有機ELテレビの先駆者であるLGエレクトロニクス(以下、LG) は、これまで数々の技術革新を通じて市場をけん引してきた。そんなLGから今回、新たな有機ELテレビが登場。新製品発表会では、これまで培ってきた有機EL技術の強みはもちろん、AIを活用した最新機能なども紹介され、その進化に注目が集まっている。今回は、LGの軌跡を振り返りつつ、発表会での体験レビューをお届けしよう。

  • 有機ELテレビの先駆者・LGの最新モデル「LG OLED evo AI C6」を体験! AI機能も加わったその実力とは?

LGの有機ELの軌跡

有機ELは、薄型テレビで採用されている映像表示技術のひとつ。複数画素を背後から照らす液晶とは異なり、画素1つひとつが光を発する自発光型で、画素単位で輝度や色をコントロールできることが特長だ。

特に大きな強みが「黒」の表現力。画素を消灯すれば完全な黒を描画できるため、より深い黒を再現できる。明るい部分とのコントラストも際立ち、明暗差の大きい映像をよりリアルに映し出せる。高画質にこだわる人から高く評価されている理由も、こうした映像表現の豊かさにある。

実は、有機ELテレビ市場において、LGは非常に大きな存在感を放っている。2013年に55インチのフルHD有機ELテレビをグローバル市場に投入して以来、自ブランドから数多くの有機ELテレビを展開してきた。さらに、LGグループのディスプレイメーカーであるLGディスプレイは、自社製品だけでなく、他のテレビメーカーにも有機ELパネルを供給している。2026年5月時点で、供給先は20社以上にのぼり、その中には日本でもなじみ深い、世界的に知られるテレビメーカーも含まれている。

最新の有機ELパネル技術をいち早く製品へ反映できることは、LGの大きな強みのひとつだ。たとえば、発表されたばかりの「LG OLED evo AI W6」は、83インチのプライマリーRGBタンデム構造の有機ELパネルを採用。薄さ9.95mmで4K映像/音声はワイヤレス伝送という驚きの仕様を備えている。過去を振り返っても、極薄画面をコンパクトにする巻取り式、視聴者を取り囲むように画面がカーブを描く湾曲式など、固定概念に縛られない斬新仕様の有機ELテレビは、その多くがLG製だったという事実もある。

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83V型 Wallpaper 4K有機ELテレビ「LG OLED evo AI W6」

LGのITプロダクトディレクター 朴 哲淳(パク チョルスン)氏は、これまでのLGの歩みをこう振り返る。

*以下内容は発表会の後日インタビューしたものです

「有機ELが登場した当初は、技術的にまだ課題も多く、コストも非常に高いものでした。それでも挑戦し続けてきたのは、有機EL技術が将来のディスプレイのスタンダードになるという確信があったからです。テレビの表示技術は、ブラウン管からプラズマ、液晶へと進化してきました。有機ELへの移行は、その自然な延長線上にある。いつかは必ずそうなる道だと分かっていたので、LGはいち早くそこへ踏み込んでいきました」

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写真は発表会にてLGテレビについて語るパク氏

もちろん、その道のりは一筋縄ではいかず、LGはさまざまな挑戦を重ねてきた。8Kテレビ、湾曲式テレビ——一見すると「なぜ今?」と思えるような製品も、単なる話題づくりではなく、すべて“次の技術を磨くための挑戦だった”とパク氏は語る。

「たとえば透明ディスプレイ(LG OLED T4)は、8Kパネルを開発していなければ生まれなかった技術です。また、曲がるディスプレイの技術は、今では没入感を重視するゲーミングモニターにも活かされています。一つひとつのチャレンジが、次の製品の礎になっているんです」

こうした技術開発の根底にあるのが、LGのブランドスローガンである「Life's Good.」(より良い暮らしのためのイノベーション)だ。その思想は、現在のユーザーニーズにも表れている。

「今の時代、ユーザーが欲しいのは単なるデバイスではなく、自分のライフスタイルに合った“価値”です。昔はテレビが家族の団らんの中心でしたが、今は個々の視聴スタイルが多様化しています。だからこそ、薄くて美しいデザインやインテリアとしての価値、アート作品のように映像を楽しめることが重要です。そして、こうした価値を体現できる技術の一つが、有機ELなのです。技術的に優れていることはもちろんですが、どの技術を選ぶかは、ユーザーにどんな価値を提供できるかで決まります」

そして、13年にわたるLGの積み重ねが、今回発表された数々の新モデルにも凝縮されている。

有機ELテレビを先行体験

そして先日発表された最新有機ELテレビが、「LG OLED evo AI C6」(以下、C6)。性能、デザイン性、価格の三拍子が揃ったハイグレードシリーズという位置付けで、65、55、48、42インチの4モデルがラインナップされる。今回、発表会でじっくりと実機に触れることができたので、そのときの印象をお伝えしよう。

まず注目したいのが画質だ。さすが有機ELだけあり、黒とそれ以外の色とのコントラストが非常に高い。しかも黒い部分は画素そのものを消灯できるため、深みのある黒を表現できる。SF映画に登場する漆黒の宇宙空間など、明暗差の大きい映像では深みのある黒と鮮やかな光のコントラストが際立ち、映像の奥行きや高い没入感を楽しめる。

