イスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフとその側近たちの警察尋問映像が使われ、本国では上映禁止の措置を喰らっている『ネタニヤフ調書 汚職と戦争』のDVDが2026年9月2日に発売となる。価格は4,400円。
いまなお終わりの見えないイスラエルによるパレスチナ人の虐殺。この問題のキーマンとされるのが強硬的な政治姿勢で物議を醸すイスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフだ。しかし、彼が在任中に刑事起訴された史上初のイスラエル首相であることは、国外の多くの人々には知られていない。彼の汚職捜査の過程で秘密裏に制作チームにリー クされた未公開の警察尋問映像には、メディアや財界との贈答や利益供与の実態が記録されていた。第80回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した『「闇」へ』(2007)や同賞ノミネートの『エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?』 (2006)などで知られ、米エスクァイア誌にて「現代で最も重要なドキュメンタリー作家のひとり」と称されるアレックス・ギブニーが製作総指揮を務め、ユダヤ人の父とドイツ人の母の間に生まれ、『アニタ 反逆の女神』(2024)などで知られるアレクシス・ブルームが監督を手掛けた本作は、ネタニヤフが有罪回避のため極右勢力と結託し、長期政権の下でイスラエルを分断し民主主義を危機にさらした過程を暴き出す。警察の尋問に対して高圧的に接し、自分に対する疑惑を徹頭徹尾「嘘」だと決めつけ、時には余裕たっぷりに『ゴッドファーザー』(1972)の有名なセリフ「友を近くに置け、敵はもっと近くに置け」を引用する、普段のニュースでは見られない人間ネタニヤフの姿を垣間見ることができる。
また、ネタニヤフの汚職がいかに国家の腐敗を招いていったのかを証言するのは、元イスラエル首相やイスラエルの国内諜報機関シンベトの元長官、ネタニヤフの元広報担当、著名な国内の調査報道ジャーナリストたちだ。本国では上映禁止、親イスラエルの米国でも劇場公開されていないにも関わらず、国際的に注目を集め、昨年度のアカデミー賞ショートリストに選出されるなど大きな話題を呼んだ。いまだにガザへの攻撃は続き、さらにアメリカ・イスラエルのイラン攻撃により世界的な混乱が続いている。人間はなぜこうも権力に弱いのか? 権力者の"力への欲望"を白日の元に曝す、いま必見の作品である。
■ストーリー
2023年10月7日事件の後――――戦争は権力維持の道具になった。はじまりは小さな贈り物だった……。極秘リークされたイスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフとその側近たちの警察尋問映像には、ニュースの裏側にある彼らの隠された私生活が描き出されていた。その疑惑が公になったとき、ネタニヤフの権力への欲望は肥大化し、やがて恐るべき悲劇がもたらされる。
■登場人物
ベンヤミン・ネタニヤフ
サラ・ネタニヤフ
ヤイル・ネタニヤフ
ラヴィヴ・ドゥルッカー
ニムロッド・ノヴィク
ハダス・クライン
ウズィ・ベラー
エフード・オルメルト
ニール・ヘフェツ
メニ·ナフタリ
ドナルド・トランプ
メラニア・トランプ
■スタッフ
監督・製作:アレクシス・ブルーム
製作:ラヴィブ・ドゥルッカー、カラ・エルヴァーソン、デヴィッド・ラーツ
製作総指揮:アレクシス·ブルーム
編集:アンディ・グリーヴ、ハリル・エフラト、グレイム・バトラー
音楽:ウィル・ベイツ
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