MS&ADインシュアランス グループの三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険はフランスのスタートアップ企業Shift Technologyと提携、保険金支払いデータのAI解析で保険金業務高度化を図ることを4日、発表した。

Shift Technology<a href="https://www.shift-technology.com/" target="_blank">公式サイト</a>|

Shift Technology公式サイト

2014年設立のフランスのスタートアップ企業Shift Technology(シフトテクノロジー)は、東京都が進めるフィンテック誘致プラン「フィンテックビジネスキャンプ東京」(リリース)に選ばれているスタートアップ企業。人工知能活用の保険金詐取検出プロセスを自動化しその判断に寄与するソリューションを展開しており、FortuneのAIリーディングカンパニー100社にも名前が挙がっている。

今回、MS&ADインシュアランス グループの三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は、保険金の不正請求の探知に同社のソリューション「フォース」を導入することに合意、保険システムの改修に合わせ2019年4月以降段階的に導入する。膨大な過去の保険金支払いデータをAIで分析することで相関関係の高いデータをスコア化し、請求に関わる当事者の関係性を可視化するなど、不正の疑いがある保険金請求を従来以上に効率的に検知。同時に迅速な保険金支払いも期待できる。日本電気(NEC)が導入をサポート、同社AI技術群であるNEC the WISEを使った業務効率化などAI活用ソリューションで高度化を目指す。

導入の背景について、欧米やアジア諸国での保険金不正請求の被害拡大、日本国内でも組織的な犯行の増加や手口の複雑化などを挙げている。

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