Macに関しては、Appleは2017年を通じてプロユーザーの信頼回復に努めました。

近年デスクトップMacのアップデートが行われず、クリエイターや研究者、開発者といったプロ市場を軽視していると指摘され始めていました。そうした批判を打ち消すように、4月にプロ向けデスクトップ「Mac Pro」の次世代製品の開発を発表。6月のWWDCで「iMac Pro」を発表し、12月に発売しました。また、ノート型Macも一昨年後半に登場したばかりのMacBook Proが6月に第7世代Core搭載になりました。こうした素早いアップデートは近年のMacには無かったことです。

OSに目を向けると、ファイルシステムがモダンなAPFS (Apple File System) に刷新されるなど、Macユーザーが安心してこれからもMacに投資できる環境が整った1年になりました。

  • Mac Pro

    Intel Xeon Wプロセッサ (最大18コア)、Radeon Pro Vegaグラフィックスを搭載、本体カラーにスペースグレイが採用されたプロユーザー向けiMac「iMac Pro」

腕時計市場に食い込むApple Watch

Apple Watchは順調に販売台数を伸ばし、スマートウォッチ市場ではなく、世界の腕時計市場でトップを争う規模に成長しています。Series 3でセルラーモデルが加わり、iPhoneのコンパニオンデバイスから独り立ちを果たしました。ウォータースポーツや身軽にジョギングしたい時など、iPhoneを携帯しない時でも、ネットを必要とする機能やアプリを使用できます。

  • Apple Watch

    Apple Watch Series 3で新たに加わったGPS+Cellularモデル、本体サイズがわずかに大きくなっただけで、LTEを使った通話やデータ通信を実現しました