蛇口のレバーの種類
蛇口のレバーには以下のような種類があります。
- レバータイプ
- ハンドルタイプ
どちらも水の出し止めをする部品ですが、構造と操作方法に違いがありますので、それぞれの特徴をご紹介します。
レバータイプ

レバータイプの蛇口は、一本のレバーハンドルで操作するタイプのもので、上下で水の出る量を調節し、左右にひねることで温度(お湯と水の割合)を調節する仕組みです。
例えばキッチンや洗面所で見かけるシングルレバー混合水栓がこれに該当します。レバーを上げ下げするだけで直感的に操作でき、片手がふさがっていても肘や手の甲でレバーを動かせるため、小さなお子さんやご年配の方でも力を入れず操作しやすく、また素早く水を止めやすいので節水効果も期待できます。
最近ではほとんどのご家庭でレバータイプが採用されており、「蛇口=レバータイプ」とイメージする方も多いでしょう。
ただし、構造上レバー部分に力がかかりやすく、経年で内部のカートリッジ(開閉バルブ)などが摩耗しやすい傾向があります。
適切に扱えば長持ちしますが、ガタつきや水漏れが起きたら内部部品の交換も検討しましょう。
ハンドルタイプ

ハンドルタイプの蛇口は、ノブや十字形のつまみ(ハンドル)をひねって回すことで開閉するタイプで、古くからある形式で、浴室や洗面所のツーハンドル混合栓(お湯用と水用の2つのハンドル)や、屋外の単水栓の丸い蛇口などが該当します。
ハンドルタイプは構造がシンプルで耐久性がありますが、温度調節をするにはお湯側・水側それぞれの開度を調整する必要があり、レバー式に比べると操作に手間がかかります。
例えばお湯と水を混ぜる際、左右2つのハンドルの開閉具合で細かく温度を調節する必要があります。しかし最近では給湯器の性能向上もあり、2ハンドルでも安定した湯温が得られるケースも増えました。
ハンドルタイプの利点は構造が単純な分壊れにくく、部品交換もしやすい点です。昔ながらのデザインがレトロで可愛いという理由で好まれることもあります。
一方で手や握力が弱い方には回す動作が負担になる場合があります。そのため、既存のハンドル式蛇口に後付けでレバー風のアダプターを取り付けてテコの原理で開けやすくする製品も市販されています。
また、ハンドルタイプの蛇口を丸ごとレバー式に交換することも可能で、実際モンキーレンチ1本で5分程度でハンドル水栓をレバー水栓に交換する動画などもDIY公開されています。操作性向上のためにハンドルからレバーへの交換を検討する方もいるでしょう。
ちなみにハンドルに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてください。

蛇口のレバーを自分で交換する方法
蛇口のレバー(ハンドル部分)がグラグラしたり折れたりした場合、レバーだけ交換できれば蛇口本体をまるごと取り替えるより安く解決でき、DIY初心者の方でも手順を押さえれば自分で交換することは十分可能です。
ここでは、自宅で蛇口レバーを交換するための必要な道具と手順を、レバータイプ・ハンドルタイプ別に説明します。作業の前には必ず止水栓(または水道メーター元栓)を閉め、水が出ない状態にしてください。
必要な道具
蛇口レバーを交換する際に用意しておきたい道具は以下の通りです。
- ドライバー(プラス・マイナス)
- 六角レンチ
- 厚手の布やビニールシート
- 交換用のレバー
交換用の新しいレバー部品は同じメーカー・同じ型番の部品でないと適合しない場合が多いので、今使っている蛇口のメーカー名や品番を確認し、対応するレバーを入手してください。
例えばTOTOやLIXILなど主要メーカーなら公式の補修用レバーハンドル部品がネット通販等で購入可能です(TOTOの一般的なレバーハンドル部品で約4千円前後です)。
このほか、場合によってはモンキーレンチ(スパナ)やプライヤーがあると安心です。古いハンドルが固着して外れにくい時や、ナットを緩める必要がある時に使用します。
レバータイプの交換手順
レバー式(シングルレバー混合水栓など)のハンドルを交換する手順をご紹介します。一般的なシングルレバー蛇口を例に、順を追って説明します。
- 止水栓を閉める
- ハンドルキャップを外す
- 固定ネジを緩める
- レバーハンドルを取り外す
