蛇口交換に必要な工具の種類と使い方
蛇口交換に必要な工具には、主に次のものがあります。
工具名 | 使い方 |
---|---|
ウォーターポンププライヤー | ものを挟む工具「プライヤー」の中でも水道管などに使うタイプです。開口部が大きいことことが特徴で、ナットや蛇口本体を掴む用途で使用します。 |
モンキーレンチ | スパナと同じように締め付ける工具ですが、モンキーレンチは下あごを動かすとサイズを一定範囲で調節できるため、汎用性が高いことが特徴です。ナットやボルトを締めたり緩めたりする用途で使用します。 |
各種レンチ | モンキーレンチ以外にもさまざまなレンチがあり、特殊な形状のナットや、狭いスペースでの作業をおこなうときにあると便利です。詳しくは後ほどご紹介します。 |
ドライバー | 蛇口の部品を固定するネジを緩めたり締めたりするときなどに使用します。 |
シールテープ | 配管と蛇口の接続部分にあたるねじ山に巻きつけ、隙間を埋めて水漏れを防ぐために使用します。 |
蛇口交換の工具1.「ウォーターポンププライヤー」で掴む
物を掴む、回すといった用途で使用する「プライヤー」の中でも主に水道管工事に使うのが「ウォーターポンププライヤー」です。
ウォーターポンププライヤーは開口部が大きなことが特徴で、5段階に開くものが一般的です。開口部が広いことで大きなナットや部品などをしっかり掴むことができるうえに、溝が付いたものは水道管などを掴んでも滑らず強力に掴むことができます。
ウォーターポンププライヤーは、ジョイントをスライドさせてから開口部を開いて対象物の大きさに調整します。挟んだら、持ち手を持って回しましょう。
蛇口交換では、蛇口のナットを外すときや、蛇口のパッキン交換、蛇口と壁の隙間の水漏れ修理などに使います。
これからウォーターポンププライヤーを購入する方は、口の開き具合を確認してから選んでください。対象物に対して開口部の開き方が大きすぎても小さすぎても使いにくいです。サイズに迷った時は、標準的なサイズ250mmサイズを選ぶとよいでしょう。
蛇口交換の工具2.「モンキーレンチ」で締める・緩める
モンキーレンチはナットやボルトを締めたり緩めたりするときに使う工具です。
モンキーレンチはスパナと同じ用途で使いますが、開口部の幅を変えられないスパナに対し、モンキーレンチは下あごを動かすことでサイズの調節ができます。
そのためモンキーレンチは開口幅が対応する範囲であれば、サイズが異なるボルトがあっても1本で締めたり緩めたりすることが可能です。
蛇口交換では、ウォーターポンププライヤーと同じ用途で使用します。また、特定の部品やモンキーレンチで対応できない形状のナットには、その他のレンチを使用すると作業しやすいでしょう。
モンキーレンチ以外の種類 | 用途 |
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六角レンチ(L字型レンチ) | 六角形の穴がついたボルトの締め付け・取り外しに使います。短い方を穴に差し込み、長い方を握って回します。 |
メガネレンチ | ハンドルの両端にレンチがついている工具です。ナットにはめ込んでつかうのですが、サイズ調整できないため、ナットの大きさに合うものを用意する必要があります。用途はスパナと似ていますが、スパナよりもネジナメしにくいです。 |
立水栓締め付け道具 | 先端が直角に曲がっているレンチです。立水栓は普通のレンチが差し込めないようなスペースが狭い場所で締めつけをおこなうため、専用工具が必要です。 |
水栓取り外しレンチ | フックのような形をしているレンチで、単水栓に引っ掛けて取り外したり、水栓の根元を押さえておくときなどに使います。 |
蛇口交換の工具3.「ドライバー」でネジを回す
ハンドルを固定しているネジを外すときはプラスドライバーを使用します。
また、止水栓の開閉にドライバーが必要な場合はマイナスドライバーを使います。ドライバーはほとんどの家庭にあるものですが、ネジ頭のサイズに合っていないとネジが回りにくいうえに、ネジ頭をつぶしてしまうことがあるため、サイズが合うものを用意しましょう。
作業スペースが狭い場合、長さが短いドライバーが必要になることもあります。
また、ネジを隠すキャップやパッキンの取り外しには精密ドライバーを使うことがあります。
蛇口交換の工具4.「シールテープ」で隙間を埋める
シールテープとは、蛇口の接続部分のネジ山に巻いて隙間を埋める工具です。
