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蛇口の根元の水漏れの原因は?自分でできる修理・対処方法をご紹介!
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蛇口の根元が水漏れ!原因別対処法と自分で修理する方法

2024.10.07
2022.05.31
蛇口の根元の水漏れの原因は?自分でできる修理・対処方法をご紹介!
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蛇口の根元から水漏れが発生して、どうすればいいのかお困りではありませんか。

蛇口の根元からの水漏れはほとんどが経年劣化によるものなので、部品を交換することで水漏れを解消することができます。

本記事では、水漏れの原因を解説し、自分でできる修理方法を紹介していきます。併せて、ウォーターハンマー現象の対処方法についても解説しているので、お困りの方はぜひご覧ください。
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寺田 有志
監修者

水道設備業者 水道水栓設備主任

寺田 有志 (株式会社プログレス)

株式会社プログレス 入社平成23年5月 暮らしの中で必要なレスキューサービスを提供する株式会社プログレスにて水道水栓設備主任を担当。水回り業務に7年従事し、累計2000件以上の水道水栓関連のトラブルを解決。多くのお客様に信頼される「水道水栓」のスペシャリスト。

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蛇口の根元からの水漏れの原因

蛇口の根元からの水漏れの原因は「経年劣化、接続不良」と「ウォーターハンマー現象」の2種類が考えられます。

経年劣化、接続不良による水漏れであれば、工具を用いて自分で修理することも可能です。

しかし、ウォーターハンマー現象による水漏れは自分での修理が困難なので、早急に業者に依頼すべきです。ここでは、それぞれの原因についてどのように水漏れが発生しているかを詳しく解説していきます。

経年劣化、接続不良による水漏れ

経年劣化、接続不良による水漏れの場合、ほとんどがパッキンの劣化による水漏れです。

パッキンには押し出される水が吐水口以外に流れないようにする役割があります。このパッキンが劣化し、隙間が生じることで吐水口以外から水漏れが発生してしまいます。

蛇口の耐用年数は一般的に10年と言われており、使用頻度や使い方によって前後してきます。根元からの水漏れが発生している蛇口が耐用年数に近い場合は、パッキンの劣化によるものでしょう。この場合は、新しいパッキンを用意して、現在装着している古いパッキンと交換することで解決します。

耐用年数までまだ期間があるにもかかわらず、蛇口の根元から水漏れをしている場合は、パッキンと部品の間にゴミが挟まっただけかもしれません。パッキンに劣化が見受けられない場合は、蛇口を分解して、パッキンやパッキン部分の清掃で水漏れが解消するかもしれないので試してみてください。

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ウォーターハンマー現象による水漏れ

水道を止めた時に壁から「ドンッ」「ガンッ」という音はウォーターハンマー現象によって生じた音です。

ウォーターハンマー現象は水撃作用とも言い、水を止めたことによる給水管内部の水圧の変化により発生し、例えば水を急に止めることで、蛇口方向とは逆の方向に向かう水の流れが一瞬生まれます。

給水管内で蛇口方向に向かう水と、逆方向に向かう水が激しくぶつかり合い、衝撃が給水管に伝わるとハンマーで叩いたような音が生じます。

ウォーターハンマー現象が起きているからといって必ずしも水漏れが生じているわけでありません。

しかし、ウォーターハンマー現象を解消しないと給水管にダメージが蓄積され、いずれは給水管が破損してしまいます。

壁内の水漏れはすぐに気付くことは難しいですし、給水管の修理を自分で対応することも難しいので、ウォーターハンマー現象が発生している場合は、早急に対応しておくことが大切です。

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修理の前に!賃貸住宅の場合は大家さんに連絡を

大家さんに連絡

水漏れが発生したら止水栓、もしくは元栓を締めて水が出ないようにしてから、自分で修理するか修理業者に連絡すると思います。

しかし、賃貸住宅にお住いの方は、自分で修理、修理業者に連絡する前に、大家さんか管理会社に連絡し「修理費用は誰が負担するか」、「大家さん指定の修理業者があるか」の2点を確認してください。

修理費を負担しなくてよくなるかも

賃貸住宅で水漏れなどのトラブルが発生した場合、それが入居者の故意によるものでない限り、基本的に大家さんが修理費用を負担することになっています。賃貸契約の内容によっては修理費用は自己負担になることもあるので、修理業者に連絡する前に確認しておきましょう。

