消費電力測定(グラフ74~77)

テストの終わりはこちらで。いつも通り、Idle時とSandraのDhrystone/Whetstone、それと3DMark FireStrike Demoの実施中の消費電力を測定してみた。グラフ74がDhrystoneとWhetstoneで、Core i7-7820Kもなかなかだが、Core i9-7900Kはやはりぶっちぎりで消費電力が多い。同じ140WのTDP枠ながらCore i7-6950XがRyzen 7 1800X+10W程度で済んでいる事を考えると、極端に消費電力が増えたと言っても過言ではない。

一方FireStrikeの結果(グラフ75)を見ると、こちらはGPU(GeForce GTX 1080)の消費電力がメインとあって、大きな差はない(つまり負荷が低いときの消費電力はCore i7-6950XやRyzen 7 1800Xと同等)ということが分かる。

グラフ74と75の、それぞれの稼動時の平均消費電力をまとめたのがグラフ76、そこから待機時の消費電力を引いたのがグラフ77となる。こうしてみると、Core i7-7820KやCore i9-7900Kの消費電力の多さを改めて実感する。

これは性能/消費電力比を計算すると如実に現れる。グラフ77の平均消費電力と、グラフ37・グラフ38のSingle Nativeの結果から性能/消費電力比を計算すると、

製品名 Dhrystone Dhrystone
Core i7-6950X 3.49GIPS/W 3.13GFLOPS/W
Core i7-7820X 1.97GIPS/W 1.63GFLOPS/W
Core i9-7900X 1.97GIPS/W 1.62GFLOPS/W
Ryzen 7 1800X 2.49GIPS/W 2.07GFLOPS/W

となり、Core i7-6950XはおろかRyzen 7 1800Xにも及ばない。この効率の低さはシビアな問題になるだろう。