大日本印刷(DNP)とSkyは4月7日、文部科学省が推進する子ども一人ひとりに最適な学習をICTにより実現し多様な人材育成を目指す「GIGAスクール構想」に向けて協業し、小中学校向けの「DNP学びのプラットフォーム リアテンダント」のAIドリル教材を、Skyの「Sky安心GIGAタブレット(スカイあんしんギガタブレット)」に搭載して提供すると発表した。

GIGAスクール構想では、今後3年間かけて小中学校で1人1台のタブレット端末が整備される予定で、2020年度は2318億円(公立2173億円、私立119億円、国立21億円)の予算が組まれ、タブレット1台あたり4万5000円(税込)を限度に国から自治体に補助金が支給される。

端末は、Windows、Chromebook、iPadの3種が指定されており、補助金対象のタブレットを提供できるSkyなどの端末メーカーがGIGAスクール構想向けに販売する端末を、自治体が選択し導入する。文科省は各都道府県教育委員会向けに、各社タブレットの紹介をオンラインで閲覧できる「GIGAスクール 自治体ピッチ」を開催するなどし、自治体の端末選定および購入を支援する取組みを本格化させている。

また、新型コロナウィルスへの対策として、休校中の家庭学習など自宅での学習を円滑にできるようにする体制整備が求められているため、学校と家庭の両方で利用可能なタブレット端末の重要性が高まっており、その導入の加速が予想されている。

今回、SkyのGIGAスクール構想向けWindows PC端末であるSky安心GIGAタブレットに、「リアテンダント」の提供サービスの1つであるリアテンダントAIドリル教材(GIGA対応版)を標準搭載し、先進自治体で実績のある教材やサービスを含めたパッケージとして、自治体向けに提供する。

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リアテンダントAIドリル教材は小中学校向けの算数・数学・英語のドリル教材で、児童・生徒の理解度に応じて復習問題を反復、または自動選択で表示する。教材は全国120自治体1600校で採用実績のある、日本コスモトピアの教材をDNPがデジタル化し、追加で他科目や教材点数を増やすことも可能。

リアテンダントを活用し、自動採点機能と連携させて学習履歴(スタディ・ログ)を蓄積・分析することで、児童・生徒一人ひとりに合わせた「アダプティブ学習」を行うことも可能とし、オフラインでも利用できるためインターネットがつながらない環境でも持ち帰り学習に利用できるという。