きちんと巻けていなければ水漏れが起きるため、隙間ができないように巻いていき、最後に指で押さえてなじませておきましょう。
商品によって幅や長さが異なるため、使用する場所に合わせて選んでください。
蛇口交換の前に確認すること
蛇口交換をする前に確認しておくべきことがあります。
- 蛇口交換が必要な原因と用意するものを確認する
- 蛇口交換する水栓の種類と場所を確認する
- 蛇口交換で使う工具のサイズを確認する
蛇口交換に取り掛かる前に、必要な工具をすべて揃えておきましょう。
蛇口交換の原因はなに?用意するもの
蛇口交換に取り掛かる前に、必要な工具や交換パーツ、掃除道具などを準備しておきましょう。
経年劣化が原因のメンテナンスはパッキンなどの消耗品を取り替える必要があります。また、水漏れによる蛇口交換や、レバーなど好きなパーツに取り替えたい人は、工具とパーツを用意しておきましょう。
ただし、原因不明の破損や不具合などは、自分で修理交換するのが難しいかもしれません。その場合は、水道修理業者に一度相談してみた方がよいでしょう。
蛇口交換する水栓の種類と場所
蛇口にはさまざまな種類があります。
単水栓・混合水栓
水道管への穴が1つで水、またはお湯のどちらか一方だけを出す蛇口を単水栓といいます。
単水栓は壁に取り付けられていて、水栓のみ立ち上がっているものは立水栓といいます。
1つの吐水口から、水もお湯も出る蛇口は混合水栓。現在、家庭のキッチンや洗面台などで多く利用されています。
ワンホール・ツーホール
蛇口から水道管へつながる穴の数が1つのものを「ワンホール」、2つのものを「ツーホール」といいます。
たとえばお湯と水でそれぞれハンドルがあり、1つの吐水口から出るものはツーホールです。
シングルレバーの場合はワンホールとツーホールの両方があるので注意しておきましょう。蛇口が円柱の台(デッキ)に直接取り付けてあるものはワンホール、横長の台(デッキ)に取り付けてあるものはツーホールです。
コンビネーションタイプ・壁付けタイプ・台付きタイプ
また、洗面台に多いコンビネーションタイプ(シャンプー水栓)というものもあります。これはレバーと吐水口が独立しているものです。
穴は2つありますが、1つの穴はレバー専用なので、給水管や給湯管への穴は1つです。
また、壁に直接取り付けられているタイプを「壁付け」、キッチンのシンクや洗面台など台に取り付けられているものを「台付き(デッキ)」といいます。
蛇口交換で使う工具のサイズ
ボルトやナットのサイズを確認して、対応できる工具を準備しておきましょう。
ウォーターポンププライヤーやモンキーレンチはサイズ調整できますが、アゴの最大幅はさまざまです。
蛇口やナットのサイズを確認して、対応できる工具を準備しておきましょう。
【水道の場所別】蛇口交換の工具と交換方法
蛇口やパッキンの不具合は、水漏れで発覚することが多い傾向です。
蛇口交換の目安は一般的に10年といわれているため、耐用年数を過ぎた蛇口は消耗品だけ交換して修理するより、蛇口本体を交換した方がよいでしょう。
修理してもすぐ他の部分に不具合が発生する可能性があります。水道の場所別に必要な工具や蛇口交換の手順をご紹介します。
キッチン
キッチンの蛇口は主に台付きタイプと壁付きタイプがあり、台付きタイプにはワンホールタイプとツーホールタイプがありますので確認しておきましょう。
ワンホールからツーホール、ツーホールからワンホールには交換できません。蛇口のタイプがわかったら、次はサイズを測っておきましょう。
計測項目 | サイズの目安 |
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取付穴サイズ | 蛇口を取り付ける穴の直径(ワンホール…Φ35〜Φ39、ツーホール…Φ22〜Φ27が一般的) |
取付穴心間 | 給水管と給湯管の間の長さ(台付き…203mm、壁付き105mm 〜225mmが一般的) |
口径 | 壁付きタイプの給水管とつなぐ蛇口根元の穴のサイズ(呼び13mm(PJ1/2)が一般的) |
台付きワンホール混合水栓の交換手順
- モンキーレンチ、ドライバー
- キッチンの止水栓を閉めます。
- 給水栓のナットを取り外します。
- カウンター下の固定ナットをレンチで緩めて取り外します。
- 蛇口を取り外します。
- 台座がある場合はプラスドライバーでネジを外します。
- 新しい台座を設置してプラスドライバーでネジをしっかりと取り付けます。
