フジテレビのロゴといえば、誰もが一度は目にしているであろう、あの目玉のマークです。あのマークは誰がデザインしたのでしょうか。また、どのような意味が込められているのでしょうか。フジテレビ広報部にお話を伺いました。
「あたたかさ」「親しみやすさ」を感じさせるデザインに
――フジテレビのロゴが「目玉マーク」になったのはいつですか?
1985年4月にフジサンケイグループ各社の統一シンボルとして制定されました。ですからフジテレビだけではなくて、グループ企業全体のものなのです。
――なぜ目玉マークになったのですか?
人間の「目」をモチーフにしています。見る人に「あたたかさ」、「親しみやすさ」を感じさせるようデザインされています。
――このロゴは誰がデザインはされたのでしょうか?
デザインは、指名コンペで進められ、厳選した結果、イラストレーター吉田カツさんの作品が採用となりました。
目を描いたのは「人に強い印象を与える」ため
――吉田さんというと、ポップで非常に力強いイラストを描く人という印象がありますが。
吉田さんは「人に強い印象を与えるもの」として人間の目を描くことを決めたそうです。黒リキテックス(絵の具)※1を鉛のチューブから直接スケッチブックに押しつけ、大きな目玉を一気に描きあげたと聞いております。
――それを使ったものが現在のロゴですか。
はい。吉田さんが描かれた、その絵を原型として現在のロゴマークが作られています。
――ありがとうございました。
一度見たら忘れられないほどのあの「目玉マーク」の力強さには、デザイナー吉田カツさんのセンスが光っていたわけですね。吉田カツさんといえば、『CITY ROAD』や『MUSIC MAGAZINE』の表紙を手掛けていたことで有名です。また『翼の王国』の表紙イラストでも知られていますよね。
※1『リキテックス』は1955年アメリカのヘンリー・レビソン博士によって開発、命名された絵の具。現在ではアクリル絵の具の代名詞となり、世界中で使われています。
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(高橋モータース@dcp)