なお、Syrahという名前はワインなどで有名な赤ブドウの品種のこととみられるが、MavericksことOS X 10.9もリリース直前までは「Cabernet」というワイン関係の名称で呼ばれていたこともあり、Syrahもまた変更される可能性が高い。そして、もし本当に名称に採用されるのならば、「カリフォルニア」とはそれほど関係ないものになるかもしれない。

CMにも使われたコピー「Designed by Apple in California」

とはいえ、「Designed by Apple in California」とわざわざ製品に刻印するほどの同社が、Mavericksのみで「カリフォルニア」シリーズを終わらせてしまうとも思えない。OS X 10.10の製品名が「Yosemite」になると予測(というよりも"プッシュ")しているメディアもある。9 to 5 Macでは、「AppleはOS X 10.10を"Yosemite"にすべき」だというコメントを掲載している。もともとはDaring FireballのJohn Gruber氏のPodcastでの発言のようだが、カリフォルニアといえばMavericksよりも「ヨセミテ国立公園」のほうが圧倒的に知名度があるわけで、意見としてはある意味で正しい。

実際、AppleがMavericksを発表して以降に特定の1~2社によってカリフォルニアの地名とコンピュータを絡めた商標が片っ端から登録されている事例が報告されており、もしこれがAppleを隠蔽するためのダミー会社だったとすれば、このうちのいくつかが製品名候補になってもおかしくない。