賃貸でも洗濯機の蛇口交換は自分でできる?
洗濯機のよくある蛇口トラブルは以下の4つがあります。
- 洗濯機の蛇口から水漏れ
- 蛇口の高さが合わない
- 洗濯機に給水されない
- 給水ホースの長さが足りない
それぞれのトラブルに対する対策を紹介します。
洗濯機の水漏れの理由と対策
洗濯機の蛇口から水漏れの場合、蛇口が緩んでいる可能性があるので、まずは蛇口を閉めます。
それでも水漏れがおさまらない場合、パッキンが消耗していることが考えられるので、パッキンを交換。ナットの緩みが原因でも蛇口から水漏れするため、ナットを閉めます。
蛇口の高さが合わないと洗濯機の給水ホースとつなげない可能性があります。この場合、蛇口を取り替えると良いです。
洗濯機に給水されないのは「ゴミが溜まっている」「錆びている」「蛇口のトラブル」の3つの理由が考えられます。
給水ホースがつまっていると水は出ません。ゴミが溜まっているならゴミを除去。錆び付いているなら錆び取りをします。
ごみの除去や錆び取りをしても給水されない場合には、蛇口の取り替えをします。
給水ホースの長さが足りないときは、蛇口交換か延長ホースを購入すると良いです。
賃貸でも蛇口交換できる!自分で揃える必要な工具
これらの蛇口トラブル対策をする場合、洗濯機の蛇口交換に必要な工具があれば自分でおこなうことができます。
必要な工具は以下の通りです。
- 基本的なレンチ:ナットを取り付け・取り外しするときに使う
- ウォーターポンププライヤー:水道管やガス管などの工事に特化したものを掴むもの
- シールテープ:配管の接続部分にできる隙間を埋める
- 掃除に必要な道具(歯ブラシ、雑巾、バケツ等)
工具の費用相場は以下の通りです。
工具 | 費用相場 |
---|---|
レンチ | 500円~4,000円 |
ウォータープライヤー | 500円~3,000円 |
シールテープ | 100円~1,000円 |
賃貸で洗濯機の蛇口交換をする前の確認ポイント
賃貸で洗濯機の蛇口交換をする前には以下の3つを確認しましょう。
- 退去するときは原状回復
- 蛇口の高さや向き
- 蛇口の交換代は大家さん・管理会社が費用負担できるかどうか
賃貸物件の退去する際は現状回復をする必要があります。蛇口の交換をする以前の状態をきちんと覚えておきましょう。写真などで記録しておくと忘れることはないです。
蛇口の高さがあっていないと洗濯機をうまく作動できません。蛇口の高さや向きも要チェックです。
また、蛇口の交換をする際の交換代は大家さん・管理会社が費用負担できるかどうかの確認も必要です。部品や蛇口が劣化して水漏れをおこし蛇口を交換する場合には、大家さん・管理会社が費用を負担してくれます。費用を負担してくれるのであれば、自分が余計な費用を負担する必要はありません。
退去するときは原状回復
賃貸マンションや賃貸アパートから退去する時には、原状回復が基本です。
原状回復とは、住んでいた部屋を住み始める前の状態に戻すこと。
原状回復費用が敷金より多ければ差額を請求され、敷金よりも修繕費用が高いと、入居者側に修繕費用を請求される場合もあります。
年数が経過して劣化したものに関して原状回復する必要はありません。しかし入居後に状態を変えた場合には原状回復しなければならないことを覚えておきましょう。
賃貸でもできること、できないことは以下の通りです。
賃貸でも自分でできること
- 蛇口の交換は原状回復ができればOK
- パッキンやカートリッジなど消耗品交換
賃貸物件を借りる際、洗濯機に蛇口が合わないと交換することができます。
蛇口を交換した際、自分で元通りに回復しましょう。
賃貸だと自分ではできないこと
- 壁に穴をあける
- 給水管、排水管の工事 ※そもそも免許が必要
壁に穴をあけたり水道管を交換することは禁止されています。
壁を傷つけてしまったり破損させたり、取り換えしのつかないことにならないように、業者さんに交換してもらうと安心です。
蛇口の高さや向きにも注意
