ベンチマーク環境の紹介

それではベンチマーク環境をご紹介する。今回は比較対象として、IntelのCore i7-6950Xと、AMD Ryzen 7 1800Xを利用している。Core i7-7700Kに関して今回は見送った。同じKabyLakeコアのCore i7-7740Xとかi5-7640Xが試用できればこれも評価対象に加えても良かったのだが、これはまた別の機会にしたいと思う。

■今回のテスト環境
CPU Core i7-6950X Core i7-7820X
Core i9-7900X
Ryzen 7 1800X
M/B ASUS X99-A(BIOS 3701) MSI X299 GAMING M7 ACK(BIOS ) ROG STRIX X370-F GAMING(BIOS 1201)
Memory Kingston KVR26N19S8/8(DDR4-2666 CL20 8GB)×4
Video NVIDIA GeForce GTX 1080 Founder Edition
GPUドライバ GeForce Driver 382.05
Storage Intel SSD 600p 256GB(M.2/PCIe 3.0 x4) + WD WD20EARS 2TB(SATA 3.0)
OSとソフトウェア Windows 10 Pro 64bit 日本語版 Version 1607 Build 15063.413
.NET CLR 4.0.30319
Java Version 1.8.0_131 64bit

表1が今回のテスト環境である。メモリについては、今回はX299に対応したものということで、KingstonのDDR4-2666 8GBモジュールであるKVR26N19S8/8(http://www.kingston.com/dataSheets/KVR26N19S8_8.pdf)を利用した(Photo19~21)。

Photo19:モジュールはこんな感じ。片面実装、1Rank仕様である。ガーバーはJEDECのB1というわけではないが、それに近いというか、さらに追い込んでいる感じがする

Photo20:CPU-ZによるSPD情報。XMPを使わずに標準でDDR4-2666をサポート

Photo21:実際、Core-X以外にCore i7-6950XとRyzen 7 1800Xでも問題なくDDR4-2666動作した

なおテストであるが、今回はいつもと順番を変えてまずはアプリケーションテストでその性能を見た上で、その後で内部分析を行うことにしたいと思う。ゲームベンチマークについては、多コアCPUでの比較なので、DirectX 12のゲームのみとした(DirectX 11だとCore i7-7700Kが最速とかいう身も蓋もない結果になるのが見えているため)。

もっともDirectX 12だからといって、多コアで性能が上がるとは限らない(Hitman 2016などその最右翼だろう)わけで、その意味ではDirectX 12に限ってもそれほど問題はないと判断している。

またゲームベンチマークでの解像度だが、今回は1920×1080/2560×1440/3840×2160の3種類である。いつもだと3200×1800pixelも追加しているのだが、今回利用したGeForce Driver 382.05ではカスタム解像度で3200×1800pixelを追加しても、それがゲーム内での選択肢一覧に出現しないという問題があったためである。

ちなみにこのGeForce Driver 382.05、DirectX 12で全画面モードにしたときに画面がこんな風に表示される場合がある(Photo22)など、どうも振る舞いに怪しいところが多いバージョンだった。

Photo22:こういう表示になるのはCivilization VIだけなので、Civilization VI側の問題なのかもしれないが、過去のドライバだと解像度にFull HDを選んでも全画面表示できていたのでちょっと謎。ちなみに解像度に4Kを選ぶとちゃんと全画面になる