デジタル化され、増え続ける対象データ。膨大なデジタルデータから意味のある数値や特徴を見出し、分析する基本的なスタンスは子どもの頃から身につけておきたい能力だ。

統計のプロフェッショナルである総務省統計局は、小学生5~6年生を対象とした「子ども統計プログラミング」を7月31日に総務省第2庁舎(東京都新宿区若松町19番1号)で開催する。定員は小学校5・6年生の子ども30人(要保護者同伴)、申し込み方法など詳細は同省リリース(PDF)にて。

教科書に載っているようなキーワード検索からもデータを取り出せる「キッズすたっと~探そう統計データ~」は、教科、地域、分野とカテゴライズされた項目をクリックすることでも目的の統計データに辿り着ける。自然から歴史、生物、理科、産業、労働など国内外を問わず幅広いジャンルの項目から目的のCSVファイルをダウンロードでき、子どもでもデータに慣れ親しめるよう随所に工夫が施されている。

  • ,キッズすたっと~探そう統計データ~(<a href="https://dashboard.e-stat.go.jp/kids/" target="_blank">Webサイト</a>)

    キッズすたっと~探そう統計データ~(Webサイト)

講師を務めるリトルスタジオインク代表取締役の町田保氏(同局資料より)

講師を務めるリトルスタジオインク代表取締役の町田保氏(同局資料より)

今回、同局が行う「子ども統計プログラミング」では米国マサチューセッツ工科大学、通称MITの研究所であるMIT Media Labで開発されたブロックベースの教育用プログラミング言語「Scratch」(公式Web)とこの「キッズすたっと~探そう統計データ~」を活用し、シンプルに"Computer=計算機という原点に返って、データを計算して分析を行う"とデータ分析のためのプログラミング学習がテーマ。講師は1983年設立の学習ソフトやWebなどデジタルコンテンツの開発を行う企業リトルスタジオインク代表取締役の町田保氏。日本科学未来館展示の巨大デジタル地球儀Geo-Cosmosのソフトウェアシステム設計やプログラム開発も行っている。