毎日歩いた歩数の自動記録や睡眠時間の記録、さらに心拍数などの健康データを記録するデバイスとしてスマートウォッチが良く使われています。しかしスマートウォッチは腕にはめるため汗をかいたときに外してしまったり、充電の頻度が高いため、睡眠前に充電のために取り外してしまい、睡眠時間が計測できなかった、ということもあります。それに変わる製品として最近注目されているのが指輪型のデバイス、スマートリングです。

  • 手軽に健康管理ができるスマートリング

    手軽に健康管理ができるスマートリング

スマートリングも今では数多くのメーカーから製品が販売されています。スマートウォッチ同様に健康データを日々測定できる便利なデバイスです。しかもスマートウォッチのように画面表示機能が無いため、スマートフォンからの通知にわずらわしさを感じることが無く、また電池の持ちも1週間程度と長いため、充電の手間もかかりません。今回試した「OraMemo」は、日本のアマゾンなどで3万円台で販売されています。

  • OraMemo本体

    OraMemo本体

OraMemoの主な機能は以下の通りです。
・アクティビティ(歩数、消費カロリー、距離)
・睡眠計測
・トレーニング計測(128種類)
・心拍数測定
・血中酸素飽和濃度測定
・心拍変動(HRV)測定
・ストレス評価

本体サイズはリング幅が8mm、厚さが2.8mm。重さはサイズにより、6号の2.5gから14号の3.4gまで。ちなみに1サイズ刻みで9サイズあります。本体はIP68の防水防塵に対応しています。

  • 筆者は12号を使っている

    筆者は12号を使っている

バッテリー容量は非公開ですが、連続使用で約7日間、待機状態では10日から15日とのこと。筆者は実際にOraMemoを約2か月使い続けていますが、デスクワークなどライトな使い方が多い時で、10日程度持つことがありました。他社のスマートリングを使ったこともありますが、体感的には「メーカー公称値より長持ちするな」という感覚です。

  • 内部には6個のLEDと2個のセンサーを搭載

    内部には6個のLEDと2個のセンサーを搭載

充電は付属の充電ケースに入れて行います。ケースは各サイズのリングが装着できる形状になっているため、家族で同じOraMemoを使う場合は使いまわすことも可能。ケースにはバッテリーも入っており、5回分の充電が可能とのこと。ということは充電ケースの充電頻度は1か月に1回程度でいい計算になります。OraMemoの充電とあわせ、バッテリー切れを普段からあまり気にせず使うことができるのは大きなメリットです。

  • 充電ケースに入れて充電できる

    充電ケースに入れて充電できる

  • ケースに入れたまま持ち運びも可能

    ケースに入れたまま持ち運びも可能

OraMemoの使い方はとても簡単です。なぜならユーザー登録やサブスク不要で使えるからです。スマートリングの多くの製品がユーザー登録を最初に行う必要がありますが、OraMemoはアプリに性別、身長、体重、誕生日、歩幅を登録するだけ。さらにサブスクが不要なので、毎月の課金を気にする必要もありません。

  • アプリに登録するのはこれだけだ

    アプリに登録するのはこれだけだ

アプリの表示はシンプルで見やすく、ホーム上下にスクロールするだけで当日のデータを見ることができます。上からアクティビティ(歩数・消費カロリー数)、前夜の睡眠、トレーニング記録、心拍数、血中酸素濃度、HRV、ストレスと並びます。最後のデイリータグにはその日の行動などを手動で入力可能です。

  • ホーム画面をスクロール

    ホーム画面をスクロール

各項目をそれぞれタップすると、その日の詳細情報を見ることができます。アクティビティはその下からは1週間のそれぞれ日を振り返りも可能です。睡眠はスクロールすると睡眠の質スコアも表示されます。また右上の四角いアイコンをタップするとカレンダー表示がされるので、指定の日のデータを見ることもできます。

  • 項目ごとの詳細ページ

    項目ごとの詳細ページ

さらにアプリホーム画面の下部には「ホーム」「アクティビティ」「睡眠」「瞑想コンテンツ」「ユーザー」のアイコンがあり、ワンタップでそれぞれの項目を開くことができます。この中で「瞑想コンテンツ」では、気分に合わせたメディテーションを選択可能。BGMに合わせて画面の表示や音声指示に合わせて呼吸や身体を動かすことで、健康保持を多しけてくれます。音声は英語のものが大半ですが、BGMを聞いているだけでもリラックスできるでしょう。

  • 瞑想コンテンツ

    瞑想コンテンツ

さて筆者がOraMemoを使い続けて感じたのは、とにかく「手軽」ということです。ユーザー登録やサブスクが不要なので、たとえば数日間だけ親に貸して健康状態を確認するといった使い方も手軽にできます(その場は個人の健康データを長期間にわたって継続的に把握する用途には適していませんが)。しかもバッテリーの持ちがよく、充電をほとんど意識せずに使える点も好印象でした。筆者は毎晩就寝前にアプリを開き、その日の活動を振り返っていましたが、その時点でバッテリー残量が10%程度でも、「翌朝、出かける準備をしている間に充電すれば間に合う」と思える安心感がありました。

  • 現在20%だが「まだ使える」と感じられる

    現在20%だが「まだ使える」と感じられる

実際の装着感は良好です。時折、内側の緑色のLEDライトが光りますが、心拍数などを自動計測してくれるため、生体データの計測を意識する必要はほとんどありませんでした。一方、ユーザー登録が不要なため、データはクラウドには保存されません。OraMemo本体には最大7日分のデータを保存できるため、スマートフォンを機種変更する場合も、その期間内のデータであれば新しい端末へ引き継げます。

長期的なデータの蓄積や詳細な健康分析を重視する人には制約もありますが、充電や日々の操作をあまり意識せず、まずは睡眠や活動量、心拍数などを手軽に確認したい人には、OraMemoは使いやすい選択肢といえそうです。

  • 手軽に使える健康管理リングだ

    手軽に使える健康管理リングだ