- 新しいレバーを取り付ける
- 固定ネジを締め直す
- 通水して確認する
止水栓を閉める
まず作業前に必ず蛇口の元になる水を止めます。シンク下や壁にある止水栓をマイナスドライバーで右に回して閉めてください。

マンション等で個別止水栓が見当たらない場合は、建物全体の元栓(水道メーターのバルブ)を閉めます。水が完全に止まったことをレバーを上げて確認しましょう。
ハンドルキャップを外す
蛇口レバーの根元や上面についている小さなキャップ(ハンドルキャップ)がある場合、それを外します。
多くのレバーには「お湯・水」の表示がされた丸い樹脂キャップやメタルキャップがあります。これをドライバーなどでゆっくり取り外します。キャップの下に固定ネジの頭が見えるタイプがほとんどです。
固定ネジを緩める
キャップの下から現れた固定ネジを緩めます。プラスネジならプラスドライバーを垂直に当てて左に回し、六角穴ネジなら対応する六角レンチを差し込んで反時計回りに緩めます。
ネジは完全に抜き取らず、緩める程度で大丈夫な場合もあります。落として無くさないよう慎重に扱いましょう。
ネジが固く締まっている場合、無理に力をかけるとネジ山を潰したり工具を滑らせて怪我をする恐れがありますので、適切なサイズのドライバーを使い、ゆっくり力をかけてください。
レバーハンドルを取り外す
ネジが外れた(または十分に緩んだ)ら、レバー本体を上に引き抜きます
レバーと蛇口本体は中のカートリッジの凸部とレバー側の凹部で噛み合って固定されている構造であり、基本的には真上に引っ張れば外れますが、長年外していない場合は固着して簡単には抜けないこともあります。その場合はグラグラと少しずつ揺らしながら、ゆっくり力をかけて引き抜きましょう。
ただし、絶対に焦って力任せに作業をしないでください。内部の樹脂製カートリッジの突起が折れてしまう恐れがあり、そうなるとレバー交換だけでは済まずカートリッジ交換まで必要になってしまいます。
新しいレバーを取り付ける
古いレバーハンドルが外れたら、用意した新しいレバーを取り付けます。外した時と逆の手順で、カートリッジの突起にレバーの凹部をしっかり差し込んで下さい。
この際も無理な力は禁物です。きちんと噛み合う位置を探り、垂直に押し込んでセットしましょう。
固定ネジを締め直す
レバーが正しい位置に収まったら、先ほどの固定ネジを締めてレバーを固定します。
ガタつかずしっかり動く程度に、適度な強さで締めてください。ただし、締めすぎるとネジ山を傷めたりレバーの動きが渋くなる場合があるので注意しましょう。最後にキャップを元通りにはめ込みます。
通水して確認する
全て組み立て終わったら、忘れず止めていた止水栓(または元栓)を開けます。
レバーハンドルを操作し、水漏れやぐらつきがないか確認しましょう。スムーズに水が出て止まるようであれば交換作業完了です。
ハンドルタイプの交換手順
次にハンドル式蛇口(回して開けるタイプ)の取っ手交換手順です。基本的な流れはレバー式と似ていますが、ハンドルの形状によって外し方が若干異なります。
- 止水栓を閉める
- ハンドル上部のキャップを外す
- 固定ビスを外す
- ハンドルを取り外す
- 新しいハンドルを取り付ける
- ビス留めとキャップ取り付け
- 通水テスト
止水栓を閉める
作業前に必ず水を止めます。シンク下や壁にある止水栓、または元栓を閉め、水が出ないことを確認してください。
ハンドル上部のキャップを外す
ハンドル式の場合、取っ手の中央部や上部に飾り蓋(キャップ)がはめ込まれていることが多いです。例えば「H」「C」などと書かれたプラスチック蓋や、メーカーのロゴ入りの丸い蓋です。
これをマイナスドライバーで丁寧に外します。蓋の下に固定ネジが見えるタイプが一般的です。
固定ビスを外す
蓋の下にあるビス(ネジ)をプラスドライバーで左に回して外します。この時ネジは完全に抜け落ちないよう注意しましょう(落として排水口に流さないように排水口に布を詰めると安心です)。
古い蛇口だとネジが錆び付いている場合があります。その際は潤滑油を少量差してしばらく待ってから回すと緩みやすくなります。
ハンドルを取り外す
ビスを外したら、ハンドル本体を引き抜きます。上方向に真っ直ぐ引っ張れば外れるケースが多いですが、取っ手の形状によっては垂直に持ち上げるのではなく、少し揺すりながら斜め方向に引き抜くと外しやすいものもあります。
