なぜ「Late 2013」なのかという部分だが、MacBook Proに関しては、一世代前の「Early 2013」との大きな違いは出力ポートの部分にある。MacBook Proでは「HDMI」と「Thunderbolt (mini DisplayPort)」の2系統の画像出力ポートを持っており、適時対応するディスプレイを接続することで外部出力が可能だ。

MacBook Pro

Mac Pro

AppleがWebサイト上に掲載している製品ページのスペックシートでは各ポートの詳しい情報は記されていないが、Early 2013ではHDMIバージョンは1.4未満、Thunderboltは無印(v1)だと想定される。

一方のLate 2013ではHDMI 1.4、Thunderbolt 2となっており、全体に新しい世代となっている。Thunderbolt 2はv1の2倍のスループットを実現しており、4K出力が可能なDisplayPort 1.2の転送に必要な帯域を確保できる(Thunderbolt v1ではDisplayPort 1.1以下となる)。また、HDMI 1.4では最大30FPS (30Hz)ながら4K表示をサポートしており、MacBook Pro (Late 2013)のハードウェア的な大きな特徴は、この4Kサポートの部分にあるといっていいだろう。

Mac Proに関しては、以前までのモデルではmini DisplayPortのサポートのみにとどまっており、HDMI 1.4ならびにThunderbolt 2×6ポートを標準で備えるのは新型Mac Proのみの特徴だ。Mac Proの想定するユーザーはクリエイターや動画制作を行うプロフェッショナル等であり、これら仕様は強化されたプロセッサ等の基本仕様も含め、4K動画編集を意図していることは明らかだ。