Q-Successは5月28日(米国時間)、「IdenTrust, which is used as root certificate for Let's Encrypt, has now 50% SSL certificate market share.」において、SSL認証局であるIdenTrustのシェアが50%に到達したと伝えた。IdenTrustはLet's Encryptのルート認証局。Let's Encryptのシェア増加がIdenTrustのシェア増加に影響を及ぼしていると見られる。

認証局 2019年5月29日時シェア
IdenTrust 50.1%
Sectigo 25.7%
DigiCert Group 12.6%
GoDaddy Group 6.6%
GlobalSign 2.7%
Certum 0.8%
Actalis 0.4%
Secom Trust 0.3%
Entrust 0.3%
Let’s Encrypt 0.1%
WISeKey Group 0.1%
Trustwave 0.1%
StartCom <0.1%
  • 1%以上の市場シェアを持つSSL認証局のシェア推移グラフ - 資料: Q-Success提供

    1%以上の市場シェアを持つSSL認証局のシェア推移グラフ - 資料: Q-Success提供

IdenTrust以外のSSL認証局は横ばいまたは下落の傾向を見せている。特にSectigoはシェアの下落が大きく、この1年で10%ほどシェアを減らしている。DigiCert Groupは半年ほど前までは下落を続けていたが、それ以降は持ち直し、現在は1年前と同程度のシェアを確保している。

Let's EncryptはSSL証明書の発行増加に大きく寄与したと言われている。Let's Encryptは無償でSSL証明書を発行でき、利用できる期間は短いもののAPIを経由して自動的にアップデートを実施することが可能。自動で取得できることもあって、多くのサービスでLet's Encryptが採用されるようになっている。