蛇口の水漏れを修理すべき理由
蛇口から水漏れが起こっていても、直すのが面倒だからと放置してはいませんか？ 蛇口の水漏れは、放置しておくと重大な問題を引き起こす可能性があります。
ここでは蛇口の水漏れをできるだけ早く修理すべき理由について解説します。
カビや腐食の原因となる
蛇口の水漏れは放置しておくとカビや腐食の原因となります。
キッチン周りやお風呂場の水漏れは、床や壁などにカビを生じさせます。また、防水処理がしっかりしていない住宅だと、漏れた水がじわじわと侵食していき、木の床や壁を腐食させる可能性もあります。
さらに危険なのは、水漏れによる湿気がシロアリの発生といった大きな被害につながる可能性があるということです。シロアリの発生は建物の寿命を縮めてしまいます。
ステンレスなどカビにくい素材を使っていても注意は必要です。水漏れによる湿気のために、周囲の壁や床にカビを生じさせる可能性は十分あります。
家の中にカビが生じるとアレルギーなどの健康被害を引き起こしてしまいます。健康的な暮らしを送るためにも、蛇口の水漏れはできるだけ早く対処するのがよいでしょう。
水道代がかかる
蛇口の水漏れを放置することによって、無駄な水道代がかかってしまいます。
蛇口の水漏れは、軽微なものであれば一度に大量の水が無駄になるわけではありません。ですが、数ヶ月、数年と水漏れを放置してしまうと、かなりの額の水道代が水漏れのために無駄になってしまいます。
また、水漏れは多くの場合部品の劣化が原因ですので、放置することで被害が大きくなる可能性もあります。目に見える水漏れだけが全てではありません。気づかないうちに水道代の無駄が増えているかもしれないのです。
家計の節約のためにも、蛇口の水漏れは早めに修理するのがおすすめです。
賃貸の場合損害賠償が発生する可能性も
賃貸の場合、水漏れによって損害賠償責任が発生する可能性があります。
賃貸の水漏れで注意したいのは、次のような点です。
- 大家さんに対する損害賠償
- 下の階の住人に対する損害賠償
賃貸の借主には、原状回復義務があります。水漏れを放置したことでカビや腐食を引き起こした場合、退去の際に敷金が返ってこない可能性があるので注意しましょう。
また、水漏れが原因で下の階の住人の家財に損害を与えた場合、弁償するなどの責任を取らなくてはなりません。
賃貸での蛇口のトラブルで注意すべきことについては、下記記事にも詳しく書いていますので参考にしてください。
＞賃貸で蛇口の水漏れが起こった時の対処法｜費用負担や修理方法を解説
賃貸は自分一人で住んでいるわけではありません。たかが水漏れと軽視せずに、迅速な対応を心がけましょう。
蛇口の水漏れは業者に修理を依頼するべき？
蛇口の水漏れは、軽いものであれば自分で修理することも可能です。ですが、水漏れの程度や原因によっては修理業者に依頼するのが適切な場合もあります。
ここでは蛇口の水漏れを修理業者に依頼するべき場合について解説します。
蛇口の水漏れ修理を業者に依頼するべき場合
蛇口の水漏れを修理業者に依頼するのが適切なのは、次のような場合です。
- 水漏れの被害が大きく急を要する場合
- 修理箇所が特定できない場合
- 自分で修理できる自信がない場合
まず、周りが水浸しになるほどの水漏れ被害が起こっている場合は、緊急事態ですのですぐに修理業者を呼びましょう。賃貸の場合は管理会社へ連絡してください。
次に、原因や修理すべき箇所が特定できない場合は、無理に直さないようにしてください。無理に直すことで被害が拡大してしまう可能性があります。
自分で修理する自信がない場合も同様です。簡単な修理であっても慣れていないと部品を破損させてしまう可能性があります。
ポイントは、自分の手にあまると感じた場合は、決して無理をしないということです。少しでも自分で修理が難しいと感じたら業者に依頼するのがよいでしょう。
業者がやってくれること・やってくれないこと
蛇口の水漏れに関して、修理業者がやってくれることは以下の通りです。
- 蛇口の先からの水漏れ修理
- ハンドル下からの水漏れ修理
- スパウト（水の出る部分）からの水漏れ修理
- 壁や土台からの水漏れ修理
基本的に、蛇口の水漏れに関してはどのようなトラブルにも対応してくれるでしょう。作業内容としては、パッキンの交換や蛇口本体の交換工事などが主なものです。
一方で、修理業者でも対処が難しい場合があります。以下のような場合は、修理できない可能性があるでしょう。
- 古い型で部品の生産が終了している蛇口の修理
- 特殊な部品を使用している蛇口の修理
- メーカーがメンテナンスサービスを行っている蛇口の修理
これらの蛇口の修理は、修理するための部品や技術が用意できないために、対応してくれない可能性があります。取扱説明書を確認して、適切な対処法を選びましょう。
