Flashコンテンツを利用している場合、2018年9月上旬に公開が予定されているGoogle Chrome 69からさらに扱いが面倒になりそうだ。というのも、GoogleはChrome 69からFlashコンテンツを含むサイトの扱いを変更することにしているからだ。

これまでのバージョンではWebサイトごとにFlashの有効化を設定できたが、Chrome 69からはこの設定が保存されなくなる。つまり、Chromeを再起動すると設定がクリアされ、Flashコンテンツを利用する場合はもう一度有効化の設定を行う必要がある。再起動するたびにこうした操作が必要になるのだ。

  • Non-Persisted HTML5 by Default (Target: Chrome 69 - September 2018) - 資料: Google Chromeチーム提供

    Non-Persisted HTML5 by Default (Target: Chrome 69 - September 2018) - 資料: Google Chromeチーム

Googleは、Chrome Enterprise release notesにおいて、Chromeのリリースに関する情報を公開している。このFlashの扱いについても、ここで明らかにしている。

Flashコンテンツを提供しているサイトの割合は長期にわたって減少する傾向にある。GoogleはChromeにFlash Playerを同梱して提供しているが、こうした流れを受けて積極的にFlashの利用を減らすための取り組みを続けている。Flash Playerは脆弱性の発見が相次いでいるほか、Webブラウザのクラッシュの原因の1つとされている。

Adobe Systemsはすでに2020年にはFlashのサポートを終了すると発表している。現在策定されているWeb関連技術でFlashと同様のコンテンツを提供することが可能としており、FlashではなくこうしたWeb技術を利用することを推奨している。