PCMark 8 v2.7.613(グラフ1)

FutureMark
http://www.futuremark.com/benchmarks/pcmark8

PCMark 10がリリースされたので、もうよほどのことがなければこれが最終バージョンになるであろうPCMark 8。結果はもう見ての通りで、なぜかCreative 3.0のOpenCLでRyzen 7 1800Xが最高速になっているが、個別のスコアを見るとほとんどのケースでRyzen 7 1800Xの方がやや遅いという結果になっている。

ただしOpenCLを使ってのVideo ChatだけはCore-X系が42~44ms程度のLatencyなのに対しRyzen 7 1800Xのみ33msのLatencyで、エンコード速度も良好なのが成績アップに繋がったようだ。

逆に言えばこうした例外を除くと、おおむねCore-X系の成績はほぼモデルナンバーにそった形に収まっており、妥当と言えば妥当なのだが、「性能差はこの程度しかない」という見方もできると思う。実際、それほど大きな性能差とは言いにくい。

PCMark 10 v1.0.1198(グラフ2)

FutureMark
http://www.futuremark.com/benchmarks/pcmark10

以前もレポートした時はまだ一般に未公開だったPCMark 10だが、すでにBasic Editionは無償ダウンロード可能で、Advanced Editionも購入可能となっている。

さてそのPCMark 10、今回ベンチマークを行っている途中でv1.0.1275.0がリリースされてしまったのだが、データの整合性を取るために今回は前バージョンのv1.0.1198のまま実施している。

さて、結果はグラフ2の通りである。上の3つがOfficialなPCMark 10のScoreで、その下の4つはPCMark 10 Scoreの算出基準となるScoreである。算出方法はこちらで説明したので、興味あるかたはご覧いただきたい。

それはともかくとして結果をみるとおおむねねPCMark 8に近いが、Core i7-6950XとCore i7-7820X/Core i7-7900Xの性能差がやや開いた感がある。またCore i7-7900Xの優位性が明確に見えるのはDigital Contents Creationのみという感じであるが、これはほぼセオリー通りという気もする。