人工衛星打ち上げサービスなどを手掛けるSpace BDは、従来の国産打ち上げ手段に加えて海外の打ち上げ手段の取り扱いを開始し、SpaceXが製造・提供するロケット「Falcon 9」の衛星打ち上げ枠の利用権について契約を締結したことを11月30日に発表した。

SpaceBDがFalcon 9を利用し、提供する打ち上げサービスの初回は、2022年10月に予定されている「Transporter6」ミッションとなる見込みだ。

同社は2018年にJAXAが初めて民間開放をした「国際宇宙ステーション(ISS)からの超小型衛星放出事業」において民間事業者として選定されて以来、ISSの利活用や次世代基幹ロケットであるH3の相乗り枠、次期ISS輸送船となるHTV-Xを活用した衛星放出機会の提供など、JAXAの所有する打ち上げ機会を利活用する形で国内外のユーザーに約50機以上の打ち上げサービスを提供してきた。

なお同社は、今後も継続した海外のの打ち上げ手段を調達していく予定で、これまで中心だった国産の打ち上げ手段に加えて、海外の打ち上げ手段を確保することで、よりフレキシブルな打上げ時期の提案、幅広いサイズの衛星への対応、および希望の軌道への打ち上げを実現していく予定とのことだ。