大家さんに確認して、修理費用が自己負担になるようであれば、自分で部品を購入して修理するか、修理業者に依頼して修理してもらうようにしましょう。

大家さん指定の修理業者があるかも

蛇口の修理費用を大家さんが負担する場合でも、自分で業者を手配することもあります。自分で業者を手配することになっても、大家さんが指定する修理業者でないと修理費用が自己負担になるかもしれません。

もしも、悪徳業者に依頼して高額な修理費用を自己負担することになってしまうと大変なので、忘れずに確認するようにしましょう。

また、自分で修理業者を手配する場合は、修理費用を立て替える必要があるかもしれないので、お金の用意はしておいた方が安心です。大家さんが修理業者を手配する場合や、管理会社が自ら修理に来る場合は、修理日程の調整をしておけば問題ありません。

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業者依頼するときは修理の前に相見積もり

水漏れの修理業者に依頼するときは、相見積もりを必ずとりましょう。信頼できる業者に依頼をするために、適正な費用かどうか、水道局指定業者かどうかを確認することが大切です。

見積もり料金が無料だと、相見積もりをとって信頼できる業者か比較する時間ができるので安心です。

水道局指定業者といわれている指定給水装置工事事業者だと安心して依頼することができます。

以下に、水道局指定で見積もり料金無料のおすすめ業者を表にまとめていますので、参考にまずは公式サイトを確認して相見積もりをしてみてくださいね。

水道局指定とは「指定給水装置工事事業者」「指定排水設備工事事業者」の通称です。
各市区町村の水道局から、給水装置工事・排水設備工事を法律法令に基づいてその市区町村内で適正に施工することができる水道業者として認められています。

※水道局指定業者はお住いの市区町村の水道局指定かご確認ください。
※対応エリアは一部市区町村を除く場合があります。詳細は公式サイトでご確認ください。

経年劣化、接続不良による水漏れの直し方

ここでは経年劣化、接続不良による水漏れの直し方について説明していきます。蛇口の種類が台付タイプ、壁付タイプ、洗濯機蛇口によって、修理方法が異なるので別々に説明しています。

また、給水管からの水漏れについても説明しているので、自宅の蛇口の種類や水漏れの状況に合わせてご覧ください。また、修理をする際は、必ず止水栓、もしくは元栓を締めて、水が出ないことを確認してから行ってください。

修理に必要な道具

自分で修理する際は以下のような道具が必要になります。

道具 用途
モンキーレンチ カートリッジ押さえの取り外し、接続ナットの取り外し、壁付水栓固定脚部のナットの取り外しなど
プラスドライバー ハンドル固定ネジを外すなど
マイナスドライバー 止水栓の開閉、固い部品の取り外しなど
精密ドライバー キャップの取り外し、パッキンの取り外し、ゴミの除去など
六角レンチ レバーハンドルの取り外し、水栓本体の固定、水栓本体固定アダプターの固定など
ウォーターポンプフライヤー レンチが使えない固定ナットの取り外し、固着した部品を引っ張るなど
平らな金属の板 ストレーナーを外すなど
ラジオペンチ 手が入らない箇所にある部品をとる、手で掴めない部品を取るなど
金槌 固着したナットを叩く、固着した部品を叩いて外す、なめたネジの対処など
パイプレンチ 水栓本体の固定、なめたナットを回すなど
シールテープ 取付穴と蛇口間に隙間が生じないようにする
ブラシ 給水管内をきれいにする
蛇口専用工具 水栓本体の固定、本体下部の固定ナットの締め付け、特殊なナットの取り外しなど

蛇口の修理に必要な道具は100円均一で買えるものもありますが、ちゃんとした品質の道具でないと蛇口を傷つけてしまうことがあります。

そのため、少し値は張りますが、ホームセンターや通販で買い揃えることをおすすめします。

台付タイプの蛇口からの水漏れ

台付タイプの蛇口はキッチンや洗面所に多いタイプの蛇口で、流し台、洗面台などの台に蛇口が取り付けられています。

台付タイプの蛇口の根元からの水漏れはハンドル式の蛇口か、レバー式の蛇口かによって修理部品が異なります。

ハンドル式の蛇口は回転ハンドルを回すことで水量を調整するタイプの蛇口のことで、Uパッキンの交換で根元からの水漏れが解消します。レバー式の蛇口は、レバーを上下に動かすことで水量を調整するタイプの蛇口のことで、OVパッキンの交換で根元からの水漏れが解消します。

ハンドル式水栓の場合の修理方法

ハンドル式水栓の根元からの水漏れは、Uパッキンという片面に溝があるパッキンの交換で解消します。Uパッキンを交換する際は、溝の向きを間違えると水漏れが解消しないので気を付けてください。交換は以下の手順で行ってください。