金属製のハンドルで固くて手で外せない場合は、布を巻いてモンキーレンチやプライヤーで挟み、優しくテコを利かせて持ち上げる方法もあります。ただし力を入れすぎて水栓本体を壊さないよう注意が必要です。
新しいハンドルを取り付ける
古いハンドルが外れたら、新品のハンドルを差し込みます。基本は元あった向きと同じ向きで、軸にしっかりとはまる位置に合わせて押し込みます。
ハンドル式の場合、中にスプライン(ギザギザの軸)があって噛み合う構造になっています。同じメーカー・同じ規格のハンドルならそのままフィットするはずです。
ビス留めとキャップ取り付け
ハンドルをはめ込んだら、外しておいた固定ビスを締め直します。ガタつかない程度にしっかり固定したら、最後に飾りキャップを元通りにはめて見た目を整えます。
通水テスト
止水栓(元栓)を開け、水が正常に出るか確認します。ハンドルを回してスムーズに開閉できること、水漏れがないことをチェックしましょう。問題なければ作業完了です。
蛇口のレバーを交換するときの注意点
自分で蛇口のレバー交換を行う際には、いくつか注意すべきポイントがあります。安全に作業し、交換後に不具合が出ないように以下の点に気を付けましょう。
- 必ず止水してから作業する
- 工具の使い方に注意する
- 部品を紛失しないように注意する
- 無理な力をかけない
- 適合する部品を使う
- 作業後の確認
必ず止水してから作業する
作業前には必ず水を止めます。止水栓や元栓を閉めたあと、蛇口をひねって水が出ないことを確認してから取りかかってください。
万一水が出っぱなしの状態でハンドルを外すと、水が噴き出して大惨事になります。
工具の使い方に注意する
固定ネジを外す際、適合しないサイズのドライバーや六角レンチを使うとネジ山をなめて外せなくなる恐れがあります。
そのため、工具はピッタリ合うものを使い、垂直に力を加えましょう。また、モンキーレンチ等を使う場合は金属部分が蛇口を傷付けないよう布を当てるなど配慮して作業を行いましょう。
部品を紛失しないように注意する
小さなビスやキャップ類は無くしやすいので注意が必要です。
外したパーツはすぐにお皿や器に入れて保管する、排水口にフタや布をして部品を落とさないようにする、といった工夫をしましょう。
無理な力をかけない
古いレバーやハンドルが外れにくい時、焦って力任せに引っ張ったり叩いたりすると蛇口本体を破損しかねません。固い場合は潤滑剤を使う、少し休んでもう一度挑戦するなどして、ゆっくり丁寧に作業を進めてください。
特にシングルレバーの場合、内部にあるカートリッジの突起が折れると厄介なので慎重に作業を進めましょう。
適合する部品を使う
交換するレバーやハンドルは必ず適合品を使います。微妙に合わない部品を無理につけるとガタつきや水漏れの原因になりますし、最悪の場合レバーが機能しません。
メーカー純正品か、信頼できる互換部品を選びましょう。購入時に返品保証がある店で買えば、万一合わなくても交換できるので安心です。
作業後の確認
交換が終わったら、必ず通水して動作確認をします。レバー(ハンドル)のぐらつきはないか、きちんと止水できるか、水漏れしていないかなどを細かくチェックしてください。
不具合があればネジの締め直しなどで対処しましょう。問題なければキャップを正しくはめ、工具の締め忘れがないか確認して作業完了です。
蛇口のレバー交換にかかる費用
自分で蛇口のレバーハンドルを交換する場合と、業者に依頼する場合とでは費用に大きな差があります。それぞれの費用目安を把握しておきましょう。
- DIYでレバー交換:約1,000~3,000円(部品代)+工具代(手持ちがなければ数百~数千円)
- 業者にレバー交換を依頼:約4,000~12,000円(基本料金+部品代)
- 蛇口本体の交換を依頼:約13,000~60,000円(本体代+工事代)
DIYでレバー交換
自分で交換する場合、費用は基本的に部品代のみで済み、交換用のレバー(ハンドル)部品の価格はメーカーや機種によりますが、おおよそ1,000~3,000円程度が一般的です。
