東京ガスは11月30日、大規模地震発生時などにおけるガスの復旧進捗状況を把握できる「復旧マイマップ」を開発したことを発表した。

同社は供給エリア内に約4,000基の地震計を設置しており、大きな揺れを感知すると二次被害防止のために自動で地域ガス供給を停止、供給停止しなかった地域でも遠隔操作で停止する仕組みを持つ。「復旧マイマップ」はこれらの情報を地図上に反映させることで、二次災害防止、復旧進捗確認などに役立てられる。Web上に設置されている「復旧マイマップ」は、供給停止を伴う大規模な地震発生時には、色分けされた地図でガスの供給停止や復旧進捗状況を把握できるようになる。

  • (色分けのサンプル画像。同社資料より/(C) ZENRIN CO., LTD.(許諾番号:Z18LD-第2017号))

    (色分けのサンプル画像。同社資料より/(C) ZENRIN CO., LTD.(許諾番号:Z18LD-第2017号))

地震発生時には6区分(供給停止、閉栓作業中、ガス管検査中、ガス管修繕中、閉栓作業中、復旧完了)で色分けされ、ガスの状況が把握。詳細地図にはZENRINのマップが用いられており、地番単位までの拡大表示が可能。右上に設置されている「地図検索」に住所を入力することで当該地図へとジャンプし、家ごとのガス供給停止状況および復旧進捗状況の確認もできる。なお、災害時には東京ガスの災害用ホームページや公式SNSで「復旧マイマップ」の稼働が案内していく予定で、今後も大規模地震発生時の二次災害防止や、安全かつ速やかなガスの供給再開に向けて防災対策、分かりやすい情報提供に努めていくとしている。