賃貸物件に入居するため引っ越してきたとき、新たに洗濯機を設置したときには以下のことを確認しましょう。
- 蛇口の高さや向き
- 蛇口のノズルの先端がネジの痕でぼこぼこ、変形
新しい住居に入居し洗濯機を設置したが、蛇口が合わないということはありうることです。
蛇口が合わないのに無理やり給水ホースを取り付けようと負荷がかかってしまいます。合わない蛇口に無理やりホースを取り付けると水漏れする恐れがあります。
洗濯機に蛇口の高さや向きが合うかを確認しましょう。
蛇口のノズルの先端が変形していると水漏れの原因です。
特にドラム式洗濯機は蛇口の先端、給水ホースの取り付けが必要なため、蛇口の確認は必須です。
蛇口の向きや高さが合わないと洗濯機の設置は難しいでしょう。
蛇口を横向きにすれば解決できる場合は良いですが、蛇口を横向きにしただけでは解決できない場合には、蛇口を交換することになります。
早く洗濯機を設置して使いたいからと言って、焦って合わない蛇口を無理やり使おうとしないようにしましょう。
蛇口の交換代は大家さん・管理会社が費用負担できるかどうか
賃貸物件に入居して洗濯機の蛇口から水漏れが発生すると慌てふためいてしまうでしょう。
しかし、まずは落ちついて対処をします。水漏れは放置していてもおさまることはなく、どんどんひどい状態になる恐れもあります。
契約書の水漏れ修繕代を確認して相談
蛇口を修理・交換する前に、まずは賃貸マンション、賃貸アパートの大家さんや管理会社に費用請求ができるかどうか確認しましょう。
契約書を見れば、水漏れの修繕代をどちらが負担するのかが記載されている場合もあります。すぐに契約書が出てこない、「契約書を見ても分からないのであればとりあえずどちらにも連絡を取ると良いでしょう。
部品や蛇口が劣化して水漏れをおこし蛇口を交換する場合には、大家さん・管理会社が費用を負担してくれる場合があります。
早く蛇口のトラブルを改善したいからと自分で修理や交換をし、後から請求しても修理代の支払いには応じてくれません。まずは、費用負担がどうなるのか大家さんや管理会社に問い合わせると良いです。
自分で水漏れ修理する場合
大家さんや管理会社が費用を負担してくれるというのであれば業者に修理を依頼しても良いでしょう。しかし業者が来るまでには、ある程度時間もかかります。業者が来るまで水漏れ箇所にはタオルを巻きつけるなどして、壁や床に浸水しないように工夫します。
「小さな修繕であれば自己負担」という契約内容が記載されていれば、大家さんや管理会社が費用を負担してくれない可能性もあります。
この場合は自己負担による修繕です。どこが不具合を起こしているのかを確認し自分で部品交換や修繕をしても良いでしょう。
洗濯機の蛇口の種類やタイプを確認
まずは洗濯機の蛇口の種類を確認しましょう。
洗濯機の蛇口には、単水栓と混合水栓があります。単水栓は水だけが出るもの、混合水栓はお湯も水も出せるタイプです。単水栓には、横水栓、万能ホーム水栓、自在水栓、洗濯機用水栓などなどいろいろな種類があります。
洗濯機に付属の給水ホースは、洗濯機用水栓または横水栓のみ使用できます。万能ホーム水栓、洗濯機用ワンタッチ水栓、自在水栓などは、別途パーツが必要・蛇口の交換工事が必要です。
古い賃貸では「万能ホーム水栓」が多い
洗濯機で使われる蛇口は、以前は「万能ホーム水栓」が多くありましたが、今は少なくなってきています。
一般的で汎用型の「万能ホーム水栓」の蛇口と「給水ホース」の間にニップル(アダプター)を取り付けて使用。ネジで締めるので、緩んだり劣化すると水漏れにつながる恐れがあります。
ネジで締める万能ホーム水栓だとすでに破損状態かもしれません。蛇口のノズルの先端がネジの痕でぼこぼこ、変形してる可能性もあるので要確認です。
新しい賃貸では「洗濯用水栓」が主流
最近は、「洗濯機用水栓」が主流です。
洗濯機用水栓とは、洗濯機用ワンタッチ水栓、洗濯機用ストッパー付き水栓など洗濯機専用のもの。
ワンタッチ水栓はワンタッチで給水ホースがつけやすいです。
