開発者の負担を軽くする様々な要素が

OS基盤の改善については、低消費電力モードの強化など効率化を高めることでバッテリー駆動時間が最大3時間延長するほか、OSアップデートの仕組みを変更し、アップデートに必要な容量を4.6GB(iOS 8)から1.3GB(iOS 9)へと大幅に縮小。このほかゲーム用APIと、リプレイ用など各種「Kit」が用意され、ゲーム開発者の負担を軽くする要素がOS標準で提供される。

HomeKitも拡張され、ウィンドウシェード、セキュリティー機器、各種センサー類の制御が可能に。iCloud経由で外部からもアクセスできる

開発者向けには、昨年発表された新開発言語「Swift」が新バージョンの「Swift 2」になり、モジュール全体の最適化により6~7.5倍もの高速化を実現したほか、さまざまな強化が行われ、さらにSwift自体をオープンソース化することが発表されると、開発者たちからはこの日最大の歓声が上がった。

オープンソース化と同時に、Linuxへの対応も発表された。開発言語としての存在感をさらに高めていきたいという表れだろう

iOS 9は、OS X 10.11 El Capitan同様、本日9日から開発者向けベータ版が提供され、一般ユーザー向けのパブリックベータは7月(登録は本日から)に、正規リリースは今秋となる。