- 新しい蛇口の給水ホースを台座に通してから蛇口を取り付けます。シャワーホースは伸ばした状態で取り付けましょう。
- 水栓の根元のネジをプラスドライバーでしっかり締めて本体を固定します。
- シンク下の給水管・給湯管にアダプターをつけ、給水・給湯ホースを差し込みます。
- .シャワーホースをシャワーホースソケットに取り付けます。
- .止水栓を開いて完了です。水漏れがないか確認しましょう。
台付きツーホール混合水栓の交換手順
- モンキーレンチ
- キッチンの止水栓を閉めます。
- カウンター下にある左右の給水栓接続ナットをレンチで外します。
- 本体を固定するナット(2ヶ所)をレンチで外します。
- 水栓本体を持ち上げて取り外します。
- 新しい蛇口を穴に合わせて設置します。
- カウンターの下からパッキン・座金をはめ、ナット(2ヶ所)を締めて取り付けます。
- 給水管をナットで取り付けます。
- 止水栓を開いて完了。水漏れがないか確認します。
壁付き混合水栓の交換手順
- モンキーレンチ、シールテープ、歯ブラシ
- 止水栓を閉めます。
- 蛇口を取り付けている左右のナットをレンチで緩めて外します。
- 蛇口を取り外します。
- 両方のクランク(取付脚)を反時計回りに回して取り外します(何回まわすと外れるか覚えておく)。
- 歯ブラシを使って配管内の汚れを落としておきます。
- クランクにシールテープを巻きます(5〜6回程度巻きつける)。
- クランクを時計回りに回し、固定する位置より少し前で止めます(数えた回数より1回転少ない回数にしておく)。
- 反対側のクランクは回しきらずに止め、「へ」の字になるように設置します。
- その状態で蛇口を取り付け、レンチで両側のナットを締めます。
- .本体が水平になるように調整します。
- .止水栓を開いて完了。水漏れがないか確認します。
洗面台
洗面台の蛇口は主にワンホール混合水栓、ツーホール混合水栓、洗髪シャワータイプ混合水栓(コンビネーションタイプ)が設置されています。
ワンホール混合水栓は、1本のレバー(シングルレバー)で水とお湯の温度や量を調節できるタイプです。ツーホール混合水栓は2つの穴がそれぞれ給水管・給湯管に接続されるタイプでレバーが1本のものと、ハンドルが2つあって水・お湯それぞれに対応するタイプがあります。
また、洗髪シャワータイプ混合水栓(コンビネーションタイプ)は洗面台ならではの蛇口で、蛇口とレバーが別の穴に設置されているタイプです。それぞれの蛇口タイプの取り替えに必要な工具や取り替え手順をご紹介します。
交換に必要な工具
- モンキーレンチまたはウォーターポンププライヤー
- ドライバー
※スペースが狭い場合はL字型締め付け工具があると便利です。
ワンホール/ツーホール混合水栓の交換手順
- 止水栓を閉めます。
- 洗面台の下の給水管・給湯管に接続するホースを取り除きます。残っている水がこぼれやすいため、バケツを下に置き、雑巾を用意しておきましょう。
- 洗面台の下からナットを緩め、蛇口を上から引き抜きます。周囲の汚れを拭き取っておきましょう。
- 新しい蛇口を取付穴に差し込み、ナットを締めて固定します。
- 逆止弁を各止水栓に取り付けます。
- 逆止弁に給水・給湯ホースを接続して蛇口とつなぎます。
- 止水栓を開けたら完了です。蛇口から水が出るか、水漏れがないかを確認しておきましょう。
洗髪シャワータイプ混合水栓(コンビネーションタイプ)の交換手順
- 止水栓を閉めます。
- 洗面台の下の給水管・給湯管に接続するホースを取り除きます。残っている水がこぼれやすいため、バケツを下に置き、雑巾を用意しておきましょう。
- 洗面台の下からナットを緩めて蛇口と取っ手を上から引き抜きます。周囲の汚れを拭き取っておきますしょう。
- 新しい蛇口と取っ手を取付穴に差し込み、ナットを締めて固定します。
- 逆止弁を各止水栓に取り付けます。
- 逆止弁に給水・給湯ホースを接続して蛇口とつなぎます。
- 止水栓を開けたら完了です。蛇口から水が出るか、水漏れがないかを確認しておきましょう。
浴室
浴室の蛇口はハンドルが水用・お湯用に分かれている「ツーハンドル混合水栓」、蛇口の両側にレバーがついていて、それぞれ温度調節と蛇口・シャワーの切り替えができる「サーモスタット混合水栓」、レバー1つで水量やお湯の温度を調節できる「シングルレバー混合水栓」などがあります。
