Microsoftは2018年3月5日(以下すべて現地日時)、WSL(Windows Subsystem for Linux)上でLinuxディストリビューションの1つ「Kali Linux」が稼働することを公式ブログで発表した。Kali LinuxはDebian GNU/Linuxをベースにペネトレーション(侵入)テストやセキュリティー監査に焦点を当てたパッケージを用意し、セキュリティ関係者が好んで利用するLinuxディストリビューションとして広く知られている。

  • WSL上で稼働するKali Linux

    WSL上で稼働するKali Linux

Kali Linuxの開発チームであるOffensive Securityは1月10日の時点で、Kali LinuxをWSL上に展開する方法を公式ブログで公開していたが、今回の発表に伴いMicrosoft Storeからダウンロード可能になった。これで現在WSL上で稼働するLinuxディストリビューションは、Ubuntu 16.04、openSUSE Leap 42、SUSE Linux Enterprise Server 12、Kali Linuxの4種類。以前Microsoftが発表したFedoraに関しては執筆現在で続報はない。

阿久津良和(Cactus)