iPhoneを最初に買ったのは3GSのときなので、2009年。もう4年前になる。今や私の生活は、iPhoneなしでは生きていけないレベルといっても過言ではない。
「iPhoneなしでは生きていけない」
……人はそれを"依存"と呼ぶ。
そんなある日、編集のOさんから電話がかかってきた。
「おもしろい企画を思いついたんだよ」
Oさんの言う"おもしろい"は"ろくでもない"とだいたい同義であることを私は過去の経験から知っている。
少し振り返ってみる。
恥ずかしい格好をさせられました(著者左)。 |
地上に戻れない? かもしれない企画をぶつけられました |
僕のXperia Aが沈められました。 |
もとに戻そう。
……いったい今度は何を思いついたのか。
「iPhoneがなくなったらどうする?」
唐突な問いである。答えはもちろん「困る」だ。何を今さら。
「山田井さんと同じようにiPhoneに依存している人、いっぱいいると思うのね。だからさ、iPhoneなしで一週間生活してみてよ。生活がどう変わるのか興味あるから」
えー!
ちょ、ちょっと待ってくださいよ。iPhoneがなくなると仕事に支障が出るんですが……。
「だからいいんじゃん」
いやいや!
何を言い出すかと思えば「iPhoneのない生活を送れ」ときたもんだ。そんなこと不可能なのは付き合いの長いOさんが一番よく知っているだろうに。
しかし、ここでバシッとOさんに「NO!」を宣言するのは簡単だが、それによりへそを曲げたOさんから仕事の発注が減ってしまう可能性がある。それは非常にまずい。仕方ないのでOさんの企画に乗ってみることにしよう。
ということで、「iPhoneなしで一週間過ごす」企画がスタートしたのだった。