例えばTOTOのキッチン用レバーハンドル部品は2,000~4,000円前後で販売されています。その他、ホームセンターや通販サイトで購入可能ですが、型番に合ったものを選ぶ必要があります。
工具類はすでに持っていれば追加費用ゼロですし、持っていなくてもドライバーや六角レンチ程度であれば数百円~数千円で揃います。つまりDIYの場合は数千円程度の出費で済むことが多いでしょう。
業者にレバー交換を依頼
水道修理業者や住宅設備業者にレバー交換を依頼した場合、費用には出張費・作業工賃・部品代が含まれます。
優良な業者であれば出張見積もり無料のところも多いですが、作業基本料金が大体3,000~9,000円程度、そしてレバーハンドル部品代が1,000~3,000円程度かかります。その合計である4,000~12,000円程度がレバー交換の依頼時の相場と言われます。
例えば「基本料金5,000円+部品代2,000円」で合計7,000円、という具合です。夜間や休日だと割増料金になる業者もありますので、依頼前に確認しましょう。
蛇口本体の交換を依頼
レバーだけでなく蛇口まるごと新品に取り替える場合、費用はさらに高くなります。一般的なシングルレバー混合栓を業者に交換依頼すると、13,000~60,000円程度が相場です。
価格幅が大きいのは、本体のグレードによって価格が大きく異なるためです。安価なシンプル水栓なら部材1万円台+工賃数千円で済むこともありますが、浄水器一体型やタッチレス水栓など高機能なものだと本体だけで数万円~十数万円する場合もあります。
工事費用も含めるとトータル5~6万円以上になるケースも珍しくありません。逆に「蛇口本体は自分でネット購入して用意し、工事だけ業者にお願いする」ことで費用を抑える方法もあります
蛇口のレバー交換を業者に依頼した方が良いケース
DIYである程度対応できるとはいえ、場合によっては専門の業者に任せた方が安心・確実なケースもあります。以下のような場合は、無理をせず業者への依頼を検討しましょう。
- 内部部品の不具合が疑われるケース
- レバーが外れない・取り付けられないケース
- 必要な部品が入手できないケース
- 作業に自信がない・不安があるケース
- その他の水まわりの修理が必要なケース
内部部品の不具合が疑われるケース
内部部品の不具合が疑われる場合は業者に依頼すべきです。
レバーやハンドルが壊れた原因が、内部のカートリッジやパッキンの劣化による場合があります。例えばレバーが折れるほど固くなっていた場合、中のバルブカートリッジが故障している可能性が高いです。
そのような場合はレバーだけ直しても根本解決にならないため、業者に依頼して内部部品の交換や蛇口本体の修理まで行ってもらった方が良いでしょう。
レバーが外れない・取り付けられないケース
古い蛇口で部品が錆び付いていたり、特殊構造で自力での分解が難しいケースがあります。
DIY中にどうしても古いハンドルが外れない、あるいは新しい部品がうまくはまらないといったときは、それ以上無理せずプロに頼むのが賢明です。
無理に続行すると蛇口を壊して水漏れを悪化させる恐れもあります。
必要な部品が入手できないケース
古い蛇口だとメーカーが既に補修部品の生産を終了しており、交換用レバー自体が手に入らないことがあります。
代替品も見つからない場合、蛇口本体ごと交換するしかありません。その際は業者に交換作業を任せた方がスムーズです。適合する新しい蛇口選びから設置までプロに任せれば確実でしょう。
作業に自信がない・不安があるケース
DIYに慣れていない方や、水回り工事が初めてで不安な方は、最初から業者にお願いするほうが安心です。「少しでも不安を感じたらプロに相談」が鉄則です。
特に賃貸住宅の場合、自己修理でかえって故障を悪化させるとトラブルになる可能性もあります。また賃貸では勝手な交換は推奨されず、管理会社や大家さんにまず相談すべきとされています。
そういった意味でも、安全確実に直したいなら業者に任せるのが無難です。
その他の水まわりの修理が必要なケース
蛇口レバー以外にも、水漏れや配管の劣化など複合的な問題が起きているときは、総合的に対処できる業者に依頼した方が結果的に安く早く解決することもあります。
プロなら不具合の原因を的確に突き止め、適切な修理・交換をしてくれるでしょう。
