消費電力測定(グラフ132・133)
最後に消費電力測定の結果をご紹介したい。グラフ132は、3DMarkでFire StrikeをExtreme Profileでデモ込みで実行した時の実効消費電力変動をプロットしたものである。
グラフの見方だが、Photo69の様にDEMO/Graphics Test 1/Graphics Test 2/CPU Test/Combined Testの5つの山がある。
Photo69:CPU Testの山が非常に小さいので山に見えないかもしれないが、待機時の実効消費電力は概ね160W程度、一方CPU Testはピークで300~350Wに達するので、ここではCPUがフル回転(TDP 130WのCore i7-3960Xだからまぁそんなもんだろう)に加えてGPUも多少上乗せがある形だ。 |
この5つの山の中で、一番時間が長く、かつCPUとGPUの両方に結構なストレスが掛かってると思われるDemoの間、及びCombined Testが終って結果を表示した後の待機中の間の2つの平均消費電力をグラフから取得、更にその差をまとめたのがグラフ133となる。
実際にゲームなどをする場合の消費電力パターンは、このDemoが一番近いだろうと判断したためだが、消費電力差の結果を見ると割と実情に近い。
Radeon HD 7970は最大消費電力が260Wとなっており、実質180Wというのはまぁそんなものだろうと思う。同様にGeForce GTX 680はTDPが195W、Power Target(GPU Boostを掛けるか否かの判断となる消費電力)が170Wとなっており、実質150.8Wというのも割とリーズナブルである。
これに比べると、TITANはTDPが250Wという話で、実質228.1Wとかなり追い込んだ値になっているあたりは、GPU Boost 2.0が効果的に作用しているという事に思える。
消費電力効率という観点ではどうか?ということで、Fire Strike Extreme ProfileのGraphics Scoreをこの消費電力差で割ったものを計算すると
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構成 | Score/W |
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HD 7970 | 18.09 |
HD 7970 CF | 16.91 |
GTX 680 | 21.10 |
GTX 680 SLI | 19.21 |
GTX Titan | 19.47 |
となって、GTX 680のSingle構成にはやや負けるが、Radeon系列よりは優秀な性能になっており、これまたそう悪くない結果であることがわかる。
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