ハンドル式水栓の場合の修理方法
  1. スパウトと水栓をつないでいるナットをモンキーレンチで取り外す
  2. 古いUパッキンを取り外す
  3. 新しいUパッキンの溝を水栓側向けて差し込む
  4. 逆の手順で戻して水漏れがしないことを確認したら完成

レバー式水栓の場合の修理方法

レバー式水栓の根元からの水漏れは、OVパッキンという部品の交換で解消します。レバー式水栓にOVパッキンは2つ使われており、どちらか一方の損傷により水漏れが発生していることがほとんどです。

しかし、損傷がない方のOVパッキンも同程度劣化しているので、OVパッキンの交換時は2つとも交換しましょう。

また、OVパッキンは片面に溝があり、取り付ける向きが決まっているので注意して装着しましょう。交換は以下の手順で行ってください。

レバー式水栓の場合の修理方法
  1. レバーハンドルのネジをマイナスドライバーで取り外す
  2. レバーハンドルを引き抜く
  3. 外カバーを台座を軸に反時計回りに回して取り外す(固い場合はモンキーレンチを使用する)
  4. バルブカートリッジを取り外す
  5. スパウトを引き抜く
  6. 上下のOVパッキンを両方とも取り外す(手で取り外しにくい場合は、マイナスドライバーをを隙間に差し込んで外す)
  7. 下のパッキン、上のパッキンの順に新しいOVパッキンを取り付ける(下のパッキンは溝を上向きに、上のパッキンは溝を下向きにする)
  8. 逆の手順で元に戻して水漏れがしないことを確認したら完成
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壁付タイプの蛇口からの水漏れ

壁付タイプの蛇口は、名前の通り壁に蛇口が取り付けられています。

単水栓の場合は取付穴は1つのワンホールタイプですが、混合水栓の場合は取付穴が2つのツーホールタイプのこともあります。

修理の方法はワンホールとツーホールで変わらず、シールテープの巻き直しで水漏れが解消します。シールテープは蛇口と壁の接続部分に巻き、壁と蛇口の隙間を埋めることで水漏れを防ぐ役割があります。

蛇口を取り外す、シールテープを巻き直す、蛇口を取り付けるといった手順なのですが、ツーホールの場合は取り付け時の注意点が多いので別々に手順を解説していきます。

ワンホールタイプの場合の修理方法

ワンホールタイプはツーホールタイプに比べて注意する点は少ないです。しかし、シールテープの巻き直しは手順を間違えると、途中からやり直しになる工程があります。

手順をよく読んで全体の流れを掴んでから実践すると手順を間違えにくくなります。修理は以下の手順で行います。

ワンホールタイプの場合の修理方法
  1. 単水栓を反時計回りに回して取り外す(固い場合はモンキーレンチで緩めて回す)
  2. 給水管内の汚れをブラシできれいにする
  3. シールテープがない状態で何回転で取り付けることができるか確認しておく
  4. 蛇口の取り付け部の先端を正面として時計回りでネジ山にシールテープを8~13回を目安に巻く(先端から2つ目のネジ山から巻く)
  5. シールテープを巻き終わると、親指と人差し指で圧をかけてシールテープをネジ溝に馴染ませる
  6. 3の工程で確認した回数で正しい向きになるように蛇口を取り付ける(一度でも半時計回しに回したら4の工程からやり直し)
  7. 取り付けられたら水漏れがしないことを確認して完成

ツーホールタイプの場合の修理方法

ツーホールタイプは2つの取付穴に、クランクという部品を取り付けて水栓本体を固定しています。

水栓本体を水平に固定するために、クランクの向きに注意して取り付けることになります。クランクは時計回りに回して取り付けますが、クランクの向きを調整するためであっても半時計回しに回してはいけません。