ストッパー付き水栓とは、給水ホースが外れたら自動で給水をストップする機能が付いている水栓です。
災害時などで給水ホースが外れても水が出しっぱなしになることはありません。
賃貸で洗濯機の蛇口を交換する方法
賃貸物件で洗濯機の蛇口を交換する方法は以下の2つです。
- 新しい蛇口にまるごと交換
- 蛇口のパーツだけ修理交換
それぞれの交換方法について見ていきましょう。
新しい蛇口にまるごと交換
新しい蛇口にまるごと交換する方法について説明します。ネジで締める万能ホーム水栓の蛇口のノズルの先端がネジの痕でぼこぼこになっている場合、蛇口を丸ごと交換したほうが良いです。
「万能ホーム水栓」から、新しく洗濯用水栓の「ストッパー付き水栓」に蛇口まるごと交換する方法を見ていきましょう。
洗濯用水栓には、「ワンタッチ水栓」と「ワンタッチ水栓」があります。
給水ホースを止めるネジ不要の「ワンタッチ水栓」と水漏れ防止の自動ストップ機能付き「ストッパー付き水栓」の交換方法は同じです。
- 水道の元栓を閉める
- 蛇口に給水ホースを取り付ける
- 洗濯機側に給水ホースを取り付ける
「万能ホーム水栓」を取り付ける場合には、ニップルが必要ですが、「ワンタッチ水栓」と「ワンタッチ水栓」にはニップルが必要ありません。
給水ホースのロックレバーを下にスライドし、ロックレバーをしっかりと下にスライドしたままカチッと音がするまで蛇口に差し込みます。給水ホースを軽く引っ張って外れなければ良いです。洗濯機側にも給水ホースを取り付けます。
蛇口のパーツだけ修理交換
「万能ホーム水栓」の水漏れや劣化のため蛇口の部品が劣化している場合、ニップルだけ、給水ホースだけ、摩耗品など蛇口のパーツだけ修理交換すると良いです。
ニップルは蛇口と給水ホースをつなぐものですが、劣化していると水漏れの危険性が高いです。
大家さんや管理会社がニップルを新しいものと交換してくれている可能性は低いので、新しい賃貸物件に入居の際には新しいニップルと交換しておくと安心。
給水ホースの中にはニップルでセット売りをしているものもあります。給水ホースの長さが足りない場合など、給水ホースを購入する必要があるならニップルとセット売りのものを購入すると良いでしょう。
それでは、部品を交換する方法を解説します。
- 蛇口交換
- ニップルを取り付ける
- 給水ホースを取り付ける
- 洗濯機側に給水ホースを取り付ける
蛇口交換をする前にまずは水道の元栓を閉めましょう。古い蛇口はモンキーレンチなどを使って外し、新しい蛇口を取り付けます。
万能水栓を取り付ける際はまずはニップルを取り付けます。ニップルが劣化していれば新しいものと交換。ニップルを取り付けた後は給水ホースを取り付けます。給水ホースが古ければ新しい給水ホースと交換しましょう。最後に洗濯機側にも給水ホースを取り付ければ完了です。
まとめ
賃貸マンションや賃貸アパートに入居し、いざ洗濯機を取り付ける際に蛇口が合わないと気付く場合もあるでしょう。
洗濯機のトラブルはさまざまあります。考えられるトラブルは4つです。
- 洗濯機の蛇口から水漏れ
- 蛇口の高さが合わない
- 洗濯機に給水されない
- 給水ホースの長さが足りない
洗濯機を取り付けた後によく見ると蛇口から水漏れがしている、そもそも洗濯機と蛇口が合わない等、トラブルが発生した場合、修理費用を大家さんや管理会社が負担してくれるかを確認しましょう。
気を付けなくてはならないのは、賃貸物件の場合、好きに修復することはできない点です。蛇口本体や蛇口の部品などを交換することはできても、壁に穴を開けるなどやってはならないことです。
蛇口の部品取替えや蛇口本体を交換するのは業者に依頼しなくても、自分で作業できます。ただし、壁を傷つけてしまったり破損させたり、取り換えしのつかないことにならないよう、十分注意して作業にあたりましょう。
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