高砂熱学工業は15日、ヒアラブルソリューションの開発に実績を持つネイン社と共同で建設、保守現場での音声点検確認ができるサービスの開発を行ったことを発表した。グループ会社である高砂丸誠エンジニアリングサービスでの実証実験を経て2020年3月より同社現場への導入を予定している。

  • ヒアラブルデバイスを活用した音声UIによる音声点検サービスイメージ(同社資料より)

    ヒアラブルデバイスを活用した音声UIによる音声点検サービスイメージ(同社資料より)

今回、開発されたソリューションは、イヤホンに類似した音声入出力を備えたウェアラブルデバイスを活用。音声UIにより点検項目をシステムが音声で指示し、それに対して作業員が音声で返答することで点検作業が完了できるというもの。これにより、スマートフォンやタブレットなどの手持ちのデバイスを活用することなく両手をフリーにした状態で効率的に点検作業を行うことができるようになるという。

今回の共同開発は、高砂熱学工業が実施した新しいビジネスやサービス創出を目指すアクセラレータプログラム「高砂熱学工業アクセラレータ"just move on!"第2期」で採用されたもので、同社は今回の共同開発にあたって新株式発行による資本調達の一部引受けを行うことも発表している。サービスは、保守点検が必要とされる建設、プラント、他様々な分野を対象に両社共同で外販体制を整え、2022年度末を目標に1500ライセンス販売を目指す。