Microsoftは米国時間2019年3月28日、「Brigade」がバージョン1.0に達したことを公式ブログを通じて発表した。Kubernetesのコンテナを用いたワークフローを作成し、イベント駆動型でスクリプトを実行できるBrigadeはMITライセンスで公開しており、ファイル群はGitHubから入手できる。

BrigadeがJavaScriptファイルを受け取ると、スクリプトを解釈して適切なKubernetesリソースを作成。ポッド化したジョブはDockerHubやAzure Container Registryといったソースから情報を取得し、Kubernetesクラスターにアクセスせずとも監視が可能になる。MicrosoftはBrigadeについて、「複数のタスクをまとめてスクリプト化し、コンテナ内で実行するためのフレームワーク」と説明し、同社ではSlackへの通知や、Trelloによるイベントのリスニング、Azure CosmosDBへのデータの保存、Azure Container Instancesを使用した画像の機械学習などに用いているという。

Kubernetesの生み親(共同創業者)であるBrendan Burns氏が2016年にMicrosoftへ参加し、Kubernetes周りをMicrosoft AzureやOSS(オープンソースソフトウェア)を通じて強化してきた。なお、同社はダッシュボードを通じてBrigadeを可視化する「Kashti」など関連ツールもOSSとして開発を継続している。

阿久津良和(Cactus)