ファイザーは7月28日(米国時間)、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)向けワクチンの3回目の追加接種を行うことで、変異株であるデルタ株に対する抗体の増加を確認したことを明らかにした。

同日に行った2021年第2四半期の決算発表の中で説明されたもので、3回目の接種を受けた場合、2回接種の場合と比べて、ウイルスに対する中和抗体の力価が18歳~55歳で5倍以上、65~85歳では11倍以上に高まることが示されたという。

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    従来株とデルタ株の18歳~55歳、65~85歳における3回目の接種による力価の変化 (出所:ファイザーの2021年第2四半期決算資料)

早ければ8月中にも3回目接種に向けた緊急使用許可(Emergency Use Authorization:EUA)の申請を行う可能性があるとしている。

なお、ファイザーでは、今回の決算発表に際し、2021年の新型コロナワクチンの売上高について、当初見通しの約260億ドルから、約335億ドルへと大幅に引き上げているが、今後、さらに増える可能性もあるとしている。