楽天は1月18日、同社が運営する国内最大級のゴルフ場予約サイト「楽天GORA」の事業において、ゴルフコース管理のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するサービス「楽天GORAターフマネジメントサービス」を開発したと発表した。第一段階として、自動的に芝の土壌の栄養状態を管理する「施肥管理システム」と病害発生リスクを予測する「病害予測システム」を、国内のゴルフ場向けにサービス提供を同日より開始する。

同サービスは、コース管理の費用やメンテナンス、記録管理の方法などに課題を持つゴルフ場経営者に向けてITを用いたソリューションを提供するサービス。

「施肥管理システム」では、平均気温や日照時間などの気象データから芝の成長速度 を予測し、土壌中の栄養素の過不足を自動で算出することが可能。これにより、従来はコース管理者が時間をかけて検討し算出していた肥料や薬剤の散布時期・散布量を簡単に把握・管理できるようになるとともに、過剰な肥料散布も避けられることからコスト削減を図ることができる。

  • 肥料散布の年間計画を入力することで、左上の「想定過不足グラフ」と右上の「予算管理」のグラフが連動し、土壌中の栄養素の不足や改善状況、各月の肥料のコストが把握可能

また「病害予測システム」は、気温と湿度をもとに、芝の枯れを引き起こすピシウム病や炭痕病といった5つの主要な病害の発生可能性を予測できるため、病害リスクの回避に役立てることができるという。さらに、肥料や薬剤の仕入れ価格を事前入力しておくことで、肥料や薬剤の年間散布計画の作成時に年間予算が自動的に計算され、グラフとして閲覧することが可能。

  • 病害リスクがパーセンテージで表示され、リスクの高い日が確認できる

なお同サービスには、今後、労務管理や機器管理などの業務管理機能も追加する予定とのことだ。