Google Chromeチームは2018年2月13日(米国時間)、「The browser for a web worth protecting」において、2018年2月15日から迷惑な広告を自動的にブロックする機能を有効化すると伝えた。Coalition for Better Adsの策定した迷惑広告の基準「Initial Better Ads Standards」に該当する広告が規制の対象になるとされている。

Googleは昨今、ユーザーが広告ブロッカー拡張機能をインストールするケースが増えており、迷惑広告がユーザーのWeb体験にとって不愉快なものになっていると指摘。こうした背景から、Chromeでは、今後ユーザーにとって迷惑と判断される形式の広告に関して自動的にブロックするとしている。

  • デスクトップブラウザにおける迷惑広告 - 資料: Coalition for Better Ads提供

    デスクトップブラウザにおける迷惑広告 - 資料: Coalition for Better Ads提供

  • モバイルブラウザにおける迷惑広告 - 資料: Coalition for Better Ads提供

    モバイルブラウザにおける迷惑広告 - 資料: Coalition for Better Ads提供

Webのエコシステムは広告が重要なポジションを占めている。このため、広告の価値が下がることはWebのエコシステムにとって不健全な状態を招くことになる。Googleはユーザーを不快にする広告をブロックすることで広告自体の品質を向上させる助力となることを狙っており、健全なエコシステムが構築されていくことを望むとしている。