半時計回しに回すとシールテープが切れてしまうので、再度シールテープの巻き直しをしなくてはいけなくなります。

修理手順にもありますが、クランクにシールテープを巻いていない状態で取り付けて、回転数を調べておくと失敗する確率を減らすことができます。

シールテープがない状態での取り付けは何回か試しておおよその感覚を掴んでおきましょう。それでは以下より、修理手順を紹介していきます。

ツーホールタイプの場合の修理方法
  1. モンキーレンチを用いて水栓本体とクランクを固定しているナットを取り外す
  2. 水栓本体を取り外す
  3. クランクを反時計回りに回して取り外す(固い場合はモンキーレンチで緩めて回す)
  4. 給水管内の汚れをブラシできれいにする
  5. シールテープがない状態で両方のクランクを何回転で取り付けることができるか確認する
  6. クランクの仮設置後、真上から見てクランクの高さが揃っていることを確認する
  7. 水栓本体の取り付け部の先端を正面として時計回でにネジ山にシールテープを8~13回を目安に巻く(先端から2つ目のネジ山から巻く)
  8. 5の工程で確認した回数で、左右のクランクが「への字」になるように取り付ける(一度でも半時計回しに回したら7の工程からやり直し)
  9. 水栓本体とクランクを取り付け、水栓が床と平行になるように位置を調整する(右のクランクは動かさずに、左のクランクを動かして床と平行にする)
  10. . 水漏れがしないことを確認して完成
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洗濯機蛇口からの水漏れ

洗濯機の蛇口は壁付であることがほとんどだと思います。

壁からの水漏れの場合は、シールテープの劣化によるものであるため、前節で紹介した、壁付タイプの水漏れ修理方法をご覧ください。

こちらでは、洗濯機へ水を送るための給水ホース接続部からの水漏れの修理方法を解説していきます。給水ホースと蛇口をジョイントするニップルの修理方法と水漏れがしにくい洗濯機の蛇口への交換方法の2つを紹介します。

ニップルの修理方法

洗濯機用の蛇口でない場合、給水ホースと蛇口をジョイントするためにニップルという部品を蛇口の吐水口付近にビス止めしているはずです。

このニップル付近から水漏れが発生している場合は、「ビス(ネジ)の緩み」か、「ゴムパッキンの劣化」に原因があります。

ビスの緩みはプラスドライバーで締め直すと解決します。ゴムパッキンはニップルを一度取り外すと目視することができます。プラスドライバーでネジを全て緩めてニップルを取り外すとゴムパッキンを交換することができます。

ストッパー水栓への交換方法

今までニップルを介して給水ホースと蛇口をジョイントしていて、給水ホース接続部から水漏れし出した方は、洗濯機専用の蛇口への交換も検討してみてください。

交換することでニップルにあった4つのデメリットを解消することができます。

ニップルにあった4つのデメリットとは、ネジが緩んでくる、パッキンが劣化してくる、外れる可能性がある、給水ホースが外れた時水が出続けるの4つです。交換はスパナがあれば簡単にすることができます。交換手順は次の通りです。

ストッパー水栓への交換方法
  1. スパナを使って蛇口とスパウトをつないでいるナットを緩める
  2. スパウト部分を取り外す
  3. 洗濯機専用の蛇口を取り付けナットで固定する
  4. 給水ホースを接続して洗濯機使用時に水漏れがなければ完成
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給水管からの水漏れ

台付の蛇口で、根元だけでなく給水管があるシンクや洗面台の下まで水漏れがある場合は、給水管の緩みが原因である可能性が高いです。

給水管と蛇口の接続部が緩んで水が漏れ出ているので、ナットを締め直すと解消します。ただし、シンク、洗面台下は作業スペースが狭く作業が困難なこともあります。

自分には無理そうだと感じたら修理業者に依頼して直してもらいましょう。作業スペースも問題ないという方は次の手順で修理しましょう。

ナットを締め直す手順
  1. 収納庫内の食器や道具を全て取り出す
  2. プライヤーや、蛇口専用工具でナットを締める
  3. 止水栓を開き、水を出して水漏れがなければ完成
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ウォーターハンマー現象の直し方

次にウォーターハンマー現象の修理方法を紹介していきます。

日々の使い方を工夫したり、水の流れを弱める簡単な方法もあれば、ウォーターハンマー現象を予防する器具を取り付ける方法もあります。順番に説明していくので参考にしてください。

水漏れが発生していたら修理業者に連絡を

そもそもですが、ウォーターハンマー現象による水漏れは自分での修理は困難なので修理業者に依頼しましょう。水漏れも壁内で発生していて、水漏れに気付く頃には給水管の破損からかなりの時間が経過しています。

もしも水漏れ箇所が分かる場合は、水漏れ専用のテープを巻いて応急処置をしておきましょう。水漏れ専用テープは、給水管などのパイプからの水漏れを一時的に解消するので、業者が到着するまでの応急処置となります。