その他にもデザイン性が高かったりレバータイプで交換が難しい場合は無理せず業者に依頼するのも一つの選択肢です。特に水回りは失敗すると水漏れ被害が大きくなりますから、不安な場合は早めにプロの力を借りましょう。
蛇口のレバー交換を依頼する業者の選び方
蛇口のレバーやハンドル交換を業者にお願いしようと決めたら、次はどの業者に依頼するかを選ぶ必要があります。水道修理業者は全国に多数ありますが、中には高額請求をする悪質業者も存在するため注意が必要です。ここでは、業者選びで注目したいポイントを紹介します。
- 水道局指定業者か
- 施工実績は豊富か
- 保証やアフターサービスはあるか
水道局指定業者か
依頼先が自治体の水道局指定工事店であるかどうかは、業者選定の大きな判断材料になります。
水道局指定工事店とは、その地域の水道事業者(市町村等)が「適切な水道工事を行える業者」として公式に認定した業者のことです。
指定を受けるには一定の資格・要件を満たす必要があり、信頼性の証といえます。指定工事店でない業者の中にも腕の良いところはありますが、残念ながら無許可営業で高額請求をする悪徳業者も紛れています。

一方、水道局指定店であればアフターサポートが充実していることが多く、万一工事中に不備や事故があってもきちんと対応してもらえる安心感があります。実際、「水道局指定工事店の場合は工事後のアフターサービスがしっかりしているケースが多い」ことが指摘されています。
ただし指定店だから絶対安心というわけでもないので、過信は禁物ですが、初めて頼むならまずは地元の指定工事店から探してみるのがおすすめです。
市町村の水道局のホームページなどで指定店一覧が掲載されていることもありますので確認しておきましょう。
施工実績は豊富か
その業者がこれまでどれくらいの修理・交換実績を持っているかも重要なチェックポイントです。
多くの依頼を長年にわたって受け続けているということは、それだけ信頼されるサービスを提供してきた証でもありますので、創業年数が長い、年間の施工件数が多い、水道修理専門で何十年も営業している、といった業者は経験値が高く、予期せぬトラブルにも的確に対処してくれることが期待できます。
具体的には、業者のホームページに「累計○○件の施工実績」「創業○○年」などの記載がないか確認してみましょう。また口コミサイトや紹介ページで評価を調べ、評判が良いかどうかも判断材料になります。
逆に実績がほとんど見当たらない新規業者や、口コミで低評価が多い業者は避けた方が無難です。水道はライフラインであり技術と経験が物を言う分野なので、豊富な実績を持つ業者を選ぶことで安心感が違います。
保証やアフターサービスはあるか
工事後の保証やアフターサービスがしっかりしているかも確認しましょう。
蛇口レバーの交換自体は小規模な工事ですが、施工後すぐに再度不具合が起きたりする可能性もゼロではありませんので、例えば「交換して数日でまたグラグラしてきた」「別の箇所から水漏れしてきた」など万一の際、きちんと対応してくれる業者だと安心です。
具体的には作業保証の有無をチェックします。中には「作業後○年間は無償で修理対応」といった保証制度を設けている会社もあります。例えば「作業3年間保証」を掲げている業者も存在します。保証期間が長いほど自社の施工に自信がある表れとも言えます。
また、工事後に何か質問や問題があった時にすぐ駆け付けてくれるか、電話相談に応じてくれるか、といったアフターサービス体制も大切です
ちなみに蛇口交換業者についてはこちらで詳しくご紹介していますのでぜひ参考にしてください。

蛇口全体を交換したほうが良いケース
レバー(ハンドル)部分だけの交換で対応できることも多いですが、中には蛇口本体ごと交換した方が結果的に良い場合もあります。以下のようなケースでは、思い切って蛇口丸ごと新品に取り替えることを検討しましょう。
- 部品交換で解決しない場合
- 交換用部品が入手不可の場合
- 蛇口が寿命を迎えている場合
- ハンドルタイプからレバータイプに変えたい場合
- 蛇口自体の破損が激しい場合
蛇口交換はレバー交換に比べて費用は高くつきますが、先延ばしにして度重なる修理をするより、トータルでは得になるケースもあります。ただし、DIYではややハードルが高いため、無理をせず業者に依頼しましょう。
部品交換で解決しない場合