また、設置方法は台付きタイプと壁付きタイプがあります。
新しい蛇口を選ぶ前に、取付穴サイズ、取付穴心間、口径を測って確認しておきましょう。
お風呂の蛇口交換には次の工具が必要です。
交換に必要な工具
- モンキーレンチ…ナットを回したり給水管の取り付けに使います。
- ドライバー…プラスドライバーはハンドルやレバーのネジを回すため、マイナスドライバーは止水栓を回すために使います。パッキンを取り外すときも細いマイナスドライバーがあると便利です。
- シールテープ…壁付け混合栓を取り付けるとき、水漏れ防止のためクランク菅に巻きつけます。
※スペースが狭くてレンチが使いにくいときは、立水栓取付レンチがあると便利です
台付き混合水栓の交換手順
- 水道の元栓を閉める。
- 蛇口の下にあるパネルのネジをドライバーで緩め、パネルを取り外します。
- パネルの中に給水管があるので、レンチでナットを緩めて取り外します。
- ナット・ワッシャ・パッキンを外して給水管を取り外します。
- 上から蛇口を取り外します。
- 新しい蛇口を差し込みます。
- 裏側から取付脚にパッキン・ワッシャ・ナットの順で入れ、ナットを締めて固定します。
- 給水管の中にパッキンがあるか確認してからナットを締めて給水管を取り付けます。
- パネルを戻したら完了です。
壁付き混合水栓の交換手順
- 止水栓を閉めます。
- 蛇口が取り付けられている左右のナットをレンチで外します。
- 蛇口を取り外します。
- 両方のクランクを反時計回りに回して取り外します。
- 配管内の汚れを歯ブラシで取り除きます。
- クランクを配管に差し込みます。後の作業のために、何回転で取り付けられるか時計回りに回して確認しておきましょう。
- クランクにシールテープを5〜6回巻きつけます。
- 片方のクランクを先ほど確認した回数より1回転少なく時計回りに回して設置します。
- もう片方のクランクは回しきらないで「へ」の字になるように設置します。
- .新しい蛇口を取り付け、レンチを使って両側のナットを締めます。
- .蛇口を水平にして、クランクが「ハ」の字になるように調節します。
- .止水栓を開いたら完了です。水漏れがないか確認しておきましょう。
洗濯機
洗濯機の蛇口交換を考える理由は水漏れが多いかもしれません。
水漏れの場合、パーツを修理するだけで直ることもありますが、古い蛇口の場合は蛇口ごと交換した方がよいでしょう。
洗濯機の蛇口の種類は単水栓が一般的です。新しく用意する蛇口は、給水ホースが抜けてしまったときに水が自動で止まる緊急止水弁付きの蛇口がおすすめです。
洗濯機の蛇口交換に必要な工具と交換方法をご説明します。
交換に必要な工具
- 水栓取り外しレンチ、またはモンキーレンチ…古い蛇口を取り外すときに使います。
- シールテープ…蛇口の外ネジ部分に巻きつけて水漏れを防ぎます。
- ドライバー…蛇口に給水ホースニップルを取り付けている場合、ネジを外すときに使います。
- 歯ブラシ…給水管の接続部分を掃除するときに使います。
- 雑巾…蛇口の中にたまっていた水がこぼれる場合があるので用意しておきましょう。
洗濯機の蛇口の交換方法
- 水道の元栓を閉めます。
- 洗濯機の給水ホースを外し、蛇口の中に残っている水を出します。周りが濡れないように雑巾をあてておきましょう。
- 古い蛇口の根元を持って反時計回りに回して取り外します。手で外れないときは水栓取り外しレンチやモンキーレンチを使って外しましょう。ただし、無理に回すと給水管を傷める可能性があるので注意が必要です。
- 接続部分を歯ブラシなどで掃除しておきます。
- 蛇口の吐水口が真下を向くように取り付けるには何回まわせばいいか確認するため、配管に取り付けて回してみます。
- 新しい蛇口のネジ山にシールテープを巻きます。ネジの回転方向に7回程度しっかり巻いておきましょう。
- 先ほど確認した回数になるよう、蛇口を時計回りにゆっくり回して取り付けます。途中で反対に回した場合、水漏れの原因になるため、もう一度テープを巻き直しましょう。
- 水道の元栓を開いて水漏れしないか確認しましょう。蛇口を開いても水漏れしなければ完了です。
【DIY】工具を用意して自分でパッキンを交換する方法
水道の蛇口や給水管の接続部分には、水漏れを防ぐためにパッキンが取り付けられています。
しかし、パッキンは劣化していくため10年程度が寿命です。
水道の水漏れはパッキンの交換で修理できることがありますが、水漏れを防ぐために定期的にパッキンの交換をしておきましょう。

