Far Cry 2(グラフ63~90)

Ubisoft
http://www.ubi.com/US/Games/Info.aspx?pId=5925

とっくにFar Cry 3も発売されているのでこちらをやりたかったというか、実はインストールしてベンチマークを掛けようとしたのだが、手順の確立に失敗したので今回は見送り(筆者はあまりFPSが得意でないので、真っ当なフレームレート測定が出来そうなシーンまでゲームを進められず、Savedataが取れない(!)という理由である)とさせていただいて、代わりにおなじみFar Cry 2のデータを取ってみた。

とはいえ、もはや古典のDX9/DX10ゲームなので、負荷は相対的に軽めであり、フレームレートもえらいことになっている。ベンチマーク手順はこちらと同じで、ただし解像度のみ1280×720 / 1600×900 / 1920×1080 / 2560×1440の4種類に切り替えさせていただいた。

まずDX10のUltra(グラフ63~69)。ここでは再び

GTX 680 SLI > HD 7970 CF > TITAN > GTX 680 > HD 7970

の構図が復活した形。ただし低解像度ではSLI/CrossFireのオーバーヘッドが多い分性能が頭打ちになりがちで、その分TITANの性能が相対的に上がるのもこれまた同じである。というよりも、最小フレームレート(グラフ65)のSLIのスコアを見ると、SLIのオーバーヘッドが結構馬鹿になら無い事が判る。

これは実際のフレームレートを見ると更に判りやすい(グラフ66~69)。SLI/CrossFire/TITANの3つと、HD 7970/GTX 680の2つは明確にグラフの形が違う(25秒前後の盛り上がりのあたりが特に顕著)。流石にTITANは高解像度ではCrossFire/SLIには及ばないが、低解像度だとむしろ一番高速である。

次によりDetailを落としたDX10 High(グラフ70~76)。こちらも傾向はDX10 Ultraと同じで、フレームレートの絶対値がちょっと上がったという程度。TITANは低解像度ではCrossFire/SLIと同等以上の描画性能だが、高解像度になると流石に及ばない。とはいえ、HD 7970/GTX 680と比較すると明確に性能差をつけていることが確認できる。

グラフ77~83はDX9 Ultraの結果である。こちらではなぜかSLI/CrossFireのオーバーヘッドが少ないようで、解像度全域で

GTX 680 SLI > HD 7970 CF > TITAN > GTX 680 > HD 7970

という傾向が成立している。ただSLIには何かしら問題があるのか、最小フレームレート(グラフ79)ではちょっと低迷しているが。ただ実際のフレームレートを見ると、一番落ち込んでるのはベンチマーク開始直後のみなので、あまり実際には問題にならない気がするが。ほぼ全ての解像度で最高速はSLI、ついでCrossFireとなっており、TITANはこれに次ぐポジション。ただHD 7970やGTX 680とは明確な性能差が確認できる。

最後がDX9 Lowでの結果(グラフ84~90)。負荷が少ないためか、平均フレームレートが低解像度だと200fps超えになっている。さて、傾向そのものはこれまでと変わらず。最大フレームレート(グラフ85)を見るとTITANですら1280×720pixel→1600×900pixelでほぼフラットになっており、そろそろCPU側が頭打ちになっていることが見て取れる。

また1280×720pixelでのフレームレート(グラフ87)だと、それぞれの結果がかなり近接しており、この程度の描画負荷だとCPU側をなんとかしないと差が出ないレベルになっているようだ。

ただ解像度が上がると差が顕著になってゆくので、このあたりは利用する解像度次第というところか。TITANの性能は、低解像度だとSLI/CrossFireにかなり迫っているが、高解像度だとそれなりといったところ。とはいえ、やはりHD 7970/GTX 680との性能差は確実にあることが確認できた。

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