レバーやコマパッキン、カートリッジなど交換可能な部品を交換しても水漏れなどの問題が解決しない場合は、蛇口本体を交換するのが有効です。
例えばレバーを替えてもまだ水がポタポタ漏れるようなら、蛇口自体が劣化している可能性が高いです。その場合は本体交換が根本解決になります。
交換用部品が入手不可の場合
古い蛇口だと交換用ハンドル・レバーが既に製造中止になっていることがあり、メーカー在庫もなく互換品も見つからない場合、残念ながら部品交換は諦めて蛇口ごと新しいものに替えるしかありません。
10年以上経過した蛇口は部品の在庫が少なくなりがちで、探す手間や費用もかさみがちです。そうした状況なら、最新の蛇口に交換してしまった方が時間とコストの無駄がないでしょう。
蛇口が寿命を迎えている場合
蛇口の寿命・耐用年数は約10年と言われており、10年を過ぎると内部の劣化が進み、あちこち不具合が出やすくなり、レバー交換しても別の箇所(スパウトや根元など)からまた水漏れする、といった悪循環に陥ることもあります。
またメーカーも10年ほどで部品供給を終了することが多いため、設置から10年以上経つ蛇口は、レバー以外も含めて老朽化している可能性が高く、蛇口本体の交換を検討する時期といえます。
「最近あちこち調子が悪い」「かなり長く使っている」という場合は、この機会に新しい蛇口に替えるのがおすすめです。最新モデルは節水効果や便利な機能も向上しており、交換により快適性もアップするでしょう。
ハンドルタイプからレバータイプに変えたい場合
操作性向上のために蛇口のタイプ自体を変えたい場合は、蛇口ごと交換する必要があります。
例えば「古い2ハンドル混合栓をワンホールタイプのシングルレバー水栓に替えたい」などは、本体交換になります。
この際、取付穴の数や配管位置が変わるため簡単な工事では済みませんが、業者に依頼すれば既存設備を改修して設置してくれます。理想のデザインや機能の蛇口にグレードアップできるチャンスとも言えます。
蛇口自体の破損が激しい場合
レバーが折れただけでなく蛇口自体にヒビが入っている、腐食が進んでいる、など明らかに本体が損傷している場合も、本体交換すべきです。
特に冬季の凍結で蛇口本体が破裂したような場合は修理不能なので、新しい蛇口への交換が必要になります。
蛇口のレバー交換が難しいなら無理せず業者に依頼を
本記事では蛇口レバーの種類から自分で交換する方法、そして業者に頼む場合のポイントまで詳しく解説してきました。最後に要点を振り返ってみましょう。
- 蛇口のレバーには、ワンレバーで操作するレバータイプと、ひねって開けるハンドルタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。レバータイプは操作が簡単で現在主流、ハンドルタイプは昔ながらの構造で耐久性があります。
- レバーやハンドルが壊れた場合でも、部品だけ交換すれば直せることが多く、自分で交換することも可能です。交換にはプラス/マイナスドライバーや六角レンチなどの基本的な工具が必要になります。必ず止水してから作業し、無理な力をかけないように注意しましょう
- DIY交換の費用は部品代の数千円程度で済みますが、業者に頼むと4千~1.2万円ほどが相場です。不安な場合や状況によっては最初から信頼できる業者に依頼するのも良い選択です。業者選びの際は水道局指定か、実績豊富か、保証はあるか等を確認しましょう。
- 単にレバーを替えるだけでなく、蛇口自体が古く寿命の場合は本体交換を視野に入れることも大切です。蛇口は10年が一つの目安なので、それ以上使っている場合は新品交換を検討してみてください。新しい蛇口は快適さもアップし、トラブルの予防にもつながります。
初めての蛇口レバー交換は戸惑うかもしれませんが、手順さえ押さえればDIY初心者でも十分対応できますので、ぜひこの記事を参考にしてください。
また、自分での作業が難しい場合や緊急性を伴うトラブルなど、状況に応じて業者を頼ることも視野に入れておきましょう。
おすすめ業者4選
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
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