富士通および富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は7月17日、富士通および国内の富士通グループ会社に対し、聴覚障がい者への就業サポートを目的にダイバーシティ・コミュニケーションツール「FUJITSU Software LiveTalk」(以下、LiveTalk)を、2019年度下期より展開することを発表した。

  • LiveTalk活用イメージ

    LiveTalk活用イメージ

LiveTalkは、発話者の発言を音声認識して即座にテキスト変換することで、発言内容を複数端末にリアルタイムにテキスト表示するダイバーシティ・コミュニケーションツール。

これまで富士通グループでは個々の部門で必要に応じて独自に「LiveTalk」を導入していたが、今回、多様な人材が活躍できる環境の整備と聴覚障がい者とのコミュニケーションの円滑化により業務の幅を拡大することを目的に、全社共通のサービスとして「LiveTalk」をクラウドで展開するという。

富士通および国内の富士通グループ会社に対し、LiveTalkを順次展開していくことで、低コストで様々な場面で社員の「LiveTalk」利用が可能となり、聴覚障がいのある社員にとってこれまで難しかった会議や研修などへの参加を促し、富士通グループ全体で合理的配慮に向けた対応を実現していくとしている。

まずは7月17日より先行部門にて試行評価を行ったのち、2019年度下期より富士通全社員およびグループ会社を対象に、約200名の聴覚障がい者が在籍している各部門を中心に希望する部門へ順次展開していくということだ。