クリンスイとは?
クリンスイとは、三菱グループが創業した浄水器ブランドです。1984年から家庭用浄水器の販売を開始し、以後さまざまな製品やサービスを開発し続けています。
まずはクリンスイの持つ特徴について、詳しく解説していきます。
クリンスイの特徴
クリンスイの特徴として、次のような点が挙げられます。
- 浄水能力が高い
- 豊富な種類の浄水器を販売している
- カートリッジの種類が豊富
クリンスイの浄水器は「中空糸膜フィルター」という独自の技術を使用しています。中空糸膜フィルターはろ過能力に優れており、0.1マイクロメートル以上の物質を通さず、水道水をきれいにろ過してくれます。
また、浄水器の種類が豊富であるため生活環境に合った商品が選べるのもポイントです。加えて「お米をおいしくするため」や「出汁をおいしくするため」など、用途に合わせたカートリッジの種類が豊富であるのも特徴です。
蛇口直結型浄水器の特徴
クリンスイの浄水器のうち、蛇口の水漏れなどのトラブルが起こりやすいのは、主に「蛇口直結型」と「ビルトイン型」の2種類です。
まずは、蛇口直結型浄水器の特徴について見ていきましょう。
蛇口直結型とは、名前の通り蛇口に直接取り付けるタイプの浄水器です。蛇口の先に取り付けることで水道水が直接カートリッジを通り、ろ過してくれるという仕組みになっています。
蛇口直結型の特徴として、次のような点が挙げられます。
- 取り付けが簡単
- 価格が安い
- 設置にスペースをとらない
蛇口直結型の一番のメリットは、お手軽に導入できるという点です。蛇口に取り付けるだけなので手間はかからず、設置スペースも必要ありません。また、ビルトイン型に比べて価格も抑えられています。
一方、デメリットとしては次の点が挙げられます。
- ろ過能力は比較的低い
- 水量が少ない場合がある
- 本体の重みで蛇口に負担がかかる
シンプルである分、浄水器としての性能が落ちてしまう点がデメリットとして挙げられます。
また、蛇口直結型は本体の重みで蛇口に負担をかけてしまい、破損や水漏れなどのトラブルを起こす可能性があることにも注意しましょう。
蛇口直結型は、初めて浄水器を利用する方が手軽に試して見るのに最適であるといえます。
ビルトイン型浄水器の特徴
ビルトイン型浄水器は、浄水器本体をシンクの下に設置するタイプの浄水器です。アンダーシンク型などとも呼ばれ、専用の蛇口をひねるだけできれいな水を使用できます。
ビルトイン型の特徴は、次のようなものです。
- シンク周りをすっきりさせられる
- 浄水能力が高い
- カートリッジの寿命が長い
浄水器自体をシンクの下に設置するため、シンク周りをすっきりさせられるのが特徴です。構造がしっかりした浄水器であるため、性能が高いのもポイントです。
一方、デメリットとしては次の点が挙げられます。
- 設置するのに費用がかかる
- 構造が複雑なため自分で修理するのが難しい
- 使わなくなった場合の撤去費用がかかる
ビルトイン型は本体にかかる費用に加え、設置費用、撤去費用などにかなりの金額が必要です。加えて修理するのにも費用がかかるため、気軽に導入することは難しいでしょう。
良質な水が絶対に必要だという方には、ビルトイン型がおすすめです。
クリンスイから水漏れが起こる原因
せっかく導入したクリンスイから水漏れが起こると残念な気持ちになってしまいますよね。
クリンスイからの水漏れには、ある程度決まった原因があります。そのうちいくつかは自分で対処することも可能です。
ここではクリンスイから水漏れが起こる原因について解説していきます。
蛇口直結型で水漏れが起こる箇所と原因
蛇口直結型のクリンスイでは、設置部分(蛇口の先)や蛇口の根元からの水漏れが多いです。
蛇口直結型で水漏れが起こる原因は、次のようなものです。
- カートリッジやパッキンの劣化
- 取り付けの不備
- 浄水器本体の不備や重み
蛇口直結型の場合、水漏れが起こる原因は部品の劣化か取り付け不備がほとんどです。