また、対応可能な蛇口であっても、部品の調達に数日かかる場合もあります。修理業者に依頼する際は、即日対応できるかなども併せて確認するようにしてください。
蛇口の水漏れを自分で修理する場合
蛇口の水漏れを自分で修理するのが適切な場合もあります。以下のような場合は、自分での修理を検討してみましょう。
- 軽微な水漏れである場合
- 原因の特定ができている場合
- 交換すべき部品がはっきりしている場合
パッキンの劣化が原因の軽微な水漏れであれば、素人でも修理することは十分可能です。賃貸ではパッキンの交換は借主が負担すべきと定められている場合が多いです。
また、水漏れの症状によって原因と交換すべき部品が特定できます。その場合は自信を持って修理することができるでしょう。
ただし、パッキンの交換程度とはいえ自分で修理するには不安を感じることがあるでしょう。そのような場合は、無理せず修理業者に依頼するのがおすすめです。
蛇口の水漏れ修理にかかる費用はいくら？
蛇口の水漏れの修理を業者に依頼する際、真っ先に気になるのは費用についてです。修理業者に水漏れ修理を依頼した場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか？
ここでは蛇口の水漏れ修理にかかる費用について解説します。
蛇口の水漏れ修理にかかる費用
まずは、蛇口の水漏れ修理にかかる費用の内訳を知っておきましょう。主なものとして以下の費用がかかります。
- 作業費
- 出張費
- 部品代
- 見積もり費
- その他の費用（ガソリン代、駐車場費、夜間・早朝料金など）
このうち多くの修理業者で共通しているのは、作業費、出張費、部品代の3つです。出張費については無料としている業者もあります。
見積もり費は無料である場合が多い項目です。無料の場合は業者のホームページやチラシに明記されていることがほとんどなので、事前に確認しましょう。
気をつけたいのはガソリン代などのその他の費用です。これらの費用は加算されることを知らないまま依頼してしまい、業者との間でトラブルになることが多い項目でもあります。
費用の内訳を事前に知っておくことで、金銭トラブルを避けることができます。親切な業者であれば項目ごとの代金をホームページなどで示していますので、依頼する前に確認してみましょう。
次に、蛇口の水漏れの修理費用の相場について解説します。
蛇口の水漏れ修理は、パッキンやその他部品の交換が主な作業です。相場は作業費と出張費、部品代を合わせて5,000円～10,000円程度となっています。
蛇口の種類や交換する部品の価格によって費用は変わります。取扱説明書などを確認して、自分の蛇口が何という種類のものなのか、部品の金額はどれくらいかを調べておくとよいでしょう。
相場を知っておくことで、費用が高すぎたり、逆に低すぎたりする怪しい業者を避けることができます。依頼する際はおおよその相場を頭に入れておきましょう。
蛇口を交換する場合にかかる費用
蛇口を交換する場合は、蛇口の本体代がかかるため費用は大きくなります。加えて大がかりな作業が必要になるため作業費も大きくなるでしょう。
費用相場は、交換する蛇口の種類や作業量によっても変わりますが、作業費＋出張費が10,000円～20,000円です。それに加えて蛇口本体代がかかります。
蛇口本体の価格にもよりますが、合計で最低でも40,000円～50,000円はかかると考えるのがよいでしょう。
なお、賃貸の場合、蛇口の交換は自己判断でやらないようにしてください。借主には原状回復義務があるためです。蛇口の交換が必要な修理は、必ず管理会社へ連絡するようにしましょう。
自分で修理する場合にかかる費用
自分で修理する場合は、交換すべき部品と必要な工具を用意します。
軽微な水漏れの修理は、パッキンの交換で直ることがほとんどです。ただし、蛇口の種類によってはカートリッジなどの特殊な部品が必要な場合もあります。
パッキンには種類がいくつかありますが、いずれも100円～500円程度で購入することができます。ホームセンターなどで購入してください。
また、カートリッジはメーカーにもよりますが、2,000円～7,000円程度で販売されています。
パッキンもカートリッジも、取扱説明書をよく読んで、正しいものを購入してください。メーカーによって決められたものを使用しないと、不具合の原因となります。
次に、必要な工具について解説します。蛇口の水漏れ修理に必要な主な道具は次の通りです。
- モンキーレンチ
- プラスドライバー・マイナスドライバー
- ピンセット
- シールテープ
これらの工具は、安いものであれば100均などでも販売されています。レンチやドライバーは扱いやすい本格的なものであれば数千円かかります。
