Microsoftは先日、Windows 10の最新フィーチャーアップデート版となる「Windows 10, version 20H2」の配信を開始した。Microsoftは状況が整った地域や環境に対して随時配信を行うため、Windows UpdateにWindows 10, version 20H2が表示されるまで数日から数週間の期間がかかると見られる。しかし、すぐにこのバージョンにアップデートするのは注意が必要。既に不具合報告が行われている。

Windows 10, version 20H2に関して報告された不具合情報は次のページにまとめられている。

  • Windows 10、version 20H2 and Windows Server、version 20H2|Microsoft Docs

    Windows 10, version 20H2 and Windows Server, version 20H2 | Microsoft Docs

本稿執筆時点では4つの不具合が報告されており、解決されたものは1つ、若干不具合の解消が進んだものが1つ、現在調査中のものが2つとなっている。アップデートに付随する不具合としては少ないほうだ。しかし、日本のユーザーにとっては気になる項目もある。

  • Wndows Server、version 20H2 - Issues when using Microsoft IME for Japanese or Chinese languages|Microsoft Docs

    Wndows Server, version 20H2 - Issues when using Microsoft IME for Japanese or Chinese languages| Microsoft Docs

2020年8月の段階で、Windows 10, version 20H2で日本語または中国語でMicrosoft IMEを使用する場合に不具合が発生する可能性があるという問題が報告された。入力に問題がある場合は、予期せぬ結果が表示されるほか、テキストが入力できない場合があるとされており注意が必要。この問題に関しては「You might have issues on Windows 10, version 20H2 and Windows 10, version 2004 when using some Microsoft IMEs」により詳しい情報が掲載されている。いくつかの問題が修正されているが、まだ問題は残っており完全な状況にはなっていないとされている。

「Windows 10, version 20H2」へアップデートする場合、上記のページをチェックして、発生しては困る問題の対象となるかどうかを確認した上で取り組むことが望まれる。本稿執筆時点では、これまでのアップデートと比較してそれほど致命的な問題は報告されていない。ただし、今後新しい問題が報告される可能性もあり注意が必要。