特に、取り付けてすぐに水漏れが起こった場合は、取り付けの不備を疑いましょう。もう一度説明書を読んで設置し直してみてください。
新品のクリンスイの場合、カートリッジがなじんでいない場合も水漏れが起こりえます。新品のもので取り付け不備がない場合は、少し様子を見るのもよいでしょう。
また、蛇口直結型の特徴として、浄水器本体の重みによって負担がかかり、水漏れが起こっている可能性もあります。
この場合は紐などで補強するか、他のタイプの浄水器へ交換することも検討するのがよいでしょう。
ビルトイン型で水漏れが起こる箇所と原因
ビルトイン型のクリンスイでは、蛇口の先や蛇口の根元から水漏れが起こる場合があります。
また、シンク下に水漏れが起こることもあります。
ビルトイン型で水漏れが起こる原因は、次のようなものです。
- スピンドルの劣化
- ノズルの劣化
- カートリッジの劣化
蛇口の先から水漏れが起こっている場合は、スピンドルという部品の劣化が原因と考えられます。メーカー純正品のものを交換することで修理できるでしょう。
蛇口の根元から水漏れが起こる場合は、ノズルの劣化が原因と考えられます。ノズルの交換を検討してください。
また、シンク下の水漏れは、カートリッジの劣化が原因である可能性が高いです。カートリッジの寿命を確認し、交換時期が過ぎていたら交換するようにしましょう。
ビルトイン型は構造が複雑であるため、自分で修理できない場合もあります。
修理しても直らない、原因がはっきりわからない場合は、無理せずメーカーのサポートや修理業者に依頼するようにしましょう。
クリンスイの修理方法
クリンスイから水漏れが起こった場合、落ち着いて対処できることを考えましょう。水漏れの原因によっては自分で修理することも可能です。
クリンスイの修理方法は、基本的に取扱説明書を読みながら進めるようにしてください。特にビルトイン型は構造が複雑なため、取扱説明書を読んでもわからない場合は、無理せず専門業者に依頼するのが賢明です。
ここでは自分でできるクリンスイの修理方法について、簡単に解説していきます。
蛇口直結型の水漏れを修理する方法
蛇口直結型のクリンスイを修理する大まかな手順は、以下の通りです。
- 取り付けに不備がないか確認する
- 劣化した部品を交換する
- 設置自体が原因ではないかを確認する
まずは、取り付けの不備を疑ってください。取り扱い説明書を参照しながら確認しましょう。
蛇口直結型には、取り付けリングという部品があります。取り付けリングを締め直すなどして、正しく取り付けられているか確認しましょう。
もしも取り付け不備が原因でない場合は、劣化した部品を交換するのがよいでしょう。
特に劣化しやすいのはパッキンです。パッキンは蛇口との接合部分に使用されています。劣化していれば交換しましょう。
また、カートリッジは寿命を確認して、過ぎているようであれば新品を用意して交換してください。
最後に、設置自体が原因で蛇口に負荷がかかっている可能性があります。この場合は、蛇口の根元から水漏れが起こりやすくなります。
設置自体が原因の場合は、紐などで補強するか、蛇口直結型の使用を停止することを検討してください。
なお、もしもこれらの方法で水漏れが直らない場合、本体の交換も検討するとよいでしょう。
蛇口直結型のクリンスイはお手軽に使える分、性能や強度に難があることが多いです。
本体に問題がある場合は、本体を交換するのがおすすめです。
ビルトイン型の水漏れを修理する方法
ビルトイン型のクリンスイを修理する際は、水漏れ箇所ごとに対応するようにしましょう。
- 蛇口の先端からの水漏れ:スピンドルの交換
- 蛇口の根元からの水漏れ:ノズルの交換
- シンク下の水漏れ:カートリッジの交換
これらのうち、ノズルの交換とカートリッジの交換は比較的簡単にできます。新しいパーツを用意して、取扱説明書に従い交換しましょう。
スピンドルの交換は少し難しく、蛇口をある程度分解する必要があります。