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また、色の表現も秀逸だ。赤い花弁はあくまで赤く、葉はナチュラルな緑で葉脈部分の色の薄さがリアル。解像度が4Kということもあり、被写体には立体感を覚えるほどだ。もちろん、単に色鮮やかならいいというわけではない。映画は映画らしく楽しみたいものだが、C6にはLGの有機ELテレビでおなじみの「FILMMAKER MODE」が用意されているため、製作者が意図した“世界観を忠実に再現”してくれるという安心感がある。

C6の画面は、照明が灯る会場で見ても眩しいほど。初期の有機ELテレビは、液晶テレビと比較して明るさを課題として挙げる声もあったが、それも今では過去の話だ。近年の有機ELパネルは大きく進化しており、日中のリビングでも快適に視聴できる十分な明るさを備えている。

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そのほか、ゲームのように応答速度が重要なコンテンツとの相性も良い。一般的な液晶テレビが8~20ms(GTG)程度とされる中、C6は0.1msの高速な応答速度を実現しており、動きの激しいシーンでも残像感を抑えた滑らかな映像を楽しめる。また、動画応答性能の業界規格「VESA ClearMR 10000」も取得しており、その高い表示性能は客観的にも評価されている。

さらに、映像を長時間楽しむための配慮も施されている。従来のブルーライト低減では画面が、黄味がかって見えることがあるが、C6はOLEDならではの鮮やかな色再現性を維持しつつブルーライトを抑える設計を採用。さらに、Eyesafe認証を取得しており、ディスプレイの品質と長時間視聴への配慮を両立している。休日に映画を一気見したり、長時間ゲームをプレイしたりする人にとっては、こうした"見えない快適さ"も大きな魅力といえるだろう。

有機ELテレビでAI体験

C6の描画性能を支えているのが、有機ELパネルを駆動するAIプロセッサー「α11 AI Processor 4K Gen3」。映像をシーンごとにリアルタイム解析するほか、音声ではコンテンツのジャンルを推測するなど、多彩なAI機能によって、あらゆる場面での視聴体験を向上させている。

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さらに、これまでの有機ELテレビシリーズではなかった便利機能も豊富に用意されている。たとえば、「AIアシスタント」。テレビに話しかけるだけでさまざまな問題解決につながるという、音声入力を活用したなんでも相談窓口のような機能だが、これがかなり賢い。「2泊3日の韓国旅行」と話しかければ、YouTubeで関連コンテンツを見つけ出し、「接続したレコーダーが映らない」といったテレビ周りの困りごとを話せばチャットボットに早変わりして、問題解決につなげてくれる。

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なお、C6ではAIエンジンに「Microsoft Copilot」と「Google Gemini」を登録できる(前シリーズはCopilotのみ)。有料プランを契約済の場合は同テレビ内のウェブブラウジングからサインインすればOK。テレビで生成AIを駆使するという少し前は想像もできなかったテレビの使い方も可能になる。

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さらに、テレビらしいAIの使いかたも用意されている。「AIパーソナルウィザード」は、表示された絵の中から気に入った絵を数回選ぶだけで自分好みの画質に設定できる。明るさや色味、コントラストなど映像設定の必須要素を数値指定することなく、約16億通りの組み合わせの中から設定値を選択できるのだ。「AIサウンドウィザード」も同様に、好みの音質を設定できるため、初期設定値では物足りなく感じる場合は積極的に利用したい。

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また、同シリーズはすべてLG独自のスマートTVプラットフォーム「webOS」を標準搭載している。ストリーミングサービスの視聴やウェブブラウジング、クラウドゲーミングなど、国内外の600以上のアプリを通じて多彩なコンテンツを楽しめる。webOSのアップデートは5年間提供されるため、常に最新の機能と使い勝手を長く維持できるのもうれしいポイント。加えて、24時間セキュリティを支える「LG Shield」にも対応しており、不正アクセスからテレビを守ってくれる点も安心だ。

我が家に有機ELテレビを迎えるとしたら?

C6は有機ELの画質に多機能なAIという"虎に翼"のようなテレビだが、もし自宅に迎えるとしたら、デザインと設置性の部分は気になるところだ。

いろいろな角度からC6を眺め回すと、表示領域を囲む枠部分「ベゼル」が狭いことに気付く。ベゼルは狭ければ狭いほど見栄えがいいとされるが、このくらいが限界なのではと思えるほど。デモ機の隣に置かれた旧世代機と見比べれば一目瞭然で、着実に改良されている。

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テレビの薄さは4.11~4.69cm、壁にかなり近づけて設置できる。壁掛けする可能性を考えても、隙間が少なく部屋を広く使えるC6の設置性は魅力的だ。

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サイズも42インチから48、55、65インチと、集合住宅に住む身にとって現実的だ。自宅に有機ELテレビを迎えるとしたら……C6は有力候補になることは間違いなしだ。

なお、ハイエンドモデルの「LG OLED evo AI W6」「LG OLED evo AI G6」シリーズでは、通常1年の保証が、LG公式ホームページにて製品登録(無料)するだけで5年間に延長される*。ハイエンドモデルを選ぶなら、こうした長期保証も選択肢のひとつとして念頭に置いておきたい。

*パネル保証のみ。2年目以降のパネル保証については、技術料・出張料が別途発生します。

[PR]提供:LGエレクトロニクス