『ベルヴィル・ランデブー』(2002)『イリュージョニスト』(2010)を手掛けたシルヴァン・ショメの最新作『マルセル&ムッシュ・パニョル』(公開中 配給:クロックワークス)のキャラクターが全員集合したファイナルポスターと、映画『マリウス』の撮影現場などを描いた本編映像が公開となった。
『マルセル&ムッシュ・パニョル』は、フランスの国⺠的作家マルセル・パニョルの生涯を綴ったアニメーション。監督は、フランスで100万人突破の大ヒットを記録した『ベルヴィル・ランデブー』や、フランスの喜劇王ジャック・タチの遺稿を脚色した『イリュージョニスト』(2010)などで、アカデミー賞にノミネートされたアニメーション界の巨匠シルヴァン・ショメ。本作は、カンヌ国際映画祭やアヌシー国際アニメーション映画祭に正式出品された。
この度公開されたファイナルポスターは、澄み渡る南仏の青空の下、ムービーカメラを載せた真っ赤な車の助手席に座る青年時代のマルセル・パニョルと、その傍に立つ少年時代のマルセルを中心とした、映画のキャラクターたちが全員集合したデザインとなっている。細かく見ていくと、二人を取り巻く家族や友人、仕事を通じて出会った多くの人々だけではなく、『ベルヴィル・ランデブー』に登場する愛犬ブルーノなどの動物たちも、ショメ監督ならではの温もりあるタッチで生き生きと描かれており、「素晴らしき人生」というコピーと共に、彼の人生を走馬灯で振り返ったような、まさに集大成とも言えるファイナルポスターとなっている。
あわせて公開となった本編映像は、1931年に映画『マリウス』の撮影現場で、映画製作に乗り出したマルセル・パニョルが、アレクサンダー・コルダ監督と歩きながら談笑するシーンから始まる。パニョルは「僕に演出を任せてくれた」と感謝を伝えると、コルダ監督から「私はトーキーの経験がなく、君は撮影経験がない、協力すべきだ」と優しく語り掛けられる。そんな中、録音の担当者から「レイミュの声を録音できません」と相談されたコルダ監督は「レイミュの代わりはいないが、君の代わりならいる」と突き放すが、俳優レイミュが突然現れ、「俺の声が聞こえない?じゃあ、叫ぼうか」とマイクに向かって大声で話し出すという、レイミュの豪快な性格が垣間見られるシーンとなっている。
その後、完成した映画の大行列を車から眺めたパニョルは「レイミュ、まるでおとぎ話だ」と感慨深げに呟き、レイミュも「マルセイユの物語を見るために、パリの哀れな観客が列を作るとはね」と驚きながら答える。やがて、スクリーンには『マリウス』の一場面が実写で映し出され、満席の観客が笑いに包まれる中、レイミュは「この映画は君をハリウッドの王にする」とパニョルに囁き掛けるという、パニョルの映画界での活躍を予感させるシーンで締め括られる。
■ストーリー
1956年パリ。フランスの国⺠的作家マルセル・パニョルは雑誌連載の執筆を依頼され、最初の一行を書き始めると、少年時代の自分が突然現れる。筆が進むにつれ、プロヴァンスやパリの思い出、演劇界や映画界での活躍など、鮮やかに蘇る記憶の数々。やがて、二人で自らの人生を振り返る、事実に基づく物語。
■スタッフ
監督・脚本・キャラクターデザイン・ストーリーボード:シルヴァン・ショメ
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