修理方法は次の通りです。
- 1.止水栓を閉める
- 2.レバーを固定するビスを取り外し、レバーを取り外す
- 3.スピンドルを固定している六角ナットを取り外す
- 4.スピンドルを取り外し、交換する
- 5.これまでと逆の手順で各部品を取り付け、止水栓を開ける
スピンドルの交換は、ビスや六角ナットがかなりきつく固定されている場合があります。
また、クリンスイの種類によっても構造が違うため、取扱説明書をよく読みながら修理してください。
ビルトイン型のクリンスイは構造が複雑なため、水漏れの原因によっては自分で直せない場合もあります。
自信がなかったり、壊してしまいそうで不安だったりする場合は、無理せず業者に依頼するようにしましょう。
自分で修理するのが難しい場合は修理業者へ依頼するのがおすすめ
クリンスイの水漏れを自分で直すのが難しいと感じる場合は、修理業者に依頼するのがおすすめです。
ここではクリンスイの水漏れを修理業者に依頼する際のポイントなどについて解説します。
業者へ依頼するのがよい場合とは?
修理業者へ依頼するべき場合とは、次のような場合です。
- 修理に必要な部品が正確にわからない場合
- 自分で修理しても直らなかった場合
- 修理に自信がない・不安がある場合
クリンスイの修理は、誰でも簡単にできるというものではありません。種類にもよりますが、素人では水漏れが起こる原因すらわからないという場合もあります。
自分の力ではどうにもできないと感じた時は、無理せず専門の修理業者に依頼するようにしましょう。
業者へ依頼する際のポイント
修理業者へ依頼する際のポイントとして、次の点に注意しましょう。
- 必ず見積もりを取ってもらうこと
- 賃貸の場合は管理会社へ連絡すること
修理業者へ依頼する際に、金銭トラブルに巻き込まれる事例があります。ホームページ上では安さを謳っていたにもかかわらず、実際には高額な修理費を請求されるなどのトラブルが起こっています。
金銭トラブルに巻き込まれないためにも、修理費用の見積もりを必ず取ってもらうようにしましょう。また、修理費用の相場はいくらか、見積もりは無料で行ってくれるか、などについてあらかじめ情報収集するのも大切です。
また、賃貸の設備を修理する場合は、自分で業者に依頼せずに必ず管理会社に連絡するようにしましょう。
賃貸には原状回復義務があるため、勝手に設備の交換などを行うと退去時に敷金が返ってこない可能性があります。
業者へ依頼する際は、これらの点について注意してください。
業者へ依頼する際にかかる費用は?
修理業者へクリンスイの修理を依頼する際、気になる費用内訳は、主に以下のようになります。
- 出張費
- 作業費
- 見積もり費
- 基本料金
- 部品代・本体代
- その他の費用(ガソリン代、駐車場代など)
これらのうち、ホームページ上に書かれていないものが見積もり時に発覚し、トラブルになる場合があります。
調べられる情報は調べておき、見積もり時に想定していない費用が発生した場合は、必ず確認したり、依頼を考え直したりするようにしましょう。
浄水器の修理の費用は水漏れの程度にもよりますが、上に挙げた諸費用合わせて10,000円~15,000円程度が相場です。
部品や本体の交換が必要な場合は、別途部品代・本体代がかかります。
相場から高すぎたり、逆に安すぎたりする業者は注意するようにしてください。
適正な相場を知って、余計なトラブルに巻き込まれないようにしましょう。
まとめ
しかし、水漏れの程度によっては自分での修理が難しい場合もあります。特にビルトイン型のクリンスイの修理は、素人では判断がつかないかもしれません。
クリンスイから水漏れが起こったら、まずは冷静に水漏れの程度を見極めるようにしましょう。その上で自分で直せるかどうか、適切な判断を心がけてください。
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