水道用のパッキンには主に次の5種類があります。
パッキンの種類 | 詳細 |
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平パッキン | もっとも一般的なパッキンで、平たい輪の形をしていてます。給水管の接続部分に使われることが多いです。 |
コマパッキン(ケレップ) | 水道のハンドル下にはコマが入っていますが、ハンドルを回して水が止まるのはコマが下がって水の流れを防ぐからです。コマパッキンは金属のパーツとゴムが一体化しています。 |
Oリング | O型のリングです。他にも輪の形をしたパッキンはありますが、Oリングは丸みを帯びていることが特徴です。主にシャワーヘッドの根元などに使われます。 |
Uパッキン | 輪の形をしていますが上部に溝があり、断面がU型なので、Uパッキンと呼ばれます。蛇口の吐水口などに使われます。 |
三角パッキン | 輪の形をしていますが、断面が三角なので三角パッキンと呼ばれます。蛇口のハンドルの下のナットにはまる形状です。 |
パッキンを交換するときは、もともとついていたパッキンと同じ種類・大きさのものをつけなければ、隙間ができて水漏れの原因になります。
パッキンを交換する前に製品メーカーと品番を調べたら、必要なパッキンの種類がわかります。メーカーや品番がわからない場合は、パッキンの種類と大きさを確認しましょう。
パッキンのサイズは蛇口パイプの直径(呼び径)や、パッキンの外径・内径で表記されるため、測っておいてください。ここからは、蛇口のパッキンを交換する手順をご説明します。
蛇口パッキン交換手順1.止水栓を閉める
まずは止水栓を閉めましょう。止水栓を閉めずに作業すると水が噴き出してしまいます。
止水栓がネジを回すタイプであれば、マイナスドライバーを用意しておきましょう。
蛇口パッキン交換手順2.接続部ナットを外す
交換に必要な工具
- モンキーレンチ…ナットを緩めるときに使用します。
- ウォーターポンププライヤー…パイプや蛇口本体を回すときに使用します。
- プラスドライバー…ネジをゆるめるときに使用します。
- マイナスドライバー…ハンドル混合水栓のハンドルのカラービスを外す時に使用します。
交換手順
水漏れによるパッキン交換は、どこから水が漏れているか確認しましょう。
水漏れ部分のパッキンを交換するために、接続部のナットを外します。
たとえばパイプ根元からの水漏れであれば、パイプと蛇口を接続しているナットを取り外します。
ハンドル下の水漏れであれば、ハンドル下のナットをウォータープライヤーで緩めて取り外しましょう。
ハンドル混合水栓の場合は、水漏れが起きているハンドルのハンドルキャップをマイナスドライバーなどで取り外してからハンドルを止めているネジをプラスドライバーで取り外します。
それからプライヤーでキャップナットを取り外します。
蛇口パッキン交換手順3.パッキンの交換
交換に必要な工具
- モンキーレンチ…ナットを取り付けるときに使用します。
- ウォーターポンププライヤー…パイプ・蛇口本体を回すときに使用します。
- プラスドライバー…ネジをゆるめるときや取り付けるときに使用します。
- マイナスドライバー…パッキンを取り外すときに使用します。
交換手順
ナットを外したらパッキンを新しいものに交換しましょう。
溝があるパッキンは、上下を間違えないように注意してください。
パッキンの交換が済んだら、分解した部分のナットを締めて元に戻します。
蛇口パッキン交換手順4.止水栓を開ける
止水栓を開けたら完了です。最後に水漏れしないか確認しておきましょう。
まとめ
水道の蛇口交換やパッキン交換の方法をご紹介しました。
蛇口交換は難しそうに思えますが、主にどの家庭にでもあるような基本的な工具でできます。
専門的な工具があれば、より広範囲の修理が可能になりますが、工具を購入するコストがかかるうえに、失敗するリスクも増えます。
修理や交換内容によっては、専門の水道業者に依頼することも考えた方がよいでしょう。
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※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
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