あくまでも水漏れ専用テープは応急処置なので、今以上に被害が大きくならないように早急に業者に依頼して直してもらいましょう。

止水をゆっくり行う

水漏れが発生していない場合で、レバー水栓など自分で開閉をコントロールするものについては、止水をゆっくり行うだけでウォーターハンマー現象が解消することがあります。ゆっくり止水を行うことで、蛇口と逆方向に向かう水の圧力を弱めることができるためです。止水をゆっくり行う対処方法が一番簡単にできるものなので試してみてください。

水圧を弱くする

止水をゆっくり行ってもウォーターハンマー現象が解消しなかった場合や、洗濯機の蛇口など機械が開閉をコントロールするものについては、止水栓や元栓を今より少しきつく締めてみてください。止水栓や、元栓を締めると給水量を減らすことができるので、水同士が衝突する圧力も減らすことができます。生活に支障がない程度まで締めて、ウォーターハンマー現象が解消するのであれば、その水圧で生活していくと心配事がなくなります。

水撃防止器を取り付ける

止水栓や元栓を締めて、水圧を弱くしてもウォーターハンマー現象が解消しない場合は、ウォーターハンマー現象を抑える専用の道具を取り付けましょう。

専用の道具は水撃防止器といい、回転ハンドルと取り換えるタイプや、止水栓と水栓金具給水管の間に取り付けるタイプなどがあります。ウォータハンマー現象が発生している箇所によって、取り付けられる水撃防止器が異なるので、適合するかどうかの確認を忘れないようにしましょう。

蛇口の根元からの水漏れを放置する危険性

蛇口の根元からの水漏れを放置すると以下のような危険性があります。

蛇口の根元の水漏れ放置で起こるリスク
  • 水道料金が高くなる
  • 温度が上昇する
  • 階下に浸水する

水漏れの量が少量だから、最終的には排水溝に流れていくからと放置していると危険な事態に発展していきます。

ここでは、蛇口の根元からの水漏れを放置する危険性を解説していきます。解説している事態に陥らないように早めに水漏れを修理するようにしましょう。

水道料金が高くなる

水漏れをしているということは、普段以上に水を使っているということなので、水道料金の請求額が高くなってしまいます。普段よりも水道料金が高いことによって水漏れに気が付いたという人もいるくらいです。

今は少量の水漏れでも、部品がさらに劣化して、水漏れの量が増えるかもしれません。水漏れの期間が長ければ長いほど、余計な水道料金を支払うことになるので、水漏れに気が付いたらすぐに行動するようにしましょう

湿度が上昇する

水漏れは湿度の上昇にもつながります。湿度が上昇することにより、カビやシロアリが発生したり、部材の腐食が起こったりといった、室内の環境の悪化につながります。カビにはアレルギーを引き起こす危険性もあり、不快なにおいの原因にもなります

シロアリや、部材の腐食が発生すると、駆除や修繕の費用も必要になってきますし、駆除や修繕は容易ではないので料金も高額になってしまいます。

湿気の上昇による被害は徐々に大きくなり、取り返しのつかないところまで行く可能性もあります。被害が起きている実感が少ないものなので、なおさら油断しないようにしましょう。

階下に浸水する

集合住宅に住んでいる方であれば、水漏れが階下に浸水してしまう可能性があります。

階下への浸水で住人に不利益が被られた場合は、損害賠償が必要になることもあるので要注意です。

特に洗濯機の蛇口のように、蛇口の下が床になっている場合は特に水漏れの放置に気を付けましょう。万が一給水ホースが外れても、水が止まるような蛇口にしておくと、リスクをかなり減らすことができるので検討してみてください。

蛇口の破損などは修理業者に連絡を

蛇口の根元からの水漏れでも、部品の交換では水漏れが解消しないこともあります。その時は、蛇口本体に損傷がないか確認してみてください。

もしも、ひびなどの損傷がある場合は、いくら部品を交換しても水漏れは直りません。

水漏れを解消するには蛇口を新しいものに交換するしかありません。蛇口の交換も自分ですることは可能ですが、交換に自信がない場合は無理することなく修理業者に依頼しましょう。

蛇口の交換方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。蛇口の交換が必要な場合は、こちらの記事を確認して自分で交換できそうか判断してみてください。

まとめ

本記事では、蛇口の根元からの水漏れについて、原因と対処方法を解説してきました。

蛇口の根元の水漏れは最初は少量なので放置しがちですが、さまざまな危険性が潜んでいることを忘れないようにし、すぐに修理するようにしてください。

また、ウォーターハンマー現象が発生している場合も、給水管が破損して、大きな被害にならないよう早めに対策を講じるか、修理業者に相談して対処しておきましょう。

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