Far Cry 2(グラフ29~32)

Ubisoft
http://farcry.uk.ubi.com/experience/

DX9/10のゲームであるFar Cry 2。後継であるFar Cry 3の話は2009年位から出回っているが、今のところ発売の目処などは明らかにされておらず、そんなわけでFar Cry 2のままである。こちらもSteamで配信されており、ゲーム本体とは別にFar Cry 2 Benchmark Toolが用意されている(Photo34)。これを起動すると複数条件でのベンチマークをまとめて起動できる様になっている(Photo35)。今回の場合、全シナリオともRanch Smallで3回ループとし(Photo36)、描画オプションはDX10 Ultra(Photo37)、DX10 High(Photo38)、DX9 Ultra(Photo39)、DX9 Low(Photo40)の4パターンを実施している。全セッションが終わると結果がブラウザで表示されるほか、"C: \ Users \ (ユーザー名) \ Documents \ My Games \ Far Cry 2 \ Benchmarks \ Results"の下にディレクトリを作って格納されるので、これをまとめて保存しておけば後で処理できる。

Photo34: Steamの場合、Far Cry 2のコンテクストメニューから起動できる。CD-ROM版の場合、Far Cry 2のインストールディレクトリにFC2BenchmarkTool.exeがあったと記憶するので、これを起動すればよかった筈。

Photo35: 設定の保存と読み込みも可能で、一度設定ファイルを作っておけば、あとはそれをロードするだけで済むのは助かる。

Photo36: 他にRanch Medium/Ranch Longなども用意されているが、いたずらにテスト時間が長くなるだけで結果にはあまり影響がなかったので、Ranch Smallで実施している。

Photo37: Direc3D 10をチェックし、Overall QualityをUltra Highにしただけ。ちなみにAnti-Aliasは全てのパターンで8xを選択している。

Photo38: Direc3D 10をチェックし、Overall QualityをHighとし、さらにTextureを"Medium"にした。Direct3D 10の場合、Highより下のPresetがなく、Textureだけちょっと下げられる余地があったのでこれを実施した(この結果Overall QualityはCustom扱いとなる)。

Photo39: Direct3D 9をチェックし、Overall QualityをUltra Highに設定。

Photo40: Direct3D 9をチェックし、Overall QualityをLowに設定。

さてグラフの方はというと、この4パターン×2プラットフォームを全部並べるのも何なので、DX10 Ultra(Photo37のケース)をグラフ29・30に、DX9 Low(Photo40)のケースをグラフ31・32に示した。

グラフ29

グラフ30

グラフ31

グラフ32

結果を見ると判るのは、GPUの負荷が軽すぎるのかCrossFireの構成では結果がフラットになっており、明らかにCPUがボトルネックになっていること。GeForce GTX 580もこれに近く、それでもCore i7では多少バラけているが、もっとCPU性能があがればまだフレームレートは伸びそうである。Radeon系列はこれに比べるとやや下回っているのは否めないのだが、そのRadeon系列もグラフ29や31を見ると特に低解像度では明らかに頭打ちになっている感じで、なんと言うかとりあえずGPUの評価にならない、というのが正直なところだ。もっとも欲を言えばCore i7系もこれで十分とは言えず、もう少し性能が上がらないと差が見えにくい感じである。