洗濯機の蛇口から水が止まらない時にまずやること
洗濯機の蛇口から水が止まらない状況に遭遇したら、とても慌ててしまいますよね。パニックになってしまう気持ちも分かりますが、まずは気持ちを落ち着かせて、蛇口を閉めましょう。
まずは止水栓・元栓を止めて応急処置を済ませたら、メーカー保証の対象になるかどうか、それとも蛇口の修理交換になるかどうか、賃貸物件の場合は賃貸契約はどうなっているかの3点を確認しましょう。
止水栓・元栓を閉めて水を止める
自分で修理をする場合、水道業者に頼む場合のどちらにおいても、まずは蛇口を閉めて被害が広がらないようにするのが最優先。蛇口を閉める前にホースを外すと、水が噴出してしまいます。必ず、先に蛇口を閉めましょう。
そして、どこから水が漏れているのか、確認してみましょう。接続部の緩みが生じている場合、ナットを締めることで改善することもあります。それ以外の原因で蛇口を修理・交換する場合には、元栓を閉めてから作業をはじめます。
賃貸契約を確認
洗濯機の蛇口から水が止まらない場合、蛇口に何らかの問題がある場合と、洗濯機が故障したなど洗濯機に問題がある場合とが考えられます。洗濯機にはメーカー保証もあるため、保証期間やトラブルの原因が該当すればメーカーに修理依頼するケースもあるでしょう。
また、賃貸物件の場合は洗濯機の蛇口のトラブルに関してどこまで大家さんが修理に対応するのか、賃貸契約を確認する必要があります。
メーカー保証を確認
洗濯機の故障が原因で水が止まらないときは、メーカー保証を確認しましょう。
ほとんどの家電製品では、無料で1年程度のメーカー保証がついています。洗濯機の購入から1年未満なら無料のメーカー保証の対象です。ほかにも有料で家電量販店独自の延長保証に加入している場合はこちらも確認しましょう。これらの保証期間外だと、有料での製品修理になります。
洗濯機の故障に関するサポート先は以下のとおりです。
メーカー | サポート |
---|---|
日立 | 診断故障 |
シャープ | 全自動洗濯機 故障診断ナビ |
パナソニック | サポート |
東芝 | 洗濯機・衣類乾燥機 お客様サポート |
アイリスオーヤマ | 洗濯機に関するよくあるお問い合わせ |
水道業者に見積もり相談依頼をする
メーカー保証がない、あるいは対象外で、大家さんや管理会社が契約している修理サポートもない場合は、水道修理業者への依頼がおすすめです。
時間を問わずすぐに駆けつけてくれる業者もあるため、夜間や早朝でも相談しやすいでしょう。信頼できる業者であれば、見積もりをした後で対応してくれるため安心。見積もりだけであれば、無料で依頼できるところも多いです。
洗濯機の蛇口を閉めても水が止まらない原因
蛇口のハンドルを閉めても水が止まらない原因の多くは、パッキンの不具合が考えられます。パッキンは、蛇口本体や給水ホースとの接続部にあるゴム製の部品です。
洗濯機の蛇口に使われるパッキンはいくつかの種類がありますが、ゴム製の部品であることから経年劣化を起こします。ゴムは、古くなるにつれ硬くなり、締めこむ力が弱まります。パッキンは、蛇口などの動く部品の接続部を塞ぐ役割がありますが、劣化や磨耗によりその役割が十分に果たせなくなると、水が止まらないといった事態に発展する可能性があります。
一般的に、蛇口の寿命は10年が目安と言われています。洗濯水栓についても同様に、10年が経過する頃には新しいものに交換した方が良いことも多いです。
パッキンなどの部品も、10年経過すると確実に劣化し、不具合が生じやすくなります。年季の入っているものなら蛇口そのものの交換も視野に入れて検討しましょう。
洗濯機の蛇口でよく起こる水漏れの対処法
洗濯機の蛇口の吐水口以外からの水漏れは、部位をよく確認してそれぞれに合った方法で対処していく必要があります。
蛇口とホースの接続部(ニップル)から水漏れ
洗濯機の蛇口と給水ホースをつなぐ接合部分のことをニップルと呼びます。
ニップルからの水漏れは、以下の方法で対処することが可能です。
- ニップルのネジ緩みを締め直す
- 劣化しているものは新しいニップルに交換する
ニップルのネジの緩みを締め直す
ニップルは4本のネジで固定されていることが多く、このネジが緩んでいたり、ネジによって削れたりして水が止まらなくなることは珍しくありません。ニップルは、微調整が難しく歪みが少しでもあると水漏れしてしまう箇所でもあります。
まずは、ネジの緩みがないか確認しましょう。緩みがある場合は、ドライバーで締めてそれでも水漏れするか確認します。給水ホースを外し、ネジを締め直してみましょう。
新しいニップルに交換する
年季が入っている場合は、同じ四つネジニップルを使うよりも新しいものへの交換がおすすめです。劣化しているニップルは、水漏れの再発を起こしやすいからです。
〜最近のニップルの主流・自動止水栓〜
最近では、自動止水機能がついたタイプが主流になっており、これを自動止水栓と呼びます。
自動止水栓は、万が一蛇口からホースが外れてしまったとき、自動的に給水を止めてくれる仕組みになっています。ホースが外れることにより、大量の水で床が濡れるという最悪の事態に備えることができます。
ニップルは、ホームセンターで購入しやすい部品です。種類が豊富なものでもないため、迷わずに選ぶことができるでしょう。
