4K動画サポートとiPhone/iPadでの対応を考察する

このようにMavericksの最新アップデートで60Hzの4K動画出力に対応したことで、動画コンテンツの閲覧や動きの速いゲーム等で恩恵を受けることになるだろう。ただ現状では4K動画のコンテンツは非常に限られており、60Hz対応ともなるとさらに限定的だ(一般的なTVや映画コンテンツは24~30Hz)。

Blu-rayディスクにおいても、4K対応はまだ規格化が進行中の段階であり、ディスクメディアでの配布にはまだ時間がかかるだろう。現在市場に出回っている4K TVの多くが、フルHDコンテンツからのアップスケーリング技術を競い合っているのも、こうした事情がある。YouTubeなどには4Kで60Hzのコンテンツが数少ないもののアップロードされており、当面はこういったショートムービーをオンライン経由で楽しむのが中心になると考えられる。

その意味では、Macにおける4K対応というのは「プロフェッショナルの作業向け」の意味合いが強い。Mac ProやMacBook Proはプロのクリエイターの映像やコンテンツ制作に用いられるケースが多く、こうしたユーザー向けに先んじて対応して、これらコンテンツを消費する一般ユーザー向けはさらに数年後に続くといった形だ。