12月17日、東京・帝国ホテルにて「Ruby biz Grand prix 2015」の授賞式が開催され、大賞にはトレジャーデータとユビレジの2社が選ばれた。授賞式では、プレゼンターから賞状とトロフィーを授与され、それぞれ受賞の喜びや、今後の目標などを語った。

Ruby biz Grand prix 2015表彰式

本コンテストは、Rubyを活用して、ビジネスの領域で新たな価値を創造し、イノベーションを起こしたサービスや商品を表彰するもの。国内外から応募された30事例がノミネートされ、事業の成長性と持続性、Ruby採用理由やRubyエンジニアの開発プロセスでの役割、事業の社会的な影響度を基準に各賞を選出。大賞2社に加え、特別賞3社、審査の過程で新たに設けられたエンタープライズ パイオニア賞2社を表彰した。

大賞を受賞したトレジャーデータは、データを収集・保管・分析することができるクラウド型のデータマネジメントサービス。トレジャーデータの古橋貞之氏は、「エンジニアとしてさまざまなプログラミング言語を試してきたが、Rubyは柔軟性がある言語で書く楽しみが実感できた」と自身の経験を述べた。

同じく大賞のユビレジは、iPadをPOSレジ化して活用するサービス。ユビレジの木戸啓太氏は、「この賞は、エンジニアを中心とした社員、ユビレジを利用してくださる取引先、多くの利用店舗、地域商店などの多くの人に支えられた受賞だと思っている、今後も頑張っていきたい」とコメント。

(右)トレジャーデータの古橋貞之氏

(右)ユビレジの木戸啓太氏

その他、特別賞には、HipByte、GMOペパボ、マネーフォワードの3社。新たに設けられたエンタープライズ パイオニア賞には、ベニックソリューションとテクノプロジェクトの2社が受賞した。

まつもとゆきひろ審査委員長

Rubyの生みの親でもあり、審査委員長も務めたまつもとゆきひろ氏からは、「ソフトウェア開発というのは、ずっとPCに向き合ってコツコツ作業するようなイメージとは異なり、実はとても人間的な作業が多い。そんな開発の実態を知ってもらうと同時に、今後も、さらにRubyを活用したビジネスが活性化させていきたい」とさらなる展望を述べた。