米NVIDIAは、KeplerベースのGPUを1枚のカード上に2基搭載し、世界最速の性能を実現したという「GeForce GTX 690」を発表した。4月29日に中国・上海で開催されたゲーム関連イベントの中で公開されたもの。主要ベンダを通して2012年5月3日から部分的に供給を開始し、5月7日から大量供給を開始するとしている。カード製品の価格は999ドル。

「NVIDIA GeForce GTX 690」

GeForce GTX 680のクロックを多少下げた程度のスペックを持つ、28nmプロセスKeplerアーキテクチャべースのGPUを2基搭載したハイエンドグラフィックスカードが登場する。カードの外装フレームは強度に優れる三価クロム・メッキのアルミニウム素材、ファンハウジングはマグネシウム合金。ほか電源は10フェーズ、基板も2オンス銅の10層プリント基板と、豪華なカードとなっている。

2基のKeplerを1枚のカード上に実装し、協調動作させている

主な仕様は、CUDAコア(SP数)が3072基(1536×2GPU)、コアクロックが915MHz、ブーストクロックが1019MHz、メモリが512bit接続の4GB容量(256bit 2GB×2GPU)、メモリクロックが6Gbps(データレート)、補助電源ピンは8pin×2で、TDPは300W。PCとの接続インタフェースはPCI Express 3.0。リファレンスカードの映像出力端子はDualLink DVI×3、Mini DisplayPort×1。

GTX 690を2枚使ったSLIも可能だ

カードを発売予定のベンダとしては、ASUS、EVGA、Gainward、Galaxy、Gigabyte、Inno3D、MSI、Palit、Zotacなどの名前があがっている。