Dropbox Japanは3月1日、複数のチーム管理を可能とする「マルチチーム管理機能」の提供を開始すると発表した。なお、新機能は先行アクセスプログラムを利用しているDropbox Business Enterpriseプランのユーザーを対象に同日から提供を開始し、同プランであれば機能を有効化した後、各チームから権限を与えられることでマルチチーム管理者になることができるという。

今回、「Dropbox Business」の大企業向け製品であるEnterpriseを利用している比較的大きな組織のために、一元管理を可能にするツールとしてマルチチーム管理機能を開発。管理者が複数いるチームを簡単に把握し、管理できるようにするための新機能となる。

小規模なスタートアップでは全員が組織の役割を超えて、協力しながら業務に取り組んでいるため、Dropboxで会社全体を1つのチームとして管理するが、企業規模が拡大した際に各部署が独立して機能してしまい、部署単位でチームを作り、各チームを連携させるという構成が実務に即した形になるという。

同時に、会社が各チーム内の動きをしっかりと把握できるセキュリティ対策も重要となり、マルチチーム管理機能は、実際にユーザー直面しているこのような課題に対処するとしている。

また、新機能によりチームの管理者権限をチーム外の人にも付与できるようになり、例えば営業、マーケティング、財務の各部門が、別々のDropbox Businessアカウントを設定している場合、各チームの管理者は管理者権限をITチームに与えることを可能としている。

  • アクセス許可リクエスト画面のイメージ

    アクセス許可リクエスト画面のイメージ

権限を得たITチームは、これら3つのBusinessアカウントのすべてでアクティビティを追跡できるようになりほか、マルチチーム管理者は個々のアカウントの設定を変更することもできるという。

  • 管理コンソール画面のイメージ

    管理コンソール画面のイメージ

新機能を活用すると、複雑な作業をシンプルにでき、別のチームへのアクセス権が付与されたマルチチーム管理者は管理しているすべてのアカウントを自由に切り替えられため、ログアウトとログインの操作を繰り返す必要がなく、各チーム管理者が管理権限を保持したまま、会社側でも各アカウントのアクティビティの確認が可能なため、Dropbox Businessの拡張や管理が容易になるとしている。