最近「スマートグラス」という製品が話題になっています。見た目は普通のメガネ、ところがカメラを内蔵しており、メガネを通して写真を撮影できたり、さらにそのカメラを使って目の前のものが何なのか検索したり、あるいは外国語のメニューなどを見ながら翻訳もしてくれるという製品です。今回は「RoidスマートAIグラス」を香港で使ってみました。
RokidスマートAIグラスは重さ49g、外観はどこにでもあるメガネと変わりません。以前大きな話題になったAppleの「Vision Pro」のような顔前面を覆ってしまうxR系のヘッドマウントディスプレイとは異なり、日常的に毎日使うこともできるデザインです。なお日本では現在、クラウドファンディングのMakuakeで2026年5月30日まで出資を受け付けています。
カメラは1,200万画素で、メガネの左側に搭載されています。なお撮影時は左側のLEDライトが光り、撮影中を知らせるなどプライバシーを考慮した設計になっています。さらにメガネのレンズ部分にモノクロ(緑色)の表示可能なディスプレイを踏査しています。つまりメガネをかけたまま、目の前に様々な情報を表示することができるのです。そのため、特に同時翻訳中に相手の言っていることを日本語で表示させるなど、なかなか便利な使い方もできるのです。
実際に香港で使ってみました。まずは飲食店へ。店の外にメニューがありますが、何が書いてあるか、わかりにくいこともありますよね。特にここは香港なので、中国語でも繁体字、さらに広東語表記です。中国大陸の簡体字ではありませんし、同じ繁体字を使う台湾とも食事の表示が異なります。
ここで翻訳機能を試してみよう。RokidスマートAIグラスをかけたまま「ハイ、Rokid(ロキッド)」と声を出すか、メガネのつるの右側部分を長めにタップします。すると目の前に文字を入力するようなウィンドウが現れます。これがAI機能で、つづけて何かを話しかけるとRokidスマートAIグラスが文字と音声で回答してくれるのです。
このAIはOpenAIのChatGPT-5やGoogleのGeminiなど複数のAIを使用しているため、一般的な質問、たとえば「日本の首都はどこ」といった質問にも応えてくれます。そしてカメラを通したオブジェクトの検索や質問にも応えてくれるのです。
先ほどとは別の飲食店(テイクアウト)の店にやってきました。まず最初にこの写真はRokidスマートAIグラスで撮影したもの。超広角で画質もかなりよく撮れることがわかります。
そして「メニューを翻訳して」とAIに話しかけます。自動的に画面内に翻訳文が表示され、スピーカーからもその日本語が聞こえてきます。なおここに掲載した写真を見ると、背景と文字が重なって見にくいようにみえますが、実際は緑色の文字は輝度が高く、空中に文字がはっきりと浮かんで見えるため、かなり見やすいです。
背景を変えてスクリーンショット。別のお店での翻訳結果がこちら。実際に目で見るイメージはこちらが近く、背景がお店のメニューや街中の風景だろうが、これくらいの情報をはっきりと見ることができます。
これは「この駅からXXX駅までのルートを教えて」と質問したもの。Google Mapsをベースに検索しているようで、かなり正確に教えてくれました。多少の間違いがあるかもしれませんが、スマートフォンを取り出す前にRokidスマートAIグラスで先にある程度情報を聞いておくと、それからスマートフォンでじっくり検索しやすいでしょう。
また同時翻訳機能も結構使えます。筆者の友人のお店に行っていろいろと会話をしたのですが、これまでは英語で話していました。しかし、どうしても英単語が出てこないときなど、こちらは日本語を英語に翻訳、相手は広東語を英語に翻訳、ということをスマートフォンを取り出してやっていたのです。今回は相手に広東語でずっと話をしてもらったのですが、かなり正確に翻訳を行ってくれました。それが目の前に文字として表示されるので、相手の言っていることがよくわかるのです。
この翻訳機能は、海外の人とのビデオチャットやビデオ会議、また外国語の動画を見る際にも役に立ちます。筆者は香港に居住していますが、香港のニュースは英語よりも広東語での放送のほうがよりローカルな情報が入手できます。RokidスマートAIグラスは海外旅行はもちろんですが、海外居住者にもかなり使えるツールと感じました。なおここまでの操作した記録は、すべてスマートフォンのアプリの「AIアシスタント」にテキストと写真ですべて記録が残るので、後から見直すこともできるのです。また翻訳もその結果が原文と同時に記録されます。
カメラに関しては「ハイ、Rokid。写真を撮って」と口に出すか、メガネの右のつるの前方にあるボタンを押して撮影もできます。撮影のたびに声を出すよりボタン操作のほうが簡単です。ボタン長押しで動画の撮影も可能です。画質は1,200万画素ながらも、先の作例などを見ればわかるように、画質は良好です。
RokidのスマートAIグラスを海外で実際に使用してみると、これまで不便に感じていた場面でも目の前に情報が表示されることでストレスなく行動でき、快適に過ごすことができました。スマートグラスは日常を大きく変える可能性を持つデバイスになる、そう実感することができました。