- 元栓を閉める
- 給水ホースをはずす
- 古いニップルを取り外す
- 新しいニップルを取り付ける
- 水漏れがないか確認する
ニップルの取り付け時は、4つのネジを均等に噛み合わせる必要があります。歪みや噛み合わせが悪くネジの緩みがあると水漏れしてしまいます。微調整が必要な部分でもあるため、取り扱いは慎重に行う必要も出てきます。
それでも何度もトライして水漏れが止まらない場合、ネジによって蛇口そのものの形が変形している可能性も考えられます。この場合は、新しい蛇口に交換する必要性もあります。
ハンドルから水漏れ
ハンドル内の三角パッキンの劣化が原因です。三角パッキンを交換することで改善できます。
- 元栓を閉める
- カラービスを取り外す
- ハンドルを取り外す
- 新しい三角パッキンに交換する
- 元に戻す
蛇口本体と給水管の間から水漏れ
蛇口本体と配管の間の隙間が原因です。この隙間は、シールテープを巻き直すことで改善できます。
- 元栓を閉める
- ハンドルを開けて残留水を出す
- 蛇口本体を反時計まわりにひねって取り外す
- 給水管内の汚れを歯ブラシ等で取り除く
- 蛇口本体の壁に差し込む部分にシールテープを巻く(引っ張りながら8~13回)
- 蛇口本体を時計回りにひねりながら取り付ける(一度でも反時計まわりに回してしまったらシールテープを貼り直す)
吐水口の接続部分から水漏れ
蛇口本体と吐水口をつなぐ部分のパッキンの不具合・劣化が原因です。パッキンの交換によって改善することができます。
- 元栓を閉める
- 吐水口を固定しているナットを外す
- 内部のパッキンを取り替える
- 元に戻す
こんな時は水道修理業者に依頼した方が安心!
洗濯機の蛇口から水が止まらないという事態に、慌ててしまったり不安を感じたりする方はとても多いです。自分で対処すべきか、それとも水道修理業者に依頼しようかと悩む方もいるでしょう。もし、以下のような状況に当てはまる場合は、水道修理業者への依頼もおすすめします。
- 自分で修理できる自信がない
- 洗濯機の蛇口から水が止まらない原因が分からない
- 激しく水漏れしている
- 修理のための道具の準備や手間に時間をかけたくない
- すぐにどうにかして欲しい
- 専門の業者に直してもらい安心感を得たい
依頼する水道修理業者にもよりますが、夜間や早朝などにもスピーディーに駆けつけてくれるところもあります。道具や必要な部品を用意しなくても、速やかに対応してくれると安心ですね。
洗濯機の蛇口修理・交換を業者に頼んだ時の費用目安
作業内容 | 依頼費用の目安 |
---|---|
パッキンの交換、ゆるみの調整等 | 5,000円~ |
洗濯機用蛇口の交換 | 8,000円~15,000円(蛇口本体の価格にもよる) |
ニップル交換 | 13,000円~18,000円 |
依頼する水道修理業者によって、作業代金は異なります。また、お住まいのエリアによっては出張料金が発生するかもしれません。
依頼する時間帯によって、深夜・早朝割増料金がつくこともあります。事前に、必ず見積もりをもらって納得してから依頼しましょう。
賃貸物件の場合、どうすれば良い?
賃貸物件で洗濯機の蛇口から水漏れが発生した場合、どのような手順で対処すべきなのか、また費用は誰が負担するのかも気になりますよね。
まずは慌てずに、蛇口を閉めて管理会社や大家さんに連絡をしましょう。管理会社や大家さんが普段から利用している水道業者があれば、話をすすめやすくなります。費用面の負担についても、どのようになるか説明をあらかじめ受けることができます。
もし、速やかな対処が必要な状況で管理会社や大家さんに連絡がとれない場合、連絡をしても自分で対処するように言われた場合は、水道修理業者に連絡をしましょう。ここで大事なのは、水漏れの原因がわかる診断書と、領収書をもらうことです。
費用面の負担については、物件の契約内容や水漏れの原因によって異なります。基本的には部品の劣化による水漏れは、大家さんの負担になります。しかし、「少修繕は自己負担」と物件の契約書にある場合や間違った使用方法による水漏れ、ホースが外れたことによる水漏れは、自分で負担しなければならないことが多いです。
水道修理業者の到着までの間に被害が大きくなりそうなら、壁や床への浸水を防ぐ対策も必要です。水漏れ箇所にはタオルを巻き、漏れてくる水滴はバケツで受けましょう。ビニールシートなどがあるとさらに良いです。
水漏れによって下の階まで被害が及ぶと、賠償責任も発生する可能性があります。被害が大きくならないように、速やかな対処が必要です。
まとめ
洗濯機の蛇口から水が止まらない時は、まず応急処置をして被害が広がらないように落ち着いて対処しましょう。自分で対処できるかどうか考え、もし不安を感じるのであれば水道修理業者への依頼をおすすめします。
水道修理業者を見つける際は、お住まいの地域の水道局に連絡をして紹介してもらうこともできます。迅速な対応が求められることではありますが、必ず見積もり後に納得してから施工するなど、信頼できる水道修理業者を選ぶようにしましょう。
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