Teamsの無料ライセンス

Teamsは、本来マイクロソフトの有料サービスであるMicrosoft 365のクラウドサービスの一部ですが、機能を限定した状態で、無償で使用することもできます。

有償版と無償版の大きな違いは、「組織」(Microsoft 365ではテナントと呼びます)の管理の有無です。

有償版では、Microsoft 365のAzure ADによる組織の管理を受けます。テナントの管理者が、ユーザーの権限やセキュリティポリシーなどを詳細に管理できます。まさに、Microsoft 365の豊富なアプリを使用できます。

一方、無償版Teamsは、それぞれのユーザーが自分のアカウントを自分で管理することになります。

今回は、無償版のTeamsを紹介します。

ライセンスについては、前回の連載第31回も参照してください。

ユーザーの作成

無償版Teamsを使用するには、まだTeamsのライセンスに取得していないメールアドレスが必要です。

すでにTeamsのライセンスを取得しているかどうか分からないときは、Teamsのサイトにメールアドレスを入力して、試してみて下さい。「そのユーザー名のアカウントが見つかりませんでした。」というエラーが表示されれば、Teamsのライセンスに使用していないメールアドレスです。

無料ライセンスを取得するには、次のようにします。

(1)Webブラウザでマイクロソフトのサイトを開き、「Microsoft 365」をクリック。

  • マイクロソフトのサイトを開き、「Microsoft 365」をクリック

(2)Microsoft 365のサイトで、「製品」→「Microsoft Teams」をクリック。

  • 「製品」→「Microsoft Teams」をクリック

(3)「無料でサインアップ」をクリック。

  • 「無料でサインアップ」をクリック

(4)Teamsの無料ライセンスで使用するメールアドレスを入力。
(5)「次へ」をクリック。

  • メールアドレスを入力し、「次へ」をクリック。

(6)「For work and organization」(仕事で使用)をクリックして選択。
(7)「次へ」をクリック。

  • 「For work and organization」(仕事で使用)を選択し、「次へ」をクリック

(8)「アカウントの作成」をクリック。

  • 「アカウントの作成」をクリック

(9)Teamsにサインインするためのパスワードを入力して登録する。
(10)「次へ」をクリック。

  • パスワードを入力して「次へ」をクリック

(11)手順(4)に入力したメールアドレスに、メールアドレス確認のためのコードが送信されているので、その認証コードを入力する。
(12)「次へ」をクリックする。

  • 認証コードを入力して「次へ」をクリック

(13)複数のユーザーが使用するPCや不特定多数のユーザーが使用するPCでは、「いいえ」をクリック。
(14)自分専用のPCで次回からサインイン手続きを省略したいときは、「はい」をクリック。

  • 不特定多数のユーザーが使用するPCでは「いいえ」、自分専用のPCの場合は「はい」をクリック

(15)Teamsに登録する個人情報…姓名や会社名(組織名)、使用する国や地域を入力。
(16)「Teamsのセットアップ」をクリック。

  • Teamsに登録する個人情報を入力して「Teamsのセットアップ」をクリック

「会社名」(組織名)は、Teamsをセットアップしたときに最初に自動的に作成されるチーム名になります。

Teamsのセットアップには、数分かかります。

無料ライセンスでサインイン

Teamsのセットアップが終了し、初めて無料ライセンスでTeamsにサインインします。

2回目以降のサインインでは、https://teams.microsoft.com からサインインしてください。

(1)Microsoft Teamsデスクトップアプリをダウンロードしてインストール。
(2)WebブラウザでTeamsを使用。

  • Teamsデスクトップアプリをダウンロードしてインストールするか、WebブラウザでTeamsを使用するか選択

初めてサインインするとき、リンクをコピーするボタンを表示します。

同じチームで共同作業をしたいメンバーに、このリンクをメールなどで通知して、チームに招待します。

(3)クリックして、リンクのURLをクリップボードにコピー。メール等に貼り付けて、チームに招待するメンバーに通知。
(4)「OK」をクリックして、Teamsにサインイン。

  • リンクのURLをクリップボードにコピー。メール等に貼り付けて、チームに招待するメンバーに通知

(5)手順(3)のリンクで参加するユーザーを自動参加にするとき。
(6)手順(4)のリンクで参加するユーザーを個別に許可制にするとき。

以上の手続きで、無料のTeamsの初期設定は完了です。

(7)ユーザー登録時に入力した「会社名」のチームが自動的に作成されている。
(8)ユーザーアイコンをクリックし、メニューの「アップグレード」をクリックすると、有料版(Microsoft 365)の申し込みページを開く。
(9)チームに招待するリンクをコピーする。

  • 無料ライセンスでサインインした画面

手順(3)や(9)のリンクを受け取ったユーザーが、URLからサインインすると、自動的に(5)のチームのメンバーになります。

無料版からMicrosoft 365へのアップグレード

有料版のMicrosoft 365にアップグレードしても、無料版で使用していたデータや履歴を引き継ぐことができます。データは失われません。また、アップグレード時にオリジナルドメイン名を割り当てることもできます。

ただし、以下の点に注意してください。

・一度Microsoft 365にしたアカウントを、再度無料版に戻すことはできません。
・チーム全体をMicrosoft 365にアップグレードします。一部のユーザーだけをMicrosoft 365にアップグレードし、他のユーザーは無料版のまま…ということはできません。

招待を受けたユーザー

リンクで招待を受けたユーザーは、チームに参加するために、WebブラウザでリンクのURLを張り付けてアクセスしてください。

(1)名前を入力。
(2)メールアドレスを入力。
(3)「チームに参加」を入力。

  • 招待を受けたユーザー画面

この後の手続きは、案内に従って進めてください。必要に応じて、Microsoftアカウントの作成、Teamsアカウントの作成手順が進みます。