛇口交換を業者に依頼する機会があるものです。蛇口交換にかかる費用はどのくらいなのでしょうか。
今回は、蛇口交換にかかる費用の相場をご紹介します。
種類別の蛇口交換費用相場
蛇口交換にかかる費用は、蛇口の種類によって相場が異なります。あらかじめ相場を知っておけば、見積もりを出してもらったときに金額が適正であるか判断できるでしょう。
蛇口交換や部品交換の相場は次の通りです。
内容 | 費用相場 |
---|---|
水栓まわり部品交換 | 8,000円~11,000円 |
単水栓(壁付)交換 | 8,000円~12,000円 |
単水栓(デッキ式)交換 | 8,000円~12,000円 |
分岐水栓取付(食洗機・浄水器等) | 8,000円~12,000円 |
混合水栓(壁付) | 10,000円~14,000円 |
混合水栓(デッキ式) | 10,000円~14,000円 |
混合水栓(ワンホール) | 10,000円~14,000円 |
こちらの金額に加え、蛇口本体代がかかります。
表示金額以外に必要な費用を確認
ホームページやチラシなどに記載されている金額は作業費なので、蛇口本体代の他にも出張費、見積料、夜間料金などが加わる場合があります。
さらに廃材諸経費などが必要になる業者もあるため、思っていたより随分高かったということにならないよう、必要な費用を確認しておきましょう。
安すぎる場合は注意
蛇口の交換費用は安いに越したことはありませんが、相場よりかなり安い場合は注意が必要です。
悪徳業者の中には格安金額を表示しておきながら、後になって他の費用や高い出張費を加算するケースがあります。相場より安すぎる場合は、おトクというよりも注意が必要です。
高すぎる場合は即決を避ける
水道業者の中には、電話でおよその費用を教えてくれない業者もあります。
実際に訪問して見積もりを出されると「高い」と思っても、わざわざ来てもらったのに断るのは申し訳ないという思いから、仕方なく依頼してしまう人もいるものです。
しかし、見積もりを出してもらって納得できなければ依頼しなくてかまいません。
見積もりだけで料金が発生しないように、見積もり無料の業者を選びましょう。
蛇口交換の場合、業者によって費用だけでなく本体代も異なります。
高すぎると感じたときは、他の業者からも見積もりを出してもらってから決めましょう。
相見積もりをとるのが安心
蛇口交換を依頼するときは、最低3社から相見積もりをとるのが安心です。
相見積もりをとれば、作業費が適正であるか、本体代が高すぎないかといったことを見極められます。
格安業者に依頼したら高くついたということもありますので、必ず相見積もりをとってから慎重に選びましょう。