いずれもホームセンターなどで購入できますので、自分で蛇口を修理する場合は取りそろえておきましょう。
蛇口の水漏れ修理を業者に依頼する際の注意点とは？
蛇口の水漏れ修理を業者に依頼する際に、注意したい点がいくつかあります。とりわけ避けたいのが、料金に関するトラブルです。
料金に関するトラブルは事前に業者について調べることで避けることが可能です。正しい対策方法について知っておきましょう。
ここでは蛇口の水漏れを修理業者に依頼する際の注意点について解説します。
料金体系を事前に確認する
修理費用にかかる料金体系を事前に確認することは、トラブルを避けるために必要なことです。
蛇口の修理には作業費、出張費、部品代などがかかります。これらの費用について、金額を業者のホームページで事前に確認しておきましょう。
ただし、業者のホームページには、必ずしも料金体系について詳しく書いているわけではありません。
もしも費用について細かく書かれていない場合は、事前に見積もりを取ってもらうことが大切です。見積もりを取ることで修理にかかる費用の内訳を知ることができます。
修理費用の内訳を知らないまま依頼するのは危険です。特に「出張料無料キャンペーン」などという宣伝には注意してください。その他の費用が高く設定されている場合があります。
料金体系を事前に確認した上で、安心して依頼できるようにしましょう。
事前に見積もりを取ってもらう
業者に修理を依頼する前に、見積もりを取ってもらうようにしましょう。
見積もりは、費用の内訳を知ることができるほか、次のような理由で重要です。
- きちんとしたやり取りができる業者か見極められる
- 実際の被害状況を見た上で正確な費用を提示してもらえる
修理業者との費用をめぐるトラブルでは、事前のやり取りがまともに行われないまま修理を依頼してしまうことが大きな原因となっています。見積もりを依頼することで、こちらの要望にきちんと対応してくれる業者かどうかを見極められます。
また、見積もりは出張見積もりを依頼するようにしましょう。実際の被害状況を見ないで見積もりを取っても、正確な金額はわかりません。後で高額な修理費を請求されるなどのトラブルを避けるために、出張見積もりを依頼するのがおすすめです。
その他見積もりを依頼する際の注意点として、以下のものが挙げられます。
- 見積もり料がかからないか事前に調べておく
- 出張見積もりの場合、出張費がかからないか事前に調べておく
- 見積もりを取ってもらった上で断った場合、費用が発生するか事前に調べておく
見積もりに関しては、基本的に無料としている業者が多いですが、出張費やガソリン代といった名目で思わぬ費用がかかるかもしれません。見積もりに関する費用については、事前に問い合わせして確認するようにしましょう。
なお、見積もりは複数の業者に依頼するとよいでしょう。複数の業者に依頼することで、最適な値段を提示してくれる業者を効率よく見つけられます。
相場に比べて高すぎる・安すぎる業者は選ばない
業者に依頼する際は、修理費用が相場から離れすぎているかどうかにも注意しましょう。
蛇口の水漏れの修理費用の相場については、すでにお伝えした通りです。
- パッキンの交換程度の軽い修理：5,000円～10,000円程度
- 蛇口本体を交換する工事：10,000円～20,000円程度
この金額に比べて高すぎたり、逆に安すぎたりする業者は注意が必要です。
とりわけ注意したいのは、相場に比べて安すぎる場合です。「出張費無料キャンペーン」をうたう業者の中には、修理費や見積もり費、ガソリン代などを高く設定している場合があります。
広告やチラシに示されている金額のみを見るのではなく、内訳などをしっかり確認するようにしましょう。
相場についてはここで示した金額を頭に入れることに加えて、複数の業者を比較することも重要です。複数の業者に見積もりを取ってもらうようにしましょう。
水漏れの被害が少ないうちに依頼する
水漏れの修理を業者に依頼するのは、できるだけ早いほうがよいです。
水が勢いよく噴出したり、周りが水浸しになったりした後で依頼するのは手遅れです。精神的に余裕がなくなるため、高い金額を提示されても断れなくなってしまいます。
被害がまだ小さいうちに修理することで、複数の業者を比較しながら余裕を持って依頼することができます。
また、目に見える被害が小さい場合でも、修理を依頼することで水道管の老朽化などの思いがけない問題が見つかる可能性もあります。
少しでも違和感を感じたら、修理業者への依頼を検討しましょう。
見積もり無料で信頼できる業者を3つピックアップしましたので、ぜひ参考に相見積もりをとってくださいね。
水道局指定業者といわれている指定給水装置工事事業者だと安心して依頼することができます。
以下に、水道局指定で見積もり料金無料のおすすめ業者を表にまとめていますので、参考にまずは公式サイトを確認して相見積もりをしてみてくださいね。
| 業者 | 水道局指定 | 見積もり | 即日対応 | 作業料金 | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|---|
イースマイル |
◎ | 無料 | 最短20分 | 8,800円～ | 詳細 |
ハウスラボホーム |
◎ | 無料 | 最短20分 | 6,600円～ | 詳細 |
水110番 |
◎ | 無料 | 最短30分 | 8,800円～ | 詳細 |
各市区町村の水道局から、給水装置工事・排水設備工事を法律法令に基づいてその市区町村内で適正に施工することができる水道業者として認められています。
※水道局指定業者はお住いの市区町村の水道局指定かご確認ください。
※対応エリアは一部市区町村を除く場合があります。詳細は公式サイトでご確認ください。
蛇口の水漏れ発見時にできる応急処置方法
蛇口の水漏れを発見した時は、できる限りの応急処置をしておきましょう。修理業者が来るまでの間に被害が広がってしまうのを防ぐことができます。
水漏れの応急処置は、誰でも簡単にできるような仕組みになっています。ここでは蛇口の水漏れの応急処置方法について解説します。
水漏れ箇所を特定する
水漏れを発見したときにまずやるべきは、水漏れ箇所の特定です。
水漏れを発見した時点では、どこから漏れているのかわからない場合があります。特に被害が大きい場合は、水漏れ箇所を事前に特定しておきましょう。
水漏れ箇所を特定することが重要である理由は、以下の通りです。
- 水漏れの原因を特定するのに役立つ
- 業者とのやり取りをスムーズに進められる
- 自分で修理できるか見当をつけられる
水漏れ箇所の特定は、水漏れの原因を知るために行います。被害が大きい場合は業者とのやり取りをスムーズにすることで、いち早い解決が望めます。
被害が小さい場合でも、業者に頼むべきなのか、それとも自分で直せるだろうかという判断を下すのに役立ちます。
水漏れが起こるとついパニックになってしまいがちです。いったん落ち着いて、まずは冷静に水漏れ箇所を特定しましょう。
止水栓を締める
止水栓を締めることも、水漏れの発見時真っ先にやるべき応急処置です。止水栓とは、水の流れを調節する栓のことです。
止水栓を締めると水の流れが止まります。水漏れの被害が大きい場合は、真っ先に止水栓を締めるようにしましょう。
止水栓には大きく2つのタイプがあります。
- ハンドルで締めるタイプ
- マイナスドライバーで締めるタイプ
ハンドルで締めるタイプの止水栓は、キッチンのシンク下などに収納されていることが多いです。ハンドルを右に回すと締められます。
マイナスドライバーで締めるタイプは、蛇口本体のクランク部分（壁との接合部）についていることが多いです。こちらも右に回すことで締められます。
止水栓は修理時や緊急時に誰でも締めることができるよう、手の届く場所に備えられています。シンク下や本体などをよく探して見つけてください。
なお、単水栓など古いタイプの蛇口では、止水栓がついていない場合があります。その場合は、元栓を締めることで対応しましょう。元栓は基本的に屋外の水道メーターのそばに設置されています。
賃貸の場合は管理会社へ連絡する
上記の対応をした上で、賃貸の場合は管理会社への連絡を忘れずにしておきましょう。
管理会社へ連絡することのメリットとして、大きく2つ挙げられます。
- ひいきの修理業者があればいち早く対応してもらえる
- 管理会社との信頼関係を築き、損害賠償の請求を防げる
管理会社や大家さんは、水漏れトラブルの際の対処策を用意している場合があります。ひいきの修理業者を指定していれば、自分で業者を探すよりも早い対応が望めます。
また、水漏れを放置してしまうと損害賠償を請求される可能性があります。水漏れの発見時に通報することで、信頼を得るとともに損害を防ぐことができるでしょう。
まとめ
ですが、修理にはある程度の費用がかかるものです。そのためつい放置してしまいがちです。しかし、水漏れを放置してしまうと、取り返しのつかない被害にまで発展してしまうかもしれません。
蛇口の水漏れの修理費用は、相場さえ押さえておけば安心して依頼することができます。もちろんパッキンの交換など軽微なものであれば、自分で修理することも十分可能です。
現在蛇口の水漏れでお困りの方は、ぜひこの記事を参考に修理を始めてください。早めの対応が大きな被害を防ぐことにつながります。
まずは無料相談！全国対応＆水